数ある宿泊予約サイト。ホスト側として気になるのはやはり手数料はいくらなのかという点だと思います。国内の宿泊予約サイトは安いという認識の方もいるかと思いますが、果たしてそうなのでしょうか?本日は国内、海外のOTAの有名どころの手数料とその特徴を比べてみました。楽天・じゃらんは旅館業を取得していないと掲載出来ませんのでご注意下さい。
OTAの手数料一覧表
OTA | 合計手数料 |
エアビーアンドビー | 旧型3-5% ホスト負担型15% |
Vrbo (旧ホームアウェイ) | 5% |
アゴダ | 通常12% プリファード17% 国内9% |
ブッキングドットコム | 通常12% プリファード15% |
エクスペディア | 事前払い15% 現地払い13% |
シートリップ | 事前払い15% 現地払い12% |
楽天トラベル | 一人利用 8.64%-10.64% 二人以上9.99%-11.99% |
じゃらん | 一人利用 8%-10% 二人以上10%-12% |
バケーションステイ(楽天LIFULL) | 3% |
※プリファードとは、一定の基準を満たした有料施設のみが参画できる上位掲載プログラム
※楽天トラベルは2019年4月からの新手数料
Airbnb手数料変更
エアビは2020年12月から料金体系を変更しています。これまではホスト手数料が3%程度で、ゲストから12%程を徴収していたのですが、これが「サイトコントローラーを利用している場合には15%のホスト負担のみとする」という変更です。下記がエアビからのメールです。。
表向きはホストが最終価格をコントロールしやすくするという名目ですが、実際にはホストに対して、
手数料安くして欲しいならエアビだけで販売せよ。他で併売するなら手数料値上げします
という発表ですね。
エアビだけで予約が埋まっていた頃であればエアビのみで販売というのも有りでしたが、最近ではエアビのみというのは厳しいものがあるので、ほとんどのホストが値上げされたと見るべきでしょう。
その他注意点
一覧表を見ると、バケーションステイだけ突出して安いのですが、騙されてはいけません。バケーションステイはもう、全く予約がはいりませんww 手数料が3%だと、儲けも無い為、バケーションステイ側としても力を入れていないのでは無いでしょうか。
バケーションステイに登録すると、楽天トラベルやBooking.comにも掲載されるという触れ込みですが、各サイトに直接登録して掲載した方がプロモーションやサイト内SEOも図れる為、予約が入りやすくなります。
その為、現状ではあまりバケーションステイに登録するメリットはありません。
他OTAでも販売する場合のサイトコントローラーについては下記をご参照下さい
【徹底比較!】Beds24 vs Airhost 小規模施設向けサイトコントローラー最強はどこだ!?
OTAごとの特徴
手数料だけでは分からないOTAごとの特徴も一覧にしてみました。高い手数料を払ってでも掲載するべきOTAはどこなのかの判断材料にどうぞ。
OTA | 特徴 |
エアビーアンドビー | 世界最大の民泊プラットフォーム 競合民泊が多くなり、以前より予約が取りにくくなってきている |
Vrbo (旧ホームアウェイ) | エアビーアンドビーに次ぐ民泊プラットフォーム。エクスペディア傘下 |
アゴダ | ホテルも民泊も掲載。タイを中心にアジアに強い |
ブッキングドットコム | 宿泊予約では世界最大のOTA。ヨーロッパ発祥だが アメリカと中国以外の世界中で集客力有り。民泊も掲載中 |
エクスペディア | アメリカでは抜群に強いが他地域では若干力不足。民泊は傘下のVrboで掲載。 |
シートリップ | 中国ダントツのOTA。中国の集客では外せない。民泊含め、何でも有り。 |
楽天トラベル | 国内最大のOTA。楽天ライフルステイから民泊も連携して掲載。 日本人を取り込む場合は必要 |
じゃらん | 民泊掲載不可。日本人シェアは楽天に次いでNo.2 |
バケーションステイ(楽天LIFULL) | 民泊予約サイトでもあるが、実質は民泊運営代行会社 予約はほとんど入らないので掲載する意味はあまり無い。 |
施設タイプ別OTAの組み合わせモデルケース
日本人メインを取り込むのか、インバウンドに軸足を置くのか等、方針によってどのOTAを使うかは決まってきます。また、ホテルタイプで部屋数が多いのか、バケーションレンタルで一棟貸しなのかによっても向いているOTAは変わってきます。大まかな切り分けとしては下記を参考にされて下さい。
ホテルタイプなら
楽天トラベル、じゃらん、ブッキング、エクスペディア、アゴダ、エアビーで総力戦。大型ホテルなら他OTAも要検討。
バケーションレンタル・一棟貸しなら
エアビー、ブッキング、エクスペディア に絞って予約を集中させる事でランキングを上げる。
コロナでインバウンドが減った今は楽天、じゃらんにも掲載するのもアリですが、楽天、じゃらんは元々ホテル系のOTAだけあって、バケーションレンタルに必須の「清掃料」という設定がそもそもありません。その為、料金管理にちょっとした工夫が必要です。下記を参考にしてみて下さい。
【裏技】Airhostで楽天トラベル・じゃらんに清掃費を反映させる方法
どの代行会社に依頼するかについては、下記も参考にしてみて下さい。
【沖縄版】民泊・エアビー運営代行業者まとめ (2020年6月11日修正)
おまけ 掲載順位を上げる裏ワザ広告
裏ワザとまではいきませんが、サイト内で上記表示させる為の広告にはこんなのもありますよという情報。高くつくのでなかなか手は出せませんが、大手ホテルなんかはこんなのにも参画しているんです。ご参考までに
OTA | その他広告費用 |
エアビーアンドビー | |
ホームアウェイ | |
アゴダ | アゴダ保証プログラム22% ランキング広告 1位300万 2位150万,3位110万 /月 |
ブッキングドットコム | |
エクスペディア | バナー広告(地域によって変動) 72時間セール(毎週火、水、木) |
シートリップ | ランキング広告 (ゴールドメダル 15%以上の他OTAとの価格差 シルバーメダル 10%以上の他OTAとの価格差) |
楽天トラベル | 2019年4月1日以降からは新手数料 |
じゃらん | フォトアルバム利用、その他拡張機能24万円/年 ランキング広告 |
バケーションステイ(楽天LIFULL) | 提携するOTAへの手数料込み |
以上、手数料とOTAの特徴のご紹介でした。
どのOTAが大きいの?と気になった方は下記も参考にしてみて下さい
【OTA比較】予約サイトBig 4 最適な販売先は? 世界の宿泊予約サイトの規模を比較してみた
OTAビッグ4 どこで販売するのが一番いいの? 世界の宿泊予約サイトの規模を比較してみた
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