公開日: 2023年12月27日
最終更新日 : 2024年10月15日
ホテル予約に広く利用される宿泊予約サイト。便利で安い為、多くの方が利用しています。その中でも世界最大の予約サイトと知られるのがBooking.com。このBooking.comではホテルをサイトから直接検索するのと、Googleマップ、ホテルメタサーチ(予約サイト料金比較一覧)からサイトに飛んで検索するのとでは料金が異なります。今日はそんなお得な宿の探し方のコツを解説します
直接検索とGoogleマップ経由の違い
直接検索はその名の通り、「Booking.com」のサイトに直接飛んで、ホテル名を入力して検索するものです
最も一般的なホテル検索方法です。
これに対し、Googleマップ経由とは、Googleマップで「地名+ホテル」で検索をすると表示されるメタサーチからBooking.comのサイトに飛んで検索するものです。
Googleマップで「地名+ホテル」で検索すると、多くのホテルが表示されます。任意のホテルをクリックすると、その左側に価格比較(メタサーチ)が表示されます。
様々な予約サイトが比較されるのでその中から安いサイトを選ぶだけでもお得に予約できます。
さらに、このメタサーチからBooking.comにアクセスすると、直接Booking.comで予約するよりも料金が安くなるのです。
実際の料金比較
実際に料金を比較してみます。
検索条件は下記で全て同じです。
- 東京ステーションホテル
- 大人2名
- 1月18日から1泊
- サウスウィング スーペリアツイン 喫煙
Booking.com直接
Googleマップ経由
「元の料金」は85,614円で同じですが、「Booking.comによる負担額」の方がGoogleマップのメタサーチ経由だと二重になっていて、結果Googleマップ経由の方が5,308円も安くなっています。同じBooking.comなのにです。
なぜこのような事がおこるのか
同じサイトなのになぜここまで料金が異なるのでしょうか。
その理由はメタサーチ(比較サイト)では最安でないとクリック率が一気に下がってしまう為です。Bookingの調査でも、価格差が5%以上つくとクリック率が大きく下がるのが確認されています。Booking側が自分の手数料を削って安くしてでもクリック率をあげているんですね。
ホテル側ではサイトコントローラーを通して各サイト同じ料金を設定していても、Booking側で負担を調整して、実際の予約額をコントロールしているのです。業界用語で「マージンカット」と言われたりします。
先程の例では、メタサーチ経由だと実に11.2%もの負担額!Booking側はほとんど利益が出ていませんね。。。
Booking.comの集客力が高いのはこのようなカラクリもあるんですね。他予約サイトだとAgodaも似たような取り組みをしていますので参考にしてください。
仕様変更による今後の予約の変化
このメタサーチが表示される箇所は下記のような変遷を辿っています。
検索結果右側→Googleマップ→検索結果右側 &Googleマップ
以前は今と同じ場所で確認できたのですが、いつからか仕様が変更になり検索結果右側に表示さなくなっていました。Googleマップに飛んでホテルをクリックした場合にのみ表示されるように仕様が変更になっていたんです。
それがまた元の検索結果右側とGoogleマップに表示されるように戻ったという事です。
これが何を意味するかというと、Googleマップ掲載の頃に比べるとゲストの目に触れる機会が多くなり、メタサーチの影響力が大きくなるという事です。
今後はBooking.comの予約がさらに増えるかもしれません。
これをうまく利用すれば、自社サイトをこのメタサーチに掲載して自社予約を増やす事も可能です。
予約サイトだけでなく、こういった他メディアの変遷にも注意しておく事で予約を増やすことができます。
マイズインバウンドでは宿泊施設の売上アップのお手伝いやホテルの無人運営のサポートをしています。
気になる方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。