最終更新日:2026年9月24日
※この記事の内容は動画でも詳しく解説しています。
文章より動画で理解したい方はこちらをご覧ください。
ホテル予約に広く利用される宿泊予約サイト。便利で安い為、多くの方が利用しています。その中でも世界最大の予約サイトと知られるのがBooking.com。
このBooking.comではホテルをサイトから直接検索するのと、Googleマップ経由でサイトに飛んで検索するのとでは料金が異なります。今日はそんなお得な宿の探し方のコツを解説します
こんな疑問はありませんか?
☑同じBooking.comなのに、経路によって料金が違うのはなぜ?
☑Googleマップの「価格を比較」は、どう使えばお得になる?
☑宿の運営側として、メタサーチをどう活かせばいい?
直接検索とGoogleマップ経由の違い
POINT
Booking.comへの入り方は2通り。Googleマップ(メタサーチ)経由の方が安くなります。
直接検索
直接検索はその名の通り、「Booking.com」のサイトに直接飛んで、ホテル名を入力して検索するものです

最も一般的なホテル検索方法です。
Googleマップ検索
これに対し、Googleマップ経由とは、Googleマップで「地名+ホテル」で検索をすると表示されるホテルからBooking.comのサイトに飛んで検索するものです。
下記のようにGoogleマップで「地名+ホテル」で検索すると、多くのホテルが表示されます。任意のホテルをクリックすると、その左側に価格比較(メタサーチ)が表示されます。

様々な予約サイトが比較されるのでその中から安いサイトを選ぶだけでもお得に予約できます。
さらに、このメタサーチからBooking.comにアクセスすると、直接Booking.comで予約するよりも料金が安くなるのです。
実際の料金比較
POINT
同じホテル・同じ条件でも、Googleマップ経由の方が5,308円安くなりました。
実際に料金を比較してみます。
検索条件は下記で全て同じです。
ホテル東京ステーションホテル
人数大人2名
日程1月18日から1泊
客室サウスウィング スーペリアツイン 喫煙
元の料金はどちらも 85,614円
Googleマップ経由だと 5,308円も安い
直接 81,333円 → Googleマップ経由 76,025円
「元の料金」は85,614円で同じですが、「Booking.comによる負担額」の方がGoogleマップのメタサーチ経由だと二重になっていて、結果Googleマップ経由の方が5,308円も安くなっています。同じBooking.comなのにです。
なぜこのような事がおこるのか
POINT
メタサーチでは最安でないとクリックされない。だからBooking.comが自分の手数料を削って安くしています。
同じサイトなのになぜここまで料金が異なるのでしょうか。
その理由はメタサーチ(比較サイト)では最安でないとクリック率が一気に下がってしまう為です。Bookingの調査でも、価格差が5%以上つくとクリック率が大きく下がるのが確認されています。Booking側が自分の手数料を削って安くしてでもクリック率をあげているんですね。
Bookingの調査より
価格差5%以上
メタサーチではクリック率が大きく下がる
ホテル側ではサイトコントローラーを通して各サイト同じ料金を設定していても、Booking側で負担を調整して、実際の予約額をコントロールしているのです。業界用語で「マージンカット」と言われたりします。
用語マージンカット
予約サイトが自分の手数料(マージン)を削って負担し、ホテルが設定した料金より安く販売すること。
先程の例では、メタサーチ経由だと実に11.2%もの負担額!Booking側はほとんど利益が出ていませんね。。。
メタサーチ経由のBooking.comによる負担額
元の料金の 11.2%
(6,421円+3,168円=9,589円/元の料金85,614円)
Booking.comの集客力が高いのはこのようなカラクリもあるんですね。他予約サイトだとAgodaも似たような取り組みをしていますので参考にしてください。
仕様変更による今後の予約の変化
POINT
メタサーチの表示箇所が増え、ゲストの目に触れる機会=影響力が大きくなっています。

このメタサーチが表示される箇所は下記のような変遷を辿っています。
以前
検索結果右側
▼
仕様変更後
Googleマップ
▼
現在
検索結果右側 &Googleマップ
以前は今と同じ場所で確認できたのですが、いつからか仕様が変更になり検索結果右側に表示されなくなっていました。Googleマップに飛んでホテルをクリックした場合にのみ表示されるように仕様が変更になっていたんです。
それがまた元の検索結果右側とGoogleマップに表示されるように戻ったという事です。
これが何を意味するかというと、Googleマップ掲載の頃に比べるとゲストの目に触れる機会が多くなり、メタサーチの影響力が大きくなるという事です。
今後はBooking.comの予約がさらに増えるかもしれません。
宿の運営側はこう活かせる
✔これをうまく利用すれば、自社サイトをこのメタサーチに掲載して自社予約を増やす事も可能です。
✔予約サイトだけでなく、こういった他メディアの変遷にも注意しておく事で予約を増やすことができます。
Googleの価格トラッキングで予約が乗り換えられることも
さらにGoogleには、特定の日程・エリアの料金をトラッキングして、安くなったら自動でメール通知してくれる機能があります。予約後にこの通知を設定したゲストが、値下がりに合わせて安い宿へ予約を取り直すこともあるため、値下げのやり方には注意が必要です。
乗り換えが起きる仕組みと、宿側でできる対策は下記でまとめていますので参考にしてみてください。
宿側の対策:Googleマップで「自社予約」を選んでもらうには
POINT
OTAの値引きに価格で張り合う必要はありません。「Googleマップに自社予約の入口をつくる」「価格以外の選ぶ理由をつくる」の2本立てで考えます。
ここまで見てきたように、サイトコントローラーで料金を揃えていても、Googleマップの価格比較ではBooking.comが自社サイトより安く表示されることがあります。これは宿の料金設定の問題ではなく、OTA側が自分の手数料を削って値引きしている結果です。
では宿側は何ができるのか。すぐに取り組める対策を5つ紹介します。
対策1:自社サイトをGoogleマップの価格比較に載せる
そもそも自社サイトが比較欄に載っていなければ、ゲストはOTAを選ぶしかありません。Googleのホテル検索には、公式サイトの予約リンクを無料で掲載できる仕組みがあります。予約エンジンやPMSが対応していれば、比較的簡単に掲載できます。
対策2:「公式サイトで予約する理由」をつくる
価格差が5%つくとクリック率が大きく下がる以上、価格だけで勝負するのは不利です。朝食やドリンクの特典、アーリーチェックイン、連泊特典など、公式サイト限定の価値を用意して、価格以外の選ぶ理由をつくりましょう。
※OTAとの契約(料金の同一条件など)によって設定できる内容が異なるため、事前に契約条件を確認してください。
対策3:Googleマップでの自社の見え方を定期的にチェックする
自分の宿をGoogleマップで検索し、日付を入れて価格比較欄を確認してみてください。どのサイトが最安で表示されているか、公式サイトが載っているかを月に1回見るだけでも、打ち手が見えてきます。
対策4:Googleビジネスプロフィールを整える
価格比較欄の近くには、写真・クチコミ・公式サイトへのリンクも表示されます。写真の更新やクチコミへの返信など、施設情報を整えておくことで、公式サイトへのクリックにもつながります。
対策5:OTAの値引きは「集客の味方」として活かす
OTAの値引きは宿の負担ではなく、OTA側の負担です。新規のゲストにはOTA経由で見つけてもらい、リピーターには公式サイトで予約してもらう。OTAと自社予約を役割分担させるのが現実的な戦略です。
宿側の対策チェックリスト
✔自社サイトがGoogleの価格比較に載っている
✔公式サイト限定の特典を用意している
✔Googleマップでの価格表示を月1回確認している
✔Googleビジネスプロフィールの写真・クチコミ返信を更新している
✔リピーターを公式サイト予約に誘導している
まとめ
この記事のポイント
✔Googleマップのメタサーチ経由でBooking.comを開くと、直接検索より安くなることがある
✔実例では元の料金85,614円が同じでも、負担額が二重になり5,308円安くなった
✔理由はメタサーチで価格差が5%以上つくとクリック率が大きく下がるため(マージンカット)
✔メタサーチの表示箇所は検索結果右側とGoogleマップに戻り、影響力が大きくなっている
✔宿側は自社サイトをメタサーチに掲載して、自社予約を増やすことも可能
「うちの宿、メタサーチで選ばれていますか?」
Googleマップの価格比較は、宿の売上にも直結します。
マイズインバウンドでは宿泊施設の売上アップのお手伝いやホテルの無人運営のサポートをしています。
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