最終更新日:2026年10月15日
宿の料金を、毎日カレンダーとにらめっこしながら手で直していませんか?繁忙期は「もっと高くても売れたかも」、閑散期は「下げるのが遅かった」。料金設定は、宿の売上をいちばん大きく左右する仕事です。
この料金設定を自動化するのがダイナミックプライシングで、その代表的なツールが「PriceLabs(プライスラブス)」です。
弊社マイズインバウンドは、サポートしているすべての施設でPriceLabsを使っています。また、代表の松根はPriceLabsの認定パートナー(PriceLabs RM Partners)でもあります。
この記事では、ダイナミックプライシングの基本から、PriceLabsの機能・料金、そして実際に導入した宿の数字の変化まで、運営代行の目線で解説します。
人手不足で宿泊施設の運営が
回りにくくなっている方へ
客室は埋まっている。予約も入っている。
それでも、問い合わせ対応、夜間の電話、チェックイン案内、鍵の受け渡し、清掃手配、予約サイトの更新まで、自社で対応し続けるのは大きな負担です。
特に、採用が難しく現場の人が足りない、
オーナー自身が夜まで対応している…
そのような状態では、宿が好調でも運営は苦しくなります。
今の課題は、売上ではなく運営が人に依存していることです。
予約受付から宿泊終了までの流れを見直し、人が少なくても回る仕組みを整えましょう。
マイズインバウンドに依頼するメリット
- 人がいなくても回る運営体制を相談できる
- 日々の対応業務をまとめて任せられる
- オーナーや現場の負担を減らせる
- 予約サイトの運用まで任せられる
- 今の運営方法の見直しができる
宿が順調でも、運営が回らなければ長く続きません。
まずは無料相談で、「人が少なくても回る運営」の形を具体的に整理してください。
ダイナミックプライシングとは?ホテル・民泊の料金が変わる仕組み
ダイナミックプライシングとは、需要と供給のバランスに合わせて、価格を自動で上げ下げする仕組みのことです。
予約が集まりそうな日は値上げし、空きが出そうな日は値下げする。航空券やホテル、イベントのチケットなど、日によって需要が大きく変わる商品で広く使われています。
📈 宿の料金でいうと、こんなイメージです
- ✔需要が高い日(連休・年末年始・イベント・週末)は料金を上げる
- ✔需要が低い日(閑散期の平日など)は料金を下げて、空室を埋める
- ✔予約の入り方を見ながら、同じ日の料金も日々見直していく
ただ、これを人の手でやろうとすると、365日×部屋タイプの数だけ料金を見直すことになります。そこで、データをもとに自動で料金を計算してくれるツールの出番です。
PriceLabs(プライスラブス)とは?機能や特長を紹介

PriceLabsは、ホテルや民泊などの宿泊施設向けのダイナミックプライシングツールです。過去のデータや市場の動きをAIが分析し、日ごとの最適な料金を自動で計算して、毎日反映してくれます。
料金を決める元になっているのは、おもにAirbnbとBooking.comに掲載されている近隣の宿のデータです。周りの宿の料金や予約の埋まり具合をもとに、いまの市場に合った料金を出してくれるのが強みです。
🛠 PriceLabsでできること
- ✔日ごとの料金を自動で計算・反映:需要の高い日は高く、低い日は安く
- ✔近隣の市場データを分析:周りの宿の料金や稼働率の動きがわかる
- ✔細かいルールを設定:最低価格・週末の料金・期間ごとの上げ下げなど
- ✔PMSと連携して各OTAへ反映:AirHostなどのPMSと公式に連携。PMS経由でAirbnb・Booking.com・楽天トラベルなどの料金をまとめて更新
料金を毎日手で直す必要がなくなるので、料金設定にかかる時間と手間を大きく減らせます。
PriceLabsの公式サイト:https://pricelabs.co/
動画で見るPriceLabsの使い方(日本語ウェビナー)
PriceLabs初の日本語ウェビナーで、PriceLabs認定パートナーでもある弊社代表の松根が、ダイナミックプライシングの基本から、日本語版の画面を使った実際の設定方法までお話ししています。文章より動画で見たい方は、こちらもご覧ください。
🎥 動画の主な内容
PriceLabsの料金カレンダーの例
下の画像は、ある施設の12月〜1月の料金設定です。

需要の高さが色でひと目でわかるようになっていて、需要が高い年末年始は8万円以上、需要が低い平日は3万円以下と、料金に大きな差をつけています。年末年始でなくても、週末は比較的高めに設定されているのがわかります。
人の感覚ではなかなか付けられない高い料金でも、しっかり予約が入るのがすごいところです。
また、一度決めた料金がそのまま続くわけではありません。予約の入りが悪い日は、日が近づくにつれてどんどん値下げしていきます。ただ、値下げしすぎることもあるので、下限の料金(最低価格)は必ず設定しておきましょう。
人手不足で宿泊施設の運営が
回りにくくなっている方へ
客室は埋まっている。予約も入っている。
それでも、問い合わせ対応、夜間の電話、チェックイン案内、鍵の受け渡し、清掃手配、予約サイトの更新まで、自社で対応し続けるのは大きな負担です。
特に、採用が難しく現場の人が足りない、
オーナー自身が夜まで対応している…
そのような状態では、宿が好調でも運営は苦しくなります。
今の課題は、売上ではなく運営が人に依存していることです。
予約受付から宿泊終了までの流れを見直し、人が少なくても回る仕組みを整えましょう。
マイズインバウンドに依頼するメリット
- 人がいなくても回る運営体制を相談できる
- 日々の対応業務をまとめて任せられる
- オーナーや現場の負担を減らせる
- 予約サイトの運用まで任せられる
- 今の運営方法の見直しができる
宿が順調でも、運営が回らなければ長く続きません。
まずは無料相談で、「人が少なくても回る運営」の形を具体的に整理してください。
PriceLabsを導入する前と導入したあとの比較
あるホテルの、PriceLabs導入前(2023年)と導入後(2024年)の数字を比べてみましょう。
| 項目 | 導入前 2023年 |
導入後 2024年 |
前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上 | 523万円 | 785万円 | 149.97% |
| 平均単価 | 21,376円 | 28,876円 | 135.09% |
| 稼働率 | 68.06% | 75.56% | 111.02% |
| 平均人数 | 4.15人 | 4.4人 | 106.02% |
| 平均泊数 | 2.51泊 | 2.49泊 | 99.20% |
平均泊数はほぼ横ばいですが、それ以外の項目はすべて上がり、売上は約1.5倍になりました。単価を上げながら、稼働率も上がっているのがポイントです。
弊社でサポートしている複数のホテルについても、導入前後の平均アップ率をまとめました。
弊社サポートの複数ホテルの平均(導入前の年=100%、点線が100%)
こちらも、すべての項目で上がっています。
✅ 料金設定の手間は10分の1以下に
導入前は、担当者が手で頻繁に料金を直していました。導入後はほぼPriceLabsに任せられるようになり、料金の変更にかける手間は10分の1以下になりました。効率化できたうえに、売上も大きく伸びた結果です。
PriceLabsを利用する際の2つの注意点
1. 定期的な手動チューニング
PriceLabsは、一度設定しただけで、すべてがうまくいくツールではありません。予約の入り方や周りの宿の動きは日々変わるので、その変化に合わせて設定を見直していく必要があります。
自動で出てくる料金に任せきりにせず、定期的に手動でチューニングしていくことで、PriceLabsの効果を最大限に引き出せます。そのチューニングに使う主な機能は、次のとおりです。
※機能名は日本語画面での表記、小さい文字は英語画面での表記です。
①基本価格Base Price
料金の基準になる金額です。需要が高い日はこれより高く、低い日はこれより安く設定されます。基本価格を変えると、全体の料金が上下します。全期間で予約の動きが悪いときは下げ、全期間好調なときは上げるとよいでしょう。
②最低価格Minimum Price
これより下には値下げしない、という下限の料金です。空欄のままだと、どこまでも料金を下げてしまうので注意が必要です。
③週末の最低価格Minimum Weekend Prices
②の最低価格はすべての日に効くので、週末でも直前になると最低価格まで下がってしまいます。週末だけ別の下限を設けたいときに便利です。弊社では、週末の最低価格を②より20〜30%高く設定しています。
④特定日上書き:推奨価格を±%Date Specific Overrides / % Change on Recommended Price
特定の期間だけ、PriceLabsが出した料金を◯%上げ下げする機能です。「来月だけ予約の入りが悪い」というときに①の基本価格を下げると、好調な今月や再来月まで値下がりしてしまいます。来月だけ「推奨価格からマイナス◯%」と指定すれば、その期間だけ値下げできます。値上げの指定もできます。
⑤特定日上書き:最低価格を±%Date Specific Overrides / % Change on Min Price
②の最低価格とは別に、特定の期間だけ下限を変える機能です。「今月だけは最低価格を割ってでも値下げしたい」というときに使えます。値上げの指定もできます。
ほかにもさまざまな設定がありますが、あれこれ変えすぎると、どこを変えたのか分からなくなり、料金をコントロールできなくなります。変えた内容はメモしておくのがおすすめです。
弊社でも、予約の入り方を見ながらこれらの設定をこまめに見直しています。こうした定期的なチューニングを続けることで、ダイナミックプライシングは最大の効果を発揮します。
2. ときどき誤った料金を付けることがある
PriceLabsは便利なツールですが、ときどき、その日にふさわしくない料金を付けることがあります。
⚠️ こんな料金が付くことがあります
- !高すぎる料金:相場とかけ離れた高値のまま、予約がまったく入らない
- !安すぎる料金:直前に下げすぎて、清掃費などの原価を割ってしまう
ツールは近隣のデータをもとに計算しているので、その宿ならではの事情や、データに表れにくい需要の変化までは読み切れないことがあります。任せっぱなしにせず、料金カレンダーを定期的に目で確認して、おかしな料金は手で直すことが大切です。
弊社では、予約の動きを分析する自社開発の「マイズトラッキングシステム」で予約の動きを毎日追いかけ、異変があれば自動で通知が届くようにしています。そのうえで担当者が料金を見直し、ツールだけではカバーできない販促を行っています。
PriceLabsの利用料金
PriceLabsの料金は、1リスティング(1棟、ホテルタイプなら1部屋タイプ)あたりの月額制です。
| リスティング | 月額 | 補足 |
|---|---|---|
| 1件目 | 9.99ドル | 日本は「その他の地域」の料金 |
| 2〜5件目 | 9.49ドル | 2件目からは段階的に安くなる |
| 6〜15件目 | 8.99ドル | 16件目以降はさらに安くなる |
いずれも税別で、2026年10月時点の料金です。1ドル=160円で換算すると、1リスティングあたり月1,600円ほど。売上への効果を考えると、かなり手頃な料金です。
なお、アメリカ・イギリス・カナダ・ヨーロッパ・オーストラリアなどでは1リスティング目が19.99ドルと、日本の倍の料金になっています。日本も今後、値上げされる可能性があります。
このほか、売上の1%を支払う「売上課金プラン」もありますが、公式サイトでも多くの場合は定額のプランの方が安いとされています。初めてリスティングを登録してから30日間は無料で試せます(クレジットカードの登録は不要)。
最新の料金は公式サイトで確認してください。
PriceLabsの料金ページ:https://hello.pricelabs.co/plans/
PriceLabsはAIで自作できる?
最近はAIを使えば、プログラミングの経験がなくても、ちょっとしたシステムなら作れるようになりました。「PriceLabsと同じような料金設定のシステムも、AIで自作できるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
結論からいうと、似たようなシステムを作ること自体はAIで可能です。でも、割に合いません。理由は大きく2つあります。
理由1. 必要なデータの量が膨大
ダイナミックプライシングの精度を決めるのは、元になるデータです。PriceLabsは、世界中の宿の料金や予約の動きを毎日集めて分析しています。これは、個人や1社では集めるのが難しいほどの、膨大なビッグデータです。
しかも、これから集め始めても、過去のデータはさかのぼって取得できません。「去年の同じ時期に、周りの宿はいくらで、どれくらい予約が入っていたか」がわからないままでは、正確な料金は出せません。
理由2. データ集めがOTAの迷惑になる
近隣の宿の料金や空室状況を自分で集めるには、OTAのサイトから情報を自動で抜き出す「スクレイピング」が必要になります。ところが、スクレイピングはOTAの利用規約違反です。サイトに負荷をかけてOTAに迷惑をかけるうえ、最悪の場合は訴訟になるリスクもあります。
🛡 月1,600円で済むものを、わざわざ自作するメリットはない
PriceLabsなら、1リスティングあたり月1,600円ほどで、膨大なデータにもとづいた料金を毎日出してくれます。時間をかけて質の悪いシステムを自作し、精度の低い料金で売上を下げてしまっては本末転倒です。
料金の計算はPriceLabsに任せて、宿側は「定期的なチューニング」と「おかしな料金のチェック」に時間を使うのが、いちばん効率のよい使い方です。
まとめ|PriceLabsは「任せる+見張る」で最大の効果
PriceLabsを使えば、料金設定の手間を大きく減らしながら、売上や稼働率を伸ばすことができます。実際に弊社がサポートするホテルでも、売上・単価・稼働率がそろって上がりました。
一方で、最低価格の設定と、定期的な料金のチェックは欠かせません。ツールに任せる部分と、人が見張る部分を分けることが、成果を出すいちばんの近道です。
✅ PriceLabsを使いこなすポイント
- ✔最低価格(下限)は必ず設定する。週末は別の下限を設けると安心
- ✔好不調が期間で分かれるときは、基本価格ではなく特定日上書きで期間を指定して上げ下げする
- ✔料金カレンダーを定期的に確認し、高すぎる・安すぎる料金は手で直す
- ✔変えた設定はメモしておき、あとから振り返れるようにする
弊社マイズインバウンドでは、PriceLabsをはじめとするITツールを使って、ホテル・民泊の収益改善や無人運営のお手伝いをしています。「料金設定まで手が回らない」「PriceLabsを入れたけれど使いこなせていない」というオーナー様は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
PriceLabsの料金(価格)はいくらですか?
日本は1リスティング(1棟、ホテルタイプなら1部屋タイプ)目が月9.99ドル(税別)で、2件目からは段階的に安くなります。初めて登録してから30日間は無料で試せます(2026年10月時点)。
PriceLabsは日本語で使えますか?
はい。現在は管理画面を日本語表示に切り替えて使えます。日本語版の画面は、上の動画の3:55〜でも紹介しています。
PriceLabsに料金設定を任せっぱなしにしても大丈夫ですか?
おすすめしません。ときどき高すぎる・安すぎる料金を付けることがあるので、最低価格を必ず設定したうえで、料金カレンダーを定期的に確認しましょう。
PriceLabsのようなシステムは、AIで自作できますか?
似たようなシステムを作ること自体は可能ですが、おすすめしません。料金の精度に必要な膨大なデータや過去のデータは集められず、OTAのサイトから情報を集めるスクレイピングは利用規約違反になるためです。月1,600円ほどで使えるPriceLabsに任せる方が確実です。
AirHostと連携できますか?
できます。PriceLabsはAirHostと公式に連携していて、PriceLabsが出した日ごとの料金をAirHostへ自動で送れます。弊社でもこの連携を使い、AirHost経由で各OTAの料金をまとめて更新しています。
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オーナー自身が夜まで対応している…
そのような状態では、宿が好調でも運営は苦しくなります。
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OTAの裏事情まで熟知したノウハウで、
ホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。
Booking.com 那覇オフィス立ち上げ時から数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。
現在は沖縄県を中心に200室以上の宿をサポート中。






「PriceLabsとは?料金・機能・導入効果を解説|売上が約1.5倍になった宿の実例つき」への1件のフィードバック
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