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ダイナミックプライシングの効果と「PriceLabs」導入前後の比較【ホテル・民泊編】

最終更新日 : 2024年10月10日 ダイナミックプライシングは現代のビジネス市場で重要な役割を果たしており、特にPriceLabsのようなツールを使用することで、企業は価格戦略をより効果的に運用することができます。本記事では、ダイナミックプライシングの利点と、PriceLabs導入前後の効果を比較しながら詳しく解説します。

 

ダイナミックプライシングの基本概念

価格変動のメカニズムとは?

ダイナミックプライシングは、需要と供給のバランスに基づいて価格を自動的に調整する仕組みです。需要が高ければ価格を上げ、需要が低ければ価格を下げることで、常に最適な価格設定を実現します。この仕組みは、航空券やホテルの予約、イベントチケットなど、需要が変動しやすい商品やサービスに広く利用されています。

市場への適応力とその重要性

ダイナミックプライシングは、市場の状況を常に監視し、それに応じて価格を調整することで、企業が市場の変化に迅速に対応することを可能にします。例えば、需要が急増した場合、ダイナミックプライシングは価格を上げて収益を最大化することができます。逆に、需要が減少した場合には、価格を下げて顧客を引きつけ、売上を維持することができます。市場への適応力は、競争が激化する現代において、企業が生き残るために不可欠な要素です。

PriceLabsとは?

PriceLabsの機能と特長

PriceLabsは、ダイナミックプライシングを自動化するソフトウェアです。AIにより過去のデータや市場の動向を分析し、最適な価格を自動的に算出し調整ます。

 

PriceLabs

https://pricelabs.co/

 

データ元になっているのは民泊プラットフォーム最大手のAirbnbと世界最大の宿泊予約サイトBooking.comです。これ以上ないデータ量となっている為、正確な価格を算出できるのが強みでしょう。

これにより、宿泊施設は価格設定に費やす時間と労力を大幅に削減することができます。

PriceLabsの具体例

また、PriceLabsは、競合他社の価格や顧客の行動パターンなどのデータを分析することで、より精度の高い価格設定を実現します。

具体例をご紹介します。下記はとある施設の12月〜1月にかけての料金設定です。

需要の有り無しを色でわかりやすく表示してくれて、需要が高い年末年始は8万円以上に、需要のない平日は3万円以下に設定するなど、非常に大きく変化をつけています。年末年始ではない週末も比較的高めに設定されているのが見て取れます。

料金はそのまま継続ではなく、日が近づいても稼働率が低い場合はどんどん値下げしていきます。

 

PriceLabs導入前と導入後の比較

収益性の変化

あるホテルの導入前後の数字を前年同月で比較してみました。

2023年 2024々 アップ率
売上 523万円 785万円 149.97%
平均単価 21,376円 28,876円 135.09%
稼働率 68.06% 75.56% 111.02%
平均ゲスト数 4.15 4.4 106.02%
平均泊数 2.51 2.49 99.20%

ほぼ全ての項目で上昇しています。

1ホテルだけだと数値がブレる為、弊社でサポートするホテルの平均のアップ率を表にしてみました。

全項目で上昇しています。

尚、昨年は手動で頻繁に料金を修正していましたが、今年はダイナミックプライシングにほぼお任せで手動調整は微調整程度。料金変更に使う労力は10分の1以下になりました。

時短できる上に売上も大幅にアップという結果になりました。

顧客体験の向上

PriceLabsは、顧客体験の向上にも貢献します。PriceLabsは、顧客が最も喜んでくれる価格を算出することで、顧客満足度を高めます。顧客満足度を高めることで、顧客のロイヤリティを高め、リピート率を向上させることが期待できます。

PriceLabs利用時の注意点

最適化を行うためのプロセス

PriceLabsは、自動的に最適な価格を算出しますが、企業はPriceLabsの設定を調整することで、より効果的に活用することができます。主な調整機能としては下記のようなものがあります

①ベース(Base)
ベースになる料金。これを元に需要がある日はこの料金より高く、無い日は低く設定されます。
ベースを変更すると全体的に料金が上下します
全期間にわたって予約の動きが悪い時はこれを下げる。逆に全期間調子が良い時はこれを値上げ

②最低価格(Minimum)
その名の通り、これ以下には値下げしないという設定
ここが空欄だとどこまでも料金を下げていくので恐ろしい

③週末最低価格(Minimum Weekend Pricing)
②の最低価格は全ての期間に適用される為、週末でも直前になると最低価格まで値下げされてしまいます。
週末だけは②の料金とは別で高く設定したい時にこの週末最低価格が便利
私は週末は②の最低価格より20〜30%高くなるように設定しています

④期間指定+-◯%(% Change on Recommended Price)
ある特定の期間だけシステムが設定した料金を◯%変更する機能
例えば来月だけ調子が悪いという場合、①を変更してしまうと調子の良い今月、再来月まで値下げになってしまいます。
調子が悪い来月だけ値下げしたい場合にシステムが推奨する料金マイナス◯%という具合で設定できます。
値下げだけでなく期間指定の値上げも可能

⑤期間指定最低価格+-◯%(% Change on min Price)
②の最低価格は全期間に適用されますが、特定の期間だけ別の最低価格を設定したい時に利用
「今月のみ調子が悪いので最低価格を切って値下げ!」という時に使えます
勿論、値上げ指定も可能!

他にも色々ありますが、変更し過ぎるとどれを変更したのか忘れてコントロールが効かなくなるので注意が必要です。

細かい調整を入れる事でダイナミックプライシングは最大の効果を発揮します。

日本語未対応

PriceLabsは海外製のツールの為、日本語に対応していません。管理画面が全て英語表記となっていますので、英語が極端に苦手な方にとっては少しとっつきにくいかもしれません。

PricaLabs利用料金

PriceLabsの料金は1棟(ホテルタイプの場合部屋タイプ1タイプ)あたり$9.99 日本円で約1,500円程度となっており確実に元が取れる非常に魅力的なお値段となっています。

北米やヨーロッパ、オーストラリアでは$19.99と倍の料金になりますので、今後日本も同様に値上げされる可能性があります。

最新の料金は下記の公式サイトよりご確認ください。

PriceLabs Pricing

https://hello.pricelabs.co/plans/

 

まとめ:ダイナミックプライシングとPriceLabsの活用法

効果的な価格戦略の実現

ダイナミックプライシングツールPriceLabsを利用することで、小規模ホテル、民泊圧倒的な時間効率と売上向上を同時に実現させる事ができます。

IT、AIを駆使して効率的なホテル・民泊運営を実現してください

 

当社マイズインバウンドでは今回ご紹介したようなITツールを用いてホテル・民泊の収益改善、無人運営のお手伝いをしております。気になる方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

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