OTAビッグ4 どこで販売するのが一番いいの? 世界の宿泊予約サイトの規模を比較してみた

マイズみんぱくでは民泊を通して「もっと世界を楽しもう!」「もっと来やがれ外国人!」を標榜していますが、どうやって訪日外国人にアプローチしたらいいのでしょうか。これまでも色々な宿泊予約サイトをご紹介してきましたが、今回はもう少し財務的な数字を元にどこが一番デカイのか、どこが一番伸びているのかという点をご紹介していきます。2017年の最新の財務諸表を元にしています。主観抜きの客観的データを元に判断してみて下さい!

 

世界のOTA

OTA(予約サイト)にも色々ありますが、今回比較するのは下記の4社です。

 

  • ブッキングホールディングス(旧プライスライン)
  • エクスペディア
  • シートリップ
  • エアビーアンドビー

 

OTAビッグ4と勝手に呼ばせて頂きます。世界にリーチするとしたらこれらの企業をみておけばほぼOK。下記各企業の概要を説明します。

 

ブッキングホールディングス(旧プライスライン)

先日プライスラインから名称を変更したブッキングホールディングス。ブランドとしてブッキングドットコム、アゴダがある。ブッキングドットコムはヨーロッパ発祥の為、欧州で存在感が強い。アゴダはタイ創業でアジアに強い。民泊も掲載している。ブッキングドットコムに登録している宿は、一部アゴダ、シートリップでも予約可能。

 

エクスペディア

アメリカ発のOTA。収益の大半を北アメリカで稼ぐ。宿泊以外に飛行機のチケットも販売。アメリカ以外の地域の売上は全体の3-4割。民泊は別ブランドのホームアウェイで展開。他にホテルズドットコム、メタサーチのトリバゴを保有。

 

シートリップ

中国でダントツ最大のOTA。中国国内では他社を寄せ付けない強さ。中国人を取り込む為には欠かせない存在。中国以外では殆ど存在感が無かったが、昨年、米国のトリップドットコムを買収し、世界展開を加速。今後は中国以外でも要注目。

 

エアビーアンドビー

民泊サイトで最大のOTA。アメリカ発ではあるが、世界全体に満遍なく展開。日本では近年、他OTAの民泊進出とエアビーアンドビー内の登録物件数増加により、以前より予約が入りにくくなってきている側面も。

※エアビーアンドビーは非上場の為、本記事の数字は報道等からの推測値になります。

 

合わせてOTAではありませんが、トリップアドバイザーも比較してみました。旅行系メディアとしての知名度は抜群なので、そこと比べて各社の大きさを実感してみて下さい。

 

どこが最も売ってるの?

 

まず始めに、どこがよく売っているのかを見る為に粗利を見てみます。粗利益(Gross Profit)という指標を引っ張ってきています。粗利とは、仕入れ値ー売り値 の単純なものです。どれだけのビジネスを動かしているのかを見る事が出来ます。

ブッキングホールディングスがトップです。売上比率はブッキングホールディングスは海外が殆どで、世界中で満遍無く販売出来ているようです。

対するエクスペディアは大半がアメリカ国内からの売上ですので、アメリカでは最強ですが、アメリカ以外だと若干存在感が薄まるかと思います。エクスペディア傘下の民泊のホームアウェイの粗利は全体の10%程度です。

ブッキングホールディングスの数字はブッキングドットコムとアゴダを合わせた数字ですが、その内訳が気になると思います。年次報告書45ページ目に下記の記載があります。

 

Agencyがブッキングドットコムのモデル。Merchantがアゴダのモデル。レンタカーやレストラン予約も恐らくAgencyに含まれるかと思いますが、誤差程度の売上なので、無視していいでしょう。実質86%の収益がブッキングドットコムからのものになります。だから名前をブッキングホールディングスに変えたんですね。

ただ、伸び率でいうとAgency(ブッキングドットコム) 18.9%に対し、Merchant(アゴダ)22%なので、アゴダの方が若干伸びているという事です。

どこが最も成長している?

現状はブッキングドットコムが一番という事ですが、伸び盛りなのはどこでしょうか? 2016年から2017年にかけての各社の伸び率を%で見てみます。

ダントツで伸びたはシートリップ!この規模で年率40%も伸びるのは恐ろしい。。。これまでは中国国内のみでこの規模感、伸び率でしたが、昨年アメリカのOTAトリップドットコムを買収した事で今後は世界展開も加速するはずです。来年はさらに伸びている可能性が大です。

エアビーアンドビーは非上場なので数字の裏付けが取れませんでした。

エクスペディアはそこまで伸びていませんが、民泊ブランドホームアウェイは46%の伸びなので、無視できない数字ですね。

 

ぶっちゃけどこが儲かってんの?

今度は、経費等全部差っ引いてどんだけ残ったの?という純利益を見てみます。

ブッキングホールディングスがちょっと大変な事になっていますね。。。エクスペディアは売っているけどあまり儲かっていないようです。シートリップは現在は投資を積極的に行っている段階でしょう。今後大化けするかもしれません。トリップアドバイザーに至っては赤字のようです。

 

将来の期待値は? 時価総額比較

現状の設け具合ではブッキングホールディングス、現状の伸びという意味ではシートリップの圧勝ですが、今後はどうなるのでしょう。今後を予測するのはなかなか難しいのですが、市場がどこに期待しているのかという意味では時価総額を見ると一目瞭然です。株価は将来の価値を反映している為、これを見れば自分のなんとなくの感覚よりも遥かに正確に将来の成長がある程度予測出来るはずです。では早速見て見ましょう。

時価総額ダントツはブッキングホールディングス。11兆円を超えています。圧倒的です。市場はブッキングドットコムとアゴダに期待しているのでしょう。ただ、今後はシートリップが大躍進してくる事が予想できますね。エアビーアンドビーは上場したらコレくらいになるだろうという市場予測です。

ちなみに、東証一部で10兆円を超える企業は3社のみ。上から

  1. トヨタ(22兆円)
  2. ドコモ(10兆円)
  3. NTT(10兆円)

です。

 

参考)

時価総額上位ランキング

 

結局どうしたらいいの?

 

色々説明しすぎてよくわからなくなってきましたが、民泊で海外のゲストにリーチするという意味でまとめると

 

現時点で最も広くリーチ出来るのはブッキングドットコム
今後の期待度で言うとシートリップ

 

エリア別だと

 

アメリカ以外広く取り込むならブッキングドットコム
アジアならアゴダ
中国ならシートリップ
広く浅くならエアビーアンドビー

 

という切り分けになりますね。というか、この4社をとりあえず同時にやれば世界をカバー出来るという事です。4社をつなぐ方法としては、Beds24というサイトコントローラーを押しているのですが、下記の記事もご参照下さい。

 

沖縄での民泊の運営に不可欠!チャンネルマネージャーの選び方

 

ブッキングドットコムのノーショーに悩まされている方必見!ノーショーは手間をかけずにこうやって防げ!

 

各社の具体的な数字を表にまとめておきます。ご参考までに!

 

純利益 粗利益 伸び率 時価総額
ブッキング

ホールディングス

2505億円 1兆3268億円 21% 11兆2198億円
エクスペディア 397億円 1兆807億円 15% 1兆8390億円
シートリップ 77億円 4387億円 39% 2兆6606億円
エアビー

アンドビー

? 2782億円 ? 3兆2100億円
トリップ

アドバイザー

ー2億円 1712億円 5% 650億円

※時価総額は3月16日現在

※エアビーアンドビーは非上場の為、報道からの推測値

※日本円金額は1ドル=107円にて計算

 

 

また、各社の手数料は下記にまとめているので気になる方はどうぞ。

 

民泊の宿泊予約サイト(OTA)の手数料と特徴まとめ 

 

 

 

 

参考資料)

ブッキングホールディングス(旧プライスライン)

http://ir.bookingholdings.com/investor-relations

エクスペディア

Contact Investor Relations

シートリップ

http://ir.ctrip.com/phoenix.zhtml?c=148903&p=irol-reportsother

トリップアドバイザー

http://ir.tripadvisor.com/

エアビーアンドビー

各種報道より作成

 


 

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