公開日: 2024年4月29日
最終更新日 : 2024年9月3日
ホテルでよくある忘れ物。ホテルなら当然ゲストに忘れ物があった事を連絡してくれるだろうと思ったら大間違い。一切連絡してくれないホテルもあるんです。でも事情があるので恨まないで欲しい。今日はそんなホテルの裏事情についてのご説明です
あまりに忘れ物が多い
私もたまにホテルに忘れ物をします。ホテル側から「忘れ物がありました」と連絡がくるのが当たり前だと思っていたら、連絡が来ない。こちらから問い合わせすると「忘れ物ありました」と。
なんて不親切なんだ!!と当初は思っていましたが、ホテル運営をサポートするようになって納得しました。
忘れ物があまりにも多いんです!!
弊社でサポートする施設は10-20室前後の小規模ホテルが多いのですが、小さなホテルでも毎日のように忘れ物が出ます。どんなに注意喚起しても必ずといっていい程忘れ物が発生するんです。(弊社は全ての忘れ物に対してゲストにご連絡をしています)
例えば、少しでも注意喚起になればとこんなものを作製して客室に掲示してみました。
それでも全く減りません
これが100室、200室あるホテルなら毎日何十件もの忘れ物が発生しているでしょう。それを1件ずつゲストに連絡していると現場が回らないのです。
しかも忘れ物のほとんどは破棄希望だったり、ゲストから返信がなかったりで無駄骨。。。あまりに数が多いのでやってられないのです。
全国チェーンのホテルであっても連絡しないのが基本だったりします。特に客室が多い程、片っ端からゲストに連絡している余裕がないのでしょう。民泊や小規模ホテルはどうにか回せる数なので連絡してくれるかもしれません。
忘れ物をしてしまったら
忘れ物の保管は旅館業法に定められていてその期間は3ヶ月。3ヶ月間はホテル側に保管義務があるのです。ホテルで忘れ物をした場合は、ホテルから連絡がなくても忘れ物を保管してくれている事が多々あります。「連絡がないから忘れ物は客室にはなかったんだろう」と思わずに、一度確認してみましょう!
ただし、食品等は衛生上の観点からすぐに破棄されてしまいます。
また、小規模ホテルや民泊等は保管する場所が限られている為、「忘れ物の保管はチェックアウト日から1週間」等、別途独自の規約があったりします。忘れ物に気づいた時点ですぐに連絡するようにしてください。
忘れ物が残っていれば、着払いで送って頂けます。
諦めずにご確認を!
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。