民泊新法の影響で旅館業を取る宿はどのくらい増えたのか? みんな言う事が違うので、いっそ保健所に聞いてみた 沖縄編

2018年6月15日に施行された住宅宿泊事業法、通称民泊新法。以前にもご紹介した通り、この影響でAirbnbから多くの民泊が消えて無くなりました。違法民泊が消えていったのですが、ではこれを期に旅館業を取得してキチンと営業する宿はどのくらい増えたのでしょう?

今日はそんな皆様の疑問に答えるべく、民泊新法施行日(2018年6月15日)までに旅館業を取得した宿の数とその推移(過去5年間)を保健所に確認してきました。保健所のデータなので、かなり正確な数字になること請け合いです!これらのデータを元に、どこがレッドオーシャンなのか、始める前に把握しておきましょう!

旅館業取得施設 2014年〜2018年6月15日

今回ご紹介するのは、沖縄本島(北部、中部、南部、那覇市保健所)管轄のデータになります。石垣、宮古は状況が違うのでまた別の機会にご紹介させて頂きたいと思います。

 

では早速、ここ5年間の推移はこちら!


※2014年〜2018年6月15日に許可された施設数になります。既に廃業した施設も含まれます。

※旅館業法では名義変更の場合も登録年月日が新しく登録される為、今回のデータには名義変更施設数も含まれます。

 

2014年〜2018年6月15日だけで343もの宿が許可を受けているのです!!2014年からの累積だとなんと1654軒!!!!当時の沖縄県の宿泊施設数が1600軒ほどと言われていたので、軒数自体はここ数年で約倍になっているんですね! 純粋に宿泊客を受け入れるのは、軒数ではなく部屋数なのですが、それにしても物凄い勢いです!

 

地域別のポイント

全体の傾向と合わせて、下記に地域別のポイントもまとめてみました。

 

北部

予想通りではありますが、北部の登録数がダントツですね。美ら海水族館を始めとした観光需要が高い地域なので、必然的に宿の数も多くなるのでしょう。気になるのは2017年。前年よりも登録宿の数が減っています。ピークを迎えたのでしょうか。2018年は6月までの半年分ですが、民泊新法の影響もあってかなり伸びています。

北部地域は土地が死ぬほど余っていて、安くで手に入るので、東京や大阪で定年退職したおっちゃん達が沖縄移住してペンション なんてのも増えているようですよ。ちなみに、恩納村は中部保健所管轄になりますので、グラフでも北部には含まれません。

 

中部

毎年順調に伸び続けています。注目すべきは2018年。6月までの半年分で既に前年を超えている伸びっぷり!!このままいけば前年比200%超えという驚異の伸び率になってきますね。2018年は北部よりも多くの施設数が登録されています。かなり競争が激しくなってきているという証拠でもあります。

 

南部

南部は2017年一気に伸びきった感アリ。もともと需要が多くない事もありますが、2018年は民泊新法があるにもかかわらずそこまで伸びていませんね。このままいけば昨年より少ない数になりそうです。個人的には南部は好きな地域。初めて沖縄を訪れた人は北部地域に行きますが、南城市あたりはリピーター向けの地域かもしれません。今後南部までの大型道路が完成すればもう少し伸びてくるかと思います。

 

那覇市

那覇市は沖縄県では最も宿泊需要のある地域。これだけ需要があるにも関わらず、旅館業の許可数はあまりパッとしない数です。この要因は、那覇市はそもそもの土地が無いのが原因と考えられます。那覇市は市全体が市街化区域に指定されていて、既に開発され尽くしてる為、なかなか新規で宿を建てる土地自体があまり無いのです。あったとしても高額で、宿にするには利回りが悪い。それに対し、中北部は観光需要があるのにまだまだ土地が有り余っているというのが、中北部が伸びている要因でしょう。

 

どのようなタイプが増えているのか?

 

宿の数の推移がわかったところで、次にどのような宿が増えたのかを調べてみました。

 

2018年1月1日〜2018年6月15日までに許可された宿の部屋数別の割合がこちら


n=343

 

なんと、全体の86%が5部屋以下なんです!!! そう、小さな宿が死ぬほど増えているんです! 1部屋が最多で43.7% これは民泊新法の影響も大いにあるハズです。「民泊が厳しくなってきなので、旅館業取ってマジメにやるか!」という層がかなり含まれるかと思われます。民泊新法が騒がれる以前から、もともと北部地域では一棟貸しの宿が多かったのですが、民泊新法がそれをさらに後押しした形ですね。このデータを、次にどこに宿を出すのかの参考にしてみて下さい!

 

以上、沖縄本島の宿泊施設の傾向としてはこんな感じです。宮古、石垣に関してはまた次の機会に調べてみます。民泊の傾向は下記でも紹介していますのでご参考にどうぞ!

 

沖縄県 民泊が受理されやすい市町村ランキングが県の資料から判明!! 


 

“民泊新法の影響で旅館業を取る宿はどのくらい増えたのか? みんな言う事が違うので、いっそ保健所に聞いてみた 沖縄編” に2件のコメントがあります

  1. こんにちわ。
    最近、知り合った方のご縁で、那覇市で民泊を始める事になりました。
    何もわからない事ばかりでしたが、こちらのサイトにとても詳しく、しかも
    私のような素人にも、わかりやすく記載されており、いつも助けられて
    おります。ありがとうございます!

    • 那覇市で民泊をされるんですね。沖縄を盛り上げて頂きどうもありがとうございます!!
      今後もゆうちゃんさんのような方のお役に立てる情報を発信していきたいと思います。

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