2020年の沖縄の宿泊業界はどうなる?エビデンスを元に予測してみた

沖縄の1月は閑散期。加えて競合の宿が増えた事もあり過去例に見ない程の苦しい状況が続いている沖縄県の宿泊業界ですが、この厳しい状況は今後どうなっていくのか? 2020年一発目という事もあるので、今日はそのあたりの今後の大予測をきちんとしたエビデンスを元に深堀りして行きたいと思います。

ズバリ2020年はこうなる!

ざっくりと説明するとこんな感じになるのではないかと推測しています。

●2020年2月が底で3月以降は回復傾向

●2020年4月頃から「アレ?いい感じ?」ってなる

●2020年7・8月は去年よりも売上が上がる

●振り返ってみると、2020年よかったね。去年は何だったの?と思える

一つづつ説明します。

●2020年2月が底で3月以降は回復傾向

例年だと宿泊業界では1月が底で2月以降から回復傾向になります。そもそもの入域観光客数が12月,1月が最低で、2月以降は増えていくからです。

ちなみに昨年の例だと、入域観光客は

1月→2月で +2.5% 

という風に増えています。2月は1月よりちょっとだけ、2.5%くらい良なっていました。

ただ、今年は旧正月が

2019は年2月5日

2020年は1月25日

になる為、中華系観光客のピークが2020年は1月にずれ込む事になってくるので、2月が1月より多くなるというのは考えにくいでしょう。

以上の理由から

2月は全体的に1月よりもう少し減って底を打つ

というのが弊社の見立てです。

ただこれは沖縄県内でも結構地域差があるかと思います。というのも、沖縄の2月といえば、プロ野球キャンプがあるからです。選手目当ての観光客、報道陣で真冬の沖縄経済を支えてくれるんです。

こんな感じで主に中北部に集中しているので、那覇と球場近くの宿は1月より忙しい宿も増えてそれ以外は苦戦となるはずです。

http://npb.jp/camp/2019/

ちなみに、昨年までは韓国プロ野球の球団もキャンプに来ていましたが、今年はご存知のように政治的影響もあって韓国プロ野球キャンプもなくなってるようなので、影響は大きいでしょう。

●2020年3月頃から「アレ?いい感じ?」ってなる

昨年の入域観光客数でいうと、2月以降は

2月→3月 +14.5% 

という風に、ようやく真冬の時代が終わります。さらに今年は先に紹介したように旧正月が1月にずれ込む影響もあって2月が例年より落ち込むので、逆に今年の2月→3月の伸び幅は14.5%よりもう少し大きいかと思われます。

補足情報として

沖縄県が発表した2018年一年間に増えた客室数は+7.6%

弊社が独自に調査した2019年1月〜8月末までに増えた客室数は+7.3%

弊社調査を元に2019年末までに増えると予測出来る客室数は年間+10.6%

※共に旅館業取得施設

参考)

平成30年宿泊施設実態調査結果(令和元年8月27日発表)

沖縄県 民泊・旅館業宿泊施設数2019年最新版

になっていますので、2月→3月は増えた客室数以上に大幅に観光客が増えてくるので、実感としても楽になってきた感があるかと思います。(※2月よりも楽になるという意味で、昨年3月と比べるとまだまだ苦しいはずです)

さらに言えば、那覇空港第二滑走路が2020年3月26日オープンになるので、その影響で3月末からもう少し増えると予測出来ます。

一つ懸念点があるとすれば、那覇空港第二滑走路が3月26日のオープンにも関わらず、現時点で定期就航のニュースが全く報道されていない点。那覇側が増えても行き先の羽田や関西、福岡側が過密過ぎて増やせないという事情もあるのかもしれません。

ちなみに、昨年オープンした宮古島の下地島空港も3月末オープンでしたが、就航報道が出たのは5ヶ月前の前年10月でした。

沖縄・宮古島「下地島空港」が2019年3月に開業へ、LCCジェットスター就航が決定、成田発着で1日1往復

就航が決定しているのであれば既に報道されていてもおかしくないのですが、3ヶ月前になっても何も出てこない所を見ると結構苦戦しているのかもしれません。海外便に期待したい所です。

第二滑走路がうまくいった場合のシナリオは下記でも説明していますのでどうぞ。

那覇空港第二滑走路の完成以降、観光客はどれくらい戻るのか!?データを元に推測!

●2020年7・8月は去年よりも売上が上がる

7月にもなればさすがに第二滑走路もある程度の新規就航が決まっているだろうという目論見もありますが、もう一つの理由はオリンピックです。

「沖縄はオリンピック関係無いだろう!」という声も聞こえてきそうですが、確かにそうです。オリンピック開催地は下記

札幌、宮城、埼玉、東京、神奈川、静岡、千葉、福島、茨城

西日本関係ありません。でも、だからこそ影響があるはずなんです!!

オリンピックの期間は

2020年7月24日〜8月9日(17日間)

この期間、オリンピック会場周辺の各宿泊施設はこぞって値段を上げてきます。高くてもオリンピック需要で売れるからですが、そこがポイント! あまりに高すぎる上、街が込みすぎて敬遠される可能性があるのです。

東京もインバウンドが増えたとは言え、観光客の大多数はまだ日本人。そういった日本人が「今年は東京高いし、他のとこ行こうか」となるはずなんです!オリンピックに特に興味が無いインバウンドも、「今年は東京は高いから大阪にしとく?」ってなるはずなんです!(日本自体が避けられる可能性も大いにある。。。)

こういうのを「クラウディングアウト効果」と言って実際に過去のオリンピックでも開催月には開催地の観光客が減ったりしているのです。

参考)みずほ総合研究所

多数の関係者来日によるホテル・エアラインの代金高騰や滞在長期化に伴うホテル不足に起因する観光客減少。競技場への観光客の集中による他の地域の落ち込み。これが「クラウディングアウト」だ。

「ラグビーWC」から学ぶ!「オリパラ」で訪日ゲストの消費を喚起する方法

夏休み期間中という事もあるので、「今年は旅行行かない!」という選択よりも、「別のとこ行こう!」となる確率の方が高く、開催地では無い西日本の方が逆に観光客増えたりする可能性もあるという事です。

●振り返ってみると、2020年よかったね。去年は何だったの?と思える

そうこうしているうちに年末になって、振り返ると「案外良かったね」となっている ハズ(期待を込めて)

もう一度まとめると、

●2020年2月が底で3月以降は回復傾向 →供給過多による苦戦の底打ち

●2020年4月頃から「アレ?いい感じ?」ってなる →那覇空港第二滑走路効果

●2020年7・8月は去年よりも売上が上がる →オリンピックによるクラウディングアウト効果

という大きな流れになるのではないかなというのがマイズインバウンドとしての予測です。

あくまでも予測ですので、間違ってたらゴメンなさいww 2020年が終わる頃に振り返りをしてみようかと思います。

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