沖縄県 民泊・旅館業宿泊施設数2019年最新版

今年の沖縄は例年以上に宿泊施設が増加しています。民泊もそうですが、旅館業を取得する施設も過去例に無い程に増加しています。とは言っても、県が発表するデータはいつも半年〜1年遅れであまり現状を表していません。そこで、昨年同様当サイトでお調べした最新情報をお届け致します!

県発表のデータ

まず初めに、県が正式発表しているデータから

平成30年12月31日現在


軒数客室数
2017年末時点2,08246,068
2018年末時点2,48849,560
増減数4063492
対前年比119.5%107.6%

平成30年宿泊施設実態調査結果(令和元年8月27日発表)

軒数で約20%、部屋数で約8%の増加です。

ただお気づきの方もいるかと思いますが、最新版で昨年(2018年)末の数字です。年に一回、8月末頃に前年のデータが発表されますが、今年の勢いを知るにはもう少し新しい情報が欲しいところです。

保健所最新データはこれだ!

そこで我々が総力をあげて調べてきました。県は8月末に昨年のデータを発表したので、あてつけに8月末時点での最新データを取得して10月に発表してやります(笑)

2019年8月29日時点 沖縄県(宮古、八重山含む)宿泊施設数 客室数

宿泊施設軒数客室数
2018年12月末463949559
2019年8月末523653469
増減数5973910
対前年比111.40%107.31%

施設数でいうと、597軒111%も増えているんです。年末まで4ヶ月を残して昨年以上の宿が増えているんですね。皆さんの実感値と比べていかがでしょうか?

データの補足

総数が県発表の数字と乖離しているのは、保健所に登録されている宿泊施設は既に営業終了している施設も含まれる為です。廃業届けが提出されずに潰れてしまった宿等が多く残っているんです。その為、今回は平成が始まった1989年以降に登録された宿のみでデータを抽出しています。昭和から現在に至るまで存在する宿もあれば、数年前に登録されたけど既に廃業している施設もあるのですが、一軒づつ電話して確認するワケにもいかないので、とりあえず廃業している可能性の高い昭和時代に登録された施設(31年以上前の施設)に関しては今回のデータに含めておりません。

そういう理由から総数を見るとちょっと分かりにくいので、増減数を見た方がより正確かもしれませんね。

2018年末時点での県全体のデータ(2,488軒、49,560室)

VS

2019年1月〜8月までに増えた数(597軒、3,910室)

で増加率を取ってみても、軒数で19.4%、室数で7.3%の増加になります。

仮に2019年がこのペースで年末まで増えていったと仮定して計算すると※1、

2019年末時点で増加数896軒、5865室

施設増加率26.5%

部屋数増加率10.6%

の増加になる予定です。

※1 実数÷経過月数×12ヶ月で計算

2018年の増え幅よりもさらに大きく増えているんです。

地域別データ

せっかくなので地域別のデータも載せておきます。あくまで保健所区分の地域なので、恩納村は中部に含まれます。

スマホだと見にくくてスミマセン。横にすると若干マシです。

2019年
増加施設数
2019年
増加部屋数
施設
増加率
部屋数
増加率
施設
増加率
部屋数
増加率
北部14149216527511108.5%106.6%
中部2391312127313549118.8%109.7%
那覇8891846117205119.1%105.3%
南部481805434019108.8%104.5%
宮古323516874175104.7%108.4%
八重山496576207010107.9%109.4%
小計5973910523653469111.4%107.3%

昨年に引き続き中部の増え方が顕著です。昨年と違うのは、那覇の施設数がかなり増えている点でしょうか。それを受けてか、今年は那覇市内のホテルの苦戦ぶりが目立ちました。恩納村のリゾートホテルが特に苦戦しているのは、昨年も今年も中部に宿が増えたからでしょう。恩納村に増えたというよりもお隣の北谷町の伸びが顕著では無いかと推測。

また、宮古島が、下地島空港が開港した割にはそこまで増えていないのが意外な所でした。職人不足で工事が遅れているのも影響しているのかもしれませんね。

ご存知無い方の為に補足しておくと、八重山とは、石垣島、西表島等を含むあの辺り一帯の地域名称です。

去年調べたデータは下記をご参照下さい。2018年6月時点での数字です。

民泊新法の影響で旅館業を取る宿はどのくらい増えたのか? みんな言う事が違うので、いっそ保健所に聞いてみた 沖縄編

民泊はどうなってるの?

では民泊はどのくらいかというと、下記になります

民泊軒数の推移

エリア那覇市 那覇市以外合計
2018年103605708
2019年途中181675856
増加数7870148
増加率175.73%111.57%
2019年末
予測増加数
104280384
2019年末
予測増加率
201.0%146.3%154.2%

※2  2019年途中=

那覇市は 2019年9月2日現在

那覇市以外は2019年3月18日現在

民泊は法的に1軒=1部屋になります

沖縄県と那覇市で管轄が別の為、別で数字を出しています。

那覇市と沖縄県で最新の日付が半年も違うのですが、そこはお役所、勘弁してあげて下さい(笑) 

当初は那覇市の民泊申請のハードルが高くてなかなか受理されなかったのですが、だんだんとエンジンが掛かってきて増加率も高くなっています。これも那覇市内の既存宿泊施設の苦戦原因の一つですね。

今後どうなっていくの?

那覇空港第二滑走路と政府のインバウンド政策を見越してか、特に今年はかなりの宿泊施設が建設されています。その影響で今年目立ったのが、競合にやられて売上を大きく落とした宿泊施設です。昨年まで好調だったにも関わらず大きく数字を落とした宿泊施設が目立ちました。韓国の政治情勢の影響もありますが、それ以上に競合施設が大幅に増えた事が各宿の不調の原因でしょう。

そんな中でもしっかり売上を伸ばしている施設も中にはありますので、これまでとは違う販売方法が求められる時代になって来ています。先に紹介した、2019年末まで待つと、年間を通しての数字は最低でも増加数774軒、増加率31%(2018年は約20%の増加)になる予測とご紹介しましたが、これが何を意味するのかというと、予約サイトのリスティング数が増えるという事なんです。1室だろうが300室だろうが、予約サイトのリスティングは「1」です。室数では無く、軒数=リスティング数なので、あなたの宿がその他大勢に埋もれていっているのです。事実、各予約サイトのリスティング数は多い市町村だと昨年の2倍以上になっているそうです。

室数の増加はそこまで多くないのに軒数が爆発的に増えているのは、1棟貸し等の小規模施設が増えているのが主な原因です。これまた2018年ですが、の県のデータを見てもそれを証明しています。

「平成30年「宿泊施設実態調査」の結果について」 より

民泊を除いてこの数字なので、民泊を含めると、小規模施設はさらに爆増ですね。

第二滑走路がオープンするまではこの状況は続くと思われます。オープン後は少しは回復するかもしれませんが、この開業ラッシュが続くと仮定すると、早晩競争に敗れて廃業していく宿も今後爆発的に増えてくるのかもしれません。

そういう意味からも、これから多額の資金を投下して宿泊業を始めるのは少し考えた方た良いのでは無いかと思うのが正直な所です。観光需要は今後まだまだ増えますが、少し供給過多になりかけているなというのが現在の状況なんです。


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