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【エアホスト】徹底解説!民泊・ホテルの無人運営に最強のPMS兼サイトコントローラー

最終更新日 : 2023年3月31日

民泊運営で必須のサイトコントローラー。ホテルではそれに加えてPMS(プロパティ・マネジメントシステム)というホテル管理システムを利用した運営が一般的です。その両方の機能を兼ね備えたのがエアホスト。そこで本日は「接続OTA・機能・費用」の面からエアホストを徹底解説!ねっぱんや手間いらずも優れていますが、エアホストにはホテル無人化には欠かせない嬉しい機能も満載ですので、乗り換えの選択肢としても一度ご検討下さい!

エアホスト概要

まずは簡単に概要から

エアホストとは日本発のサービスで、 各OTAチャネルを一括管理するサイトコントローラー機能と、予約やリスティング管理をするPMS機能の両方を備えており、宿泊価格や予約等を一括で管理できます。2015年創業。日本国内で6,000施設 14,000室以上で利用されている。(海外は実績無し)

通常のサイトコントローラーとPMSは別のシステムになっていて、それぞれを契約して連動させる必要があるが、エアホストはサイトコントローラー兼PMSとなっている為、別途契約、連携設定は不要。

元は民泊での利用が多かったのですが、現在では中小規模のホテルでも多く利用されており、ホテルの無人化、省人化、非対面化に特化している。

無人運営を前提にしている場合は最強のシステムと言っても過言ではありません。

最近ではエアホスト ONEというホテル向けのアップグレード版も提供中。

接続先OTA

主要OTAの下記には問題無く接続できます

  • 楽天トラベル
  • じゃらん
  • Booking.com
  • Airbnb
  • Expedia (Vrbo)
  • Agoda
  • 楽天バケーションステイ
  • Trip.com

エアホストが日本発だけあって、日本マーケットにおける主要OTAには全て接続可能です。

エアホストは上記OTA以外と接続したい場合は他サイトコントローラーの「ねっぱん」「手間いらず」「らく通」とも接続可能する事で連携可能です。

主要機能比較

続いてはエアホストの主な機能について解説です

自動メッセージ機能

まずはメッセージ機能です。もともとバケーションレンタル系が発祥だけあって、一般的なサイトコントローラーには無い程の充実したメッセージ機能があります。特に便利なのが送信タイミングを指定したメッセージ機能です。

例えば

  • 予約成立時に全ゲストにメッセージ送信
  • チェックインの●日前に全ゲストに送信
  • チェックイン当日に各部屋ごとに別々のメッセージを送信(これにより各部屋のカギ番号等の送信も可能)
  • チェックアウト後●日後に全ゲストに送信

等が可能です。

主要OTAである楽天、じゃらん、Booking.com、Expedia、Airbnb、Agoda他とメッセージ連携している為、自動送信が可能です。

全ゲスト共通でも各部屋ごとでも指定してメッセージを送れます。通常のホテルではこのような詳細なメッセージ機能は不要の場合が殆どですが、民泊や無人ホテル等はこのメッセージ機能がカギになる為そこはしっかりと抑えていますね。

メッセージ一元管理

メッセージ一元管理とは、OTAの管理画面にログインする事無く、各システム上でゲストとのメッセージをやり取りする機能です。

ただしOTAによっていくつかの注意点があるので解説します

Expedia

Expediaでは、初期設定ではエアホストを通して自動メッセージが送信出来ない事があります。

但し、Expedia側にゲストメールアドレスを開示するリクエストをあげれば、ゲストのメールアドレスを取得出来るようになる為、(@m.expediapartnercentral.com では無い、ゲストの本当のアドレスを取得出来るようになります)エアホストメッセージボードから直接メッセージを送る事が出来るようになります。

Agoda

メッセージが一方通行です。

エアホスト→ゲスト

は問題無く送信されますが、

ゲスト→エアホスト

のメッセージはエアホストメッセージボードに反映されず、アゴダ経由でアゴダからメッセージが届きます。(エアホストメッセージボードに反映されない

事前決済設定

これはBooking.comの現地決済をStripeというシステムを噛ませる事で事前決済にしてしまう機能です。

最近ではBookin.gomでは施設登録時に「バケーションレンタル」を選択する事で、「Booking.comペイメント」という事前決済縛りの販売が可能になる為、この機能は不要です。

登録時に「ホテル」で登録した場合には、事前決済と現地決済両方を走らせる必要がある為、稀に現地決済の予約が成立します。その場合にはこの機能が必要になります。

この事前決済の為のStripe接続機能は1部屋あたり300円追加になります。

また、Stripe側に支払う手数料は別で決済金額の3.6%発生します。

現地精算機連携

現地に現金やクレジットカードで精算出来る下記のような機械を設置する事で現金のみのゲストも取り込む事が可能になります。

本体金額(1,580,000円〜)や保守金額が高額になる為、民泊には不要ですが、中規模ホテルであれば場合によっては設置した方が予約を取り込める場合があります。

エアホストがRont2という多機能自動精算機とAPI連携可能な為、この機器一つで現地での現金支払いやカード支払い、チェックイン、ビデオコールやパスポートスキャンを行う事が出来ます。

尚、エアホストではタブレットチェックインでカード情報を入力して現地精算をするという機能もあります。

キーボックス/スマートロック連携

ホテルを無人化する場合にキーボックスやスマートロックで等で鍵の受け渡しをする施設も増えてきていますが、初期費用を抑えられるKeycafeというシステムがオススメです。エアホストはKeycafeとの連携にも対応しています。

Keycafeでは、予約者に対して、自動でキーボックスの番号をお送りする事が可能です。セキュリティ上、毎回違う番号を発番出来ます。

キーボックス本体価格16万円、システム利用料も月額11,900円

とお得で、かつスマートロックのような鍵の付け替え工事等も不要なのでスピーディーに導入が可能です。

停電時にも電池で作動する為、台風時にも安心ですね。

Keycafeについては下記で詳しく説明していますのでご参照下さい。

【Keycafe】スマートロックの対抗馬!! 初期費用を抑えて最短で導入可能なIoTキーボックス

スマートロック連携に関してはRemoteLockという日本のサービスに対応しています。

予約者にメッセージで鍵の番号を自動発行するものです。RemoteLockとの連携には1部屋あたり300円の費用が発生します。

RemoteLock自体の利用料はこんな感じです。

品目提供元金額(税別)
鍵本体Remote Lock35,000円/部屋
鍵取り付け工事地元鍵業者30,000円/部屋
鍵管理クラウドシステムRemote Lock1,500円/施設
スマートロック連携エアホスト300円/部屋

月額システム費用が安いのがメリットです。

エアホストはRemotelock以外にも「フキ / 365 plus」 や美和ロックの「PiACK II」というスマートロックにも対応している為、選択肢の幅は少し広がります。

Keycafeの方が初期費用が抑えられる為、良さそうに見えますが、下記のようなデメリットもあります。

Keycafeのデメリット

  • キーボックス自体が防水では無い為、屋内設置場所が必要になる
  • 月額システム費用がスマートロックより高い

既存ホテルならキーボックス、これから新規で建築するホテルならスマートロック にする方がコストパフォーマンス、工期の点からオススメです。

予約エンジン機能

自社ウェブサイトに予約機能を搭載するオプション。エアホストでも予約エンジンを利用可能です。

料金は 5,000円/基本利用料 +100円/1部屋 

となります。

予約にカード決済をする場合は、決済サービスStripeというシステムを連携して利用する為、決済金額に応じて3.6%の手数料がかかります。 

民泊は予約エンジンを設置しても予約はあまり入らないので、料金を出してまで予約エンジンを実装する必要は無いかと思います。10室以上のある程度の戸数がある場合には有用でしょう。

料金自動調整機能

エアホストには自動割引設定という機能が無料で利用出来ます。

例えば

  • 直近1週間の割引率
  • 直近2週間の割引率
  • 15日〜45日割引

という3種類の期間の稼働率が指定した%に届いていなければ●%割引 というような細かな設定が出来ます。稼働率も各期間3つまで指定出来るので、かなり細かく設定可能です。言葉で説明すると意味不明ですが、実際の設定画面は下記になります。

両者共に非常に優れた機能ですね。

操作性・ユーザーインターフェース

このあたりは個人差があるので、無料トライアルを試して自信で判断頂きたい所です。

大まかな操作は簡単にできますが、細かい操作や設定となると非常に難易度が高く、始めて利用する場合は注意が必要です。

私も始めて利用した際には2ヶ月でギブアップした程、設定難易度が高くなります。

サポート体制

メールサポートがメインです。電話サポートはありません。

メールサポートが基本ですが、その他サポートは下記の内容になっています。

少なくとも、初期セットアップは利用した方が良いでしょう。

高機能な分、自力で設定するのはほぼ不可能です。何らかのサポートが必要な点は覚えておいて下さい。

機能比較一覧表

以上の機能を一覧にまとめると下記になります。(スマホは横にすると表が見やすくなります)

項目エアホスト備考
発祥日本
接続OTA
自動メッセージエアホストはExpediaで設定の必要アリ
メッセージ管理
Stripe連携(Booking.com事前決済)300円/部屋Stripeへの決済手数料は全て3.6%かかる
現地生産機連携
料金自動調整
スマートロック連携300円/部屋
予約エンジン5,000円/基本料+100円/1部屋 
操作性・UI
サポートメールサポートのみ

利用料金

最後に気になるエアホストの利用料金ですが、1部屋のみの利用だと

  • 6000円〜 (3部屋まで同一料金)

となっています。3部屋目まで同一料金で、それ以降は1部屋2000円。多く部屋を管理する場合にはさらに安くなります。

エアホスト料金表

わかりにくいのでいくつかのケースでどれくらいになるのか試算してみました。

  • ケース1
  • 1棟のホテル
  • 部屋数は1・5・10・20・30部屋で試算
  • OTAはAirbnb、Booking.com、Expedia、Agoda、楽天トラベル、じゃらんの6社
  • Booking.comの事前決済(Stripe連携)利用

部屋数ごとの利用料金比較一覧

部屋数エアホスト
1¥6,300
5¥11,500
10¥23,000
20¥36,000
30¥42,750

$1=108円で計算

エアホストは1棟内で20部屋以上を管理するホテルタイプリスティングの場合は、上限が20件カウントでの価格になります。(住所が同一の場合のみ可能)

  • ケース2
  • 1棟貸しのバケーションレンタル
  • 軒数は1・5・10・20・30で試算
  • OTAはAirbnb、Booking.com、Expedia、Agoda、楽天トラベル、じゃらんの6社
  • Booking.comの事前決済(Stripe連携)利用
棟数エアホスト
1¥6,300
5¥11,500
10¥23,000
20¥36,000
30¥42,750

エアホスト まとめ

ガッツリと比較してみましたが、細かくご紹介し過ぎて、結局なにが良いのかわからなくなってきた方も多いかもしれませんね。

時短・効率化を目指すならエアホスト

とおぼえておいてください。

料金を頻繁に変更する場合は主要OTAと料金連動まで可能で便利。

複数プランにも対応出来ます。

また、バケーションレンタルタイプだと清掃費が設定されているかと思いますが、清掃費の設定自体が楽天トラベル、じゃらん側で存在しません。

その点、エアホストでは清掃費も楽天、じゃらんにうまく反映が可能です。気になる方は下記を参考にしてみて下さい

一般的なホテルで現地にフロントがあって現地払いも対応しているというのであれば、記事内で触れたBooking.comの事前決済や、自動メッセージ、スマートロック等も不要になるので、ねっぱんや手間いらず等の既存のサイトコントローラーで十分な場合もあります。その方が料金プランが複数ある場合等は管理がしやすいのでわざわざエアホストに乗り換える必要はありません。

ただし、もし今後、ホテルを無人化してメッセージも自動化して決済も全て事前決済にというのであれば、エアホスト検討する方が良いかと思います。

他にもサイトコントローラーとPMSを兼ねたシステムは存在しますが、エアホストがベストな選択肢になるかと思います。

以上、身銭を切って実際に利用してみて気づいた両者の良い点・足らない点でした。誤りのある箇所等ありましたら、下記コメント欄でご指摘頂けると修正させて頂きます。