公開日: 2020年9月15日
最終更新日 : 2020年9月15日
【勝手にコンサルシリーズ】と第して、OTAで販売されているリスティングみて「こうすればもっと売れる!」というのをご紹介する大きなお世話企画です(笑)。OTAで数百件以上のリスティングをコンサルティングしてきた経験から行えるこの企画。本人から頼まれたワケでも無いのに勝手に改善点をバシバシ指摘していきます(笑) 万が一、万が一ご本人が見て「やめてくれ」という場合はご連絡下さい。すぐに削除させて頂きます。
該当リスティング
いつも楽天やじゃらんをご紹介しているので、今回はブッキングドットコムから取り上げます。ブッキングさんで那覇市で検索した際に中盤以降に掲載されているいわゆる「あまり売れていないリスティング」から修正点を探っていきます。ただ、あくまでもウェブ上の情報のみを元にしている為、本当は結構うれているかもしれませんので、その点はご了承下さい。
今回対象にするリスティングはこちら。実名でいきます。
EX Kume
https://www.booking.com/hotel/jp/ex-kume-101.ja.html
洋館チックで非常にスタイリッシュなリスティングです。一見、凄く予約が入りそうなリスティングですが、いくつかの問題があって恐らくあまり予約が入ってないものと思われます。
改善点1. 販売OTA
確認した所、ブッキングドットコムとエクスペディア、アゴダのみでの販売のようでした。
コロナで日本人オンリーになった今、楽天、じゃらんでの販売をしていないのは少しもったいない。楽天とじゃらんを加えるだけでも結構な予約が取り込めるでしょう。
ホテルズドットコムやその他マイナーサイトでも見受けられますが、それらはブッキングとエクスペディアからの在庫シェアで、直契約があるのは恐らくこの3社かと思わえます。(アゴダはブッキングからの在庫シェアの場合有り)エアビは施設名が違う名称なのか、ヒットしませんでした。
OTAごとの戦闘力は下記でご紹介しています。
改善点2. 販売方法
販売方法は3つ改善出来ます。
戸別アカウント
このEX Kumeはよく調べてみると、101,102, 103号室と3部屋あるようなのです。
3部屋共別々のアカウントで販売されているのです。これは非常にもったいない。この3部屋を1つのアカウントにまとめる事で下記のメリットが出てきます。
- 予約数を1つのアカウントにまとめる事で掲載ランキングを上げる
- クチコミの分散を防げる
- 管理が楽
悪い事等ありません。クチコミが最も良いアカウントに集約して残りは削除した方がよいかと思います。もしくは、102が売れ筋なのか上位掲載プログラムのプリファードプログラムに参画出来ているので102に集約すると良い結果が得られるでしょう。
キャンセルポリシー
EX Kumeはナゼか先々の予約も返金不可もしくは一部返金可となっており、キャンセル無料プランが無いのです。1ヶ月以上先で検索してもこの通り
コロナで先が見通せない中、キャンセル無料ではないプランは最も敬遠されます。直前まで無料のキャンセルポリシーが一般的ですので、もう少しポリシーをゆるくしてもよいかと思います。
部屋売り
EX Kumeは部屋売になっています。最大6名まで宿泊可能ですが、1名で予約しても6名で予約しても同じ金額になっているのです。
これを人数ごとに料金を設定する事で少人数の予約が取り込めます。
例えばこんな感じです。
人数売りの例
人数ごとに料金を設定する事で、少人数にも魅力的、大人数にも最適化された料金で販売が出来ます。
以前は大型物件は人気でしたが、コロナで大人数での旅行が避けられている中、最近では少人数での宿泊者が多くなっています。1名や2名で宿泊する方の予約はかなり活発に動いている印象です。そんな中、少人数用の料金が無いのは機会損失になっているかもしれません。
ロフト部分も含めて60㎡と一般的な物件より大きく競争力がありそうですので、2名料金あたりから設定すると良いでしょう。
改善点3. Google Mapに登録
Google Mapで「EX Kume」と検索してもヒットしません。久米一体が表示されるのみです。
これだとゲストがたどり着く際にも少し苦労しそうです。
また、Mapに登録されていない為、Google検索時にも検索右側(パソコン版)に表示されないのです。
表示されている例
これが表示されていると、
連絡先電話番号や自社ウェブサイトも掲載出来るので、手数料のかからない自社予約に誘導出来るというメリットがあります。
無料なので登録しない手は無いでしょう。
テコ入れで予約倍増!!
ご紹介した点をまとめると下記になります。
- 楽天・じゃらんでも販売
- アカウントを1つにまとめる
- キャンセル無料ポリシーで販売
- 人数売り料金の作製
- Google Mapに登録
料金は現状でも非常にリーズナブルで魅力的な料金で販売されているようですので、販売方法を変えるだけでも大きく予約が動くものと思われます。もう既に十分に予約が入っているという場合でも、上記を見直す事で単価を上げる事が出来るかと思います。
以上、おせっかいにも色々と指摘してみました。(笑)表面上の販売のみで改善点をさがしてみたので的外れな点も多いかもしれませんが、1つでも他の施設の皆様の参考になれば幸いです。
弊社ではホテルのコンサルティングと、旅館業施設の運営代行を行っております。気になる方はお気軽にご連絡下さい。通常は今回のエントリのようにいきなり改善点を指摘したりはせず、現状を詳しくヒアリングさせて頂いてからご提案しておりますのでもう少し踏み込んだ所まで改善が可能です。(宣伝)ww
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。