[速報] 2019年 沖縄県 宿泊施設数・室数 増加数 増加率

半期に一度、弊社が独自に調査している沖縄県の旅館業を取得した宿泊施設数・室数と増加率ですが、沖縄本島のデータが出揃ったので、速報として発表致します。宮古島・八重山地区(石垣島)は毎度の事ながら届くのに時間がかかる為、県内全域の完全版はまた後日発表致します。

2019年宿泊施設数・部屋数 驚きの結果に!

さっそくどれだけ増えたのか表にしてみました。

沖縄県 旅館業取得済み宿泊施設数 (宮古・八重山地区を除く)


20182019増減数対前年比
宿泊施設軒数17542520766143.67%
客室数39343436844341111.03%

参考)

平成30年宿泊施設数・客室数・収容人数

各保健所 旅館業台帳

え?数え間違えたか?計算違う???施設件数が1.4倍になってる???間違っていたらゴメンナサイ。でも3回確認しましたが、保健所データはしっかりとこの数字になっていました。客室数は11%増しなので、概ね予想通りでしょう。昨年8月の数字を元に弊社が予測した2019年着地は10.6%増しだったので、ほぼドンピシャリですね。(ドヤ)

軒数が1.4倍なのに部屋数は1.1倍という事は、規模の小さな宿泊施設が爆増しているという事。特にグループで宿泊出来る大きな一棟貸しの施設が増えているのは実感出来る所です。1棟貸しは、5名や6名、場合によっては10名とかで宿泊する為、増加部屋数以上に宿泊人数を吸収出来てしまうので、各宿泊施設が年々苦しくなっているのはそこも要因でしょう。

あまりに増えすぎて儲からなくなってきている為、撤退する施設も多くありますが、そこは保健所データには殆ど含ません。旅館業廃止手続きはしないけど宿はやめましたという事例が多くある為です。

競争が激しくなるという事は盛り上がっている業界だという事。そして、競争が激しくなる程、いかに他と差別化するのかが重要になる事はどこの世界でも同じです。今後、宿泊業界も、どれだけ他と差別化出来るのかを常に考え続けた宿だけが生き残っていくのだと思います。撤退するか、生き残るか。今年は宿泊施設が試される年になるでしょう。

2020年はどうなる?

宿泊施設の供給過多は2018年頃から始まっていましたが、大きく報道され始めたのは昨年2019年末から今年2020年頭にかけて。

観光客1千万人を超えた沖縄 宿泊業界で高まる「供給過多」への警戒感 半額でも苦慮する民泊施設も

沖縄タイムス 2020年1月25日2020年1月25日

供給過多が一般に知れ渡ったのは最近ですが、業界では2018年には既に供給過多は叫ばればれていました。その証拠に旅館業取得のピークは2018年となっています。

沖縄県(宮古島・八重山地区除く) 旅館業取得宿泊施設数・部屋数の推移

各保健所 旅館業台帳より作製

宿泊業を始めるには計画から建築まで含めると1年近い時間がかかる為、一般の方が供給過多の報道を知って宿泊施設の増加率が一気に下がるのは報道から1年後の2020年後半くらいになるのでは無いかと予測されます。

その証拠に、月別でみても旅館業取得施設数が2019年後半減っているようには見えません。

沖縄県 月別別旅館業取得軒数

各保健所 旅館業台帳より作製

以上から、2020年の増加施設数、部屋数に関しては恐らくですが、2017年と同じ位の数が新規で増えてくるのでは無いかと推測されます。

2017年と圧倒的に違うのは減少数だと思います。旅館業を新規で取得する数は同じでも、2017年は宿泊施設数が増える一方でしたが、2020年は宿泊業を辞める施設が相当増えるはずです。実際弊社の取引先でもやめた方もいらっしゃいますし、売りに出している方もよく耳にします。

宿泊業をやめる施設がどの程度かは数字には現れ難いので把握は出来ませんが、かなりの数に登るものと思われます。その為、2020年一年間で見ると、マイナス分を引いた純増数は2017年よりも大幅に低くなるはずです。

色々な問題がありますが、観光客自体は年間で1000万人も来て頂けるので、需要のボリューム自体は大きなものがあります。売れる施設は売れるのです。

そこで繰り返しますが今年は

  • 他と差別化した施設が生き残る

という年になるはずです。今年1年は我慢の年になるでしょう。逆に生き残った施設は来年以降は

「観光客は増えるけど宿は以前程増えないよね」

というステージに入っていくと思います。

まとめ

まとめると下記になります。

  • 2019年宿泊施設軒数は40%増加
  • 2019年宿泊施設客室数は11%増加
  • 新規オープンのピークは2018年に過ぎた
  • 2020年いっぱいは時間差でもう少し増え続ける
  • 競争過多で、撤退する施設が増えている
  • 他と差別化した施設が生き残る

弊社もお問い合わせがある方で、既に宿泊業を始めている施設様は全力でサポートしていますが、これから始めようかという方にはハッキリと「今はやめておいた方がいい」とお伝えしています。

どうしても宿泊業をやるなら、このバブルが弾けた所で始める方が得策でしょう。安くで良い物件が見つかるかもしれませんよ。


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