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近隣相場価格を確認する時に注意したい「国別割引」について

最終更新日 : 2019年10月1日 宿泊料金を設定する際に、近隣の似たような宿泊施設の料金をチェックしている方も多いと思いますが、細かくチェックしていても集客がなかなか思うようにいかない事も多々あるかと思います。今日はそんな時に一度確認してみたい、「国別割引」のお話です。

 

「国別割引」とは

 

インバウンド観光客が増えるにしたがって無視出来ない海外予約サイトですが、ほとんどの海外予約サイトには「国別割引」というのが存在します。国別割引とは、ある特定の国からの予約にのみ適用される割引の事。例えば、日本から予約した場合は1万円なのが、韓国からの予約に対しては10%引きの9,000円といった具合です。普通に近隣の料金を確認しているだけではわからない料金になっています。

 

戦略的に設定するものなので、利用しているのは民泊よりもホテル等の方が多くなりますが、ライバル調査という意味では知っておく必要があります。

 

設定方法と注意点

 

予約サイトの管理画面から簡単に設定出来るものもあれば、予約サイト側に連絡して裏で設定する必要がある場合もあります。選べる国も多く、沖縄で重要な台湾、韓国、中国、香港含め、主要国はほぼカバー出来ます。

 

注意したいのは、通常のプロモーション割引とは違って、重複割引になる点。通常プロモーションだと、素泊まりから●●%引きという具合に設定出来ますが、この国別割引はプロモーション割引きを含め、現在出ている料金から全て一律で割り引くというもの。例えば、早割で10%引いている場合に国別割引で10%引きを設定してしまうと、トータル19%割引(90% x 90%=81%)になってしまいます。使い方を間違うと大幅割引になってしまうのでご注意下さい。

 

もう一つ注意したいのは、予約サイトによっては管理画面から設定・確認が出来ないので、前担当者が設定して退職した場合等、現担当者が全く把握していない事もあるという点です。把握していないので、通常プロモーションで大幅割引きをして、さらに国別割引で割り引かれ、相場価格がとんでもない価格になっていたりするんです。しかもそれは日本から普通に見ているだけでは気付かないから厄介。

 

沖縄県が発表する入域者数は増えているのに、ウチには全然来て無いなー という国があるなら一度近隣施設のこの料金を疑ってみて下さい。あなたが調べた価格よりも実際は10%〜20%低い価格が本当の価格かもしれませんよ。

 

国別割引の確認方法

 

自分の宿であれば、管理画面なり予約サイトに問合せるなりして確認出来ますが、強豪施設となるとどうやって確認すればいいのでしょうか。一つの方法として、トリップアドバイザーを利用するという手があります。

 

トリップアドバイザーの機能の一つとしてホテルメタサーチ(価格比較)がありますが、その機能を利用した上で、ページ一番下の言語を変えてみるんです。

 

通常、初期設定では下記のようになっています。

これを、例えば韓国の国別割引があるかどうかを見たい場合に下記のように地域だけを韓国に変えてみるんです。

 

そうするとどうなるか。日本で見た場合はこうなっています↓

E社とB社の金額に注目して欲しいのですが、ここでは料金は同じ。

 

これを韓国に変えると下記のようになります。

 

日本から見た場合、E社とB社は同じ価格でしたが、韓国からみるとEとBは15%ほど価格差があります。これは恐らくですが、E社で15%引きの国別割引が設定されているのではないかと推測出来ます。

税金が別で下に小さく記載されているので全体的に「日本」より安くなっているっぽいのですが、税金を足せばE社以外の他のサイトは同じ価格になります。

この例の場合はEとかBとかの前にAの激安料金を意識するべきところではありますが(笑) そこは今回の趣旨とはズレるのでまた次の機会に。

 

この方法で100%国別料金が判明するかどうかは不明ですが、ある程度の参考にはなるのではないでしょうか。判明した場合は同じように割引を設定するか、そのままにしておくかは各宿の判断になりますが、不振の理由がわかるだけでも安心できますね。

 

参考までに下記に県発表の入域観光客数のページも貼っておきます。この数字と自分の宿の国籍割合に大幅なズレがある場合は、近隣宿泊施設の国別割引を調べてみて下さい。

 

入域観光客数

 


 

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