公開日: 2017年8月13日
最終更新日 : 2017年9月20日 宿を決める上での三大要素に重要な方から「場所」「金額」「写真」があると言われています。今日はそのうちの「写真」について実例を交えながらちょっとしたコツをご紹介します
三大要素の内、場所は動かす事が出来なので、戦略を練るとすれば、金額と写真が最も有効なのですが、金額に比べて、写真の手を抜いている宿の多さには驚かされます。9割以上のゲストは写真を決め手に宿を決めるという調査もあります。最初にしっかりした写真を登録しておけば後はそれほどいじる事も無いので、じっくり取り組みたいものです。
枚数は何枚程度が適当か
宿の大きさにもよるかと思いますが、25枚以上あると成約率に大きな効果があるとされています。ホテル等だと数十枚準備するのも簡単ですが、民泊等の小規模物件だと、10枚撮る箇所すら探すのが大変かもしれませんね。そんな時は下記を参考にしてみて下さい。
- 部屋内の写真が最低4枚以上
同じ部屋でも角度を変えて撮りましょう。景色が写り込んだ部屋の写真もアピールポイント!
- バスルームの写真
女性は特に気にする箇所です。汚いバスルームの場合は、隠すのでは無く、キレイにしましょう。
- 宿泊施設の外観←コレ重要。
民泊系の宿は現状、闇民泊がほとんどで、場所バレを恐れて外観を掲載していない事がほとんどですが、実は最も重要な写真でもあります。今後民泊解禁になった場合は、他との差別化も含めて外観を掲載する事をオススメします。
- 窓からの景色
景色がいい部屋の場合は必須。ゲストに変な期待を持たせない程度に、ちゃんと見える景色を掲載して下さい
- アメニティ
シャンプー、リンス等も別途記載があるかもしれませんが、ゲストのほとんどはそんな所みていません。写真にするのが1番のアピールポイント
- 食事
朝食の写真等も成約率の向上に大きく貢献します。人気のホテルや大手外資系ホテル等、かならず朝食写真を載せています。
写真枚数が与える印象の実例
では実際に写真の枚数がどの程度印象を変えるのかを見てみましょう。
下記は同じ宿ですが、あなたならどちらの宿を予約するでしょうか。サイトによって金額も違うのですが、今回は写真のみを見て考えてみて下さい。
https://www.airbnb.jp/rooms/16153477
https://www.booking.com/hotel/jp/ok-club.ja.html?
上のサイトだと、躊躇してしまうのではないでしょうか。写真が少なくても、金額が安い場合は、気になって宿の自社サイトを検索する方もいるはずですが、そういう宿の自社サイトは大抵写真が少ないので結局同じ結果になる傾向があるはずです。
同じ宿でも写真の枚数だけでここまで印象がかわるのです。
画質はどの程度がいいのか
予約サイトによってはサーバー不可軽減の為、画質を落としてからアップロードするというサイトもありますが、そのような制限がなければ、300万画素〜500万画素程度は欲しい所です。スマホ全盛期とは言え、現在の旅行のオンライン予約の内、スマホからの予約が世界平均24%でまだまだパソコン派が大多数を占めます。(ちなみに日本はスマホが約30%) スマホに比べ大きな画面のパソコンで写真を見た場合に、画素が荒いとキレイに見えません。そこが成約率に大きく影響してくるのです。かと言って何千万画素をアップしようとすると、時間も通信費もかかる上、サイトによっては表示する時間もかかるので、画素が大きければいいというものでもありません。300万画素〜500万画素程度が最も良いでしょう。
300万画素〜500万画素といっても別途カメラを買う必要はありません。一般的なカメラでもそれ以上の画質はあります。iPhone7だと1200万画素もあるので、必要以上な位です。
では、画質が悪いとどうなるのか。実際の例として、下記のリンクのような印象になります。
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/28077/28077.html
「うーん、、、どうしよう」 と思う前に即ブラウザの「戻る」ボタンを押してしまいそうです。スマホよりもパソコンの大画面でみるとより一層画質の悪さが強調されています。
写真に関するその他のコツ
細かいコツで言えば、他にも下記のようなものがあります。参考にしてみて下さい。
- 写真以外をアピール
写真でアピールするコツとして、例えばWi-Fiがある事をWi-Fiのマークの写真でアピールしたりする事も可能です。ただ、このような文字やアイコンが多すぎると成約率に影響してくるので、あまりやり過ぎにはならないようにご注意を。1,2枚程度に抑えた方がいいと思います。
- 光の重要性
案外知られていないのですが、室内の写真撮影時にはフラッシュ厳禁です!フラッシュをたくと、画像が平面的になって奥行きが感じられなくなり、魅力の欠ける写真になってしまうのです。極力晴れた日の光が入る時間帯に、カーテン全開で室内の電気も全て点けた状態で撮影する事をオススメします。
- 部屋の角から撮影
奥行きという意味では、部屋の角から撮影すると、バランス的にキレイな写真が取れますよ。
- 広角レンズ
狭い部屋や、バスルーム等は一般的なスマホやデジカメでは収まりきらないので、広角レンズを使うとスッキリ収まります。スマホ用広角レンズ等は2000円程度からあるので、アマゾン等で探してみて下さい。
このようにざっと見てみると大変そうで面倒くさそうではありますが、一度撮ってしまえば、あとは登録するだけで自動運転でお客を捕まえて来てくれます。どうしても自分で撮る自信も時間も無い方は、多少お金をかけてでもプロに依頼するのもいいでしょう。元は取れるハズです! これを気に今一度ご自身の宿の写真を見直してみて下さい!
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。
「ウェブで販売する宿の画像は何枚が適当か? 民泊運営に必須の写真に関する豆知識」への2件のフィードバック