公開日: 2017年10月8日
最終更新日 : 2020年6月30日 過去に、写真の重要性について、様々なコツを交えながらご紹介しました。
ウェブで販売する宿の画像は何枚が適当か? 民泊運営に必須の写真に関する豆知識
そこで今回は、ゲスト側の動向を交えながら、より一層写真が重要になっていきますよというお話をしたいと思います。
ソーシャルメディアの重要性
ソーシャルメディアで自社を宣伝しましょうという話ではありません。大規模ホテルチェーンならそれもありでしょうが、民泊等の小さな宿では規模やリピート率を考えるとなかなか費用対効果が良くありません。
ここでお話したいのは、ゲストの方がどのように宿を捉えているのかという事です。宿は寝るだけのモノではないのです。
シェアして友人に自慢するモノ
でもあるのです。
例えば下記のような調査がありました。
世界の旅行者はインスタなどSNSを意識
「目的に到着後24時間内にしたいこと」として、世界の旅行者を対象とした結果では「SNSに投稿する写真を撮る」が27%と最も多く
中略
一方、日本人旅行者で最も多かったのは「現地の食事を堪能」するの62%で、2番目が「スーツケースを荷ほどきする」35%、3番目は「宿泊施設内を散策する」26%。「現地レストランの口コミをネットで調べる」は16%、「SNSに投稿する写真を撮る」は8%と、世界の旅行者と比べると、旅行中のSNSやネットに対する意識が低い結果が出た。
「最初の24時間に堪能したい宿泊施設にまつわる要素」については、世界は「快適なマットレス」が44%で最多、続いて「美しい景観」39%、「ヘルシーな朝食」35%、「接続状況の良いWi-Fi」32%などの回答が多かった。
旅行初日で旅の良しあしが決まる
そう、とにかくみんな良い写真をシェアして「いいね」をもらいたいのです!観光地の写真は当然ですが、「こんな素敵な宿に泊まってます!」というのも自慢したい要素の一つなのです。
こういう状況の中、重要になるのは、予約時に「いかに素敵な写真が取れる宿か」という点をアピールする事。冒頭で紹介したコツ等を踏まえながら、実際に「この宿ではこんな写真が撮れますよ」というサンプルとしての写真を多くアップしておくのが重要です。
オシャレな内装、調度品等はアピールポイントになるでしょう。ここで安いからといって全て家具をニトリで揃えてしまうと、他の宿と同じになってしまい、差別化が図れません。少し奮発してでも内装にこだわると、後々成約率に差がついてくるはずです。
DIYが趣味の方なら、オリジナル家具で揃えるのも一つですね。安くてオリジナリティがあるとなれば最強です。
写真の重要性は今後更に加速する
先の調査では、日本人は「SNSに投稿する写真を撮る」は8%と、世界の旅行者に比べて低い傾向が出ていました。さらにインバウンドが増えたと言っても、日本の旅行者の割合はまだまだ日本人が主流です。7-8割は日本人です。このデータを見て「日本人にとって写真はどうか」なんて思わないで下さい。
実は日本でも凄い勢いで写真をシェアするインスタグラムの利用者が伸びているのです。
SNSアプリ、最新利用状況/インスタが前年比43%増で1,700万人超え【ニールセン デジタル調査】
利用者は1,706万人で前年同月比43%増なのです!グラフを見てもわかる通り、ツイッターやフェイスブックに迫る勢いのインスタですが、ここでみんないい写真、いい宿をシェアしたいのです。自慢したいのです。「インスタ映え」という言葉が流行している所からもその傾向が感じられますね。
民泊新法後、差別化を意識しない宿は死ぬ
今はまだインバウンドの激増もあり、宿自体が足りておらず、そこまで特徴の無い宿でも予約は入ります。ただ今後、民泊新法改正後はさらに民泊、ホテルの競合が増えていきます。競争が激化した時にどこで勝負するのかがより一層重要になるのです。
新参者はレビューも無いので、ウェブ上で勝負するとしたら金額か写真でしかアピール出来ません。実際の視線調査でも、宿を探している方の殆どは写真と金額しか見ていないのです。宿の説明文なんて殆ど読まれません。
そんな時に微妙な写真しか載せていない宿だと、予約を取る為に金額を落とす意外の選択肢が無くなってしまうのです。金額勝負になったら、大手には絶対にかないません。ワンルームアパートを丸ごとホテルにして、内装は全部ニトリにしているような格安宿は、ツイン一泊3,500円で出してきたりします。こんなのを相手にしていてはいけません(笑)
レッドオーシャンで溺れ死なない為にも、写真の重要性を認識頂いて、下記のコツを元に宿の魅力を最大限伝えていきましょう!
ウェブで販売する宿の画像は何枚が適当か? 民泊運営に必須の写真に関する豆知識
といいながら、マイズみんぱくのインスタは無いんですけどね(笑)
フェイスブック
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。