公開日: 2017年8月2日
最終更新日 : 2018年10月14日 ホテル等、宿泊業界では当たり前のサイトコントローラー(別名 チャンネルマネージャー)というのを聞いたことがありますか? 一括管理システムと呼ばれるもので、販売する部屋を複数のサイトで連動させるものです。これを利用する事で、あるサイトで入った予約を他のサイトに反映させてオーバーブッキングが防げる優れもの!これまではエアビーアンドビーのみで運営していた施設も、競合が増えるに従って、他サイトでの集客が必須になってくるはずです。今回はそんなチャンネルマネージャーについて少しご紹介します。
どの程度の宿が利用しているの?
民泊ではあまり一般的では無いかもしれませんが、日本では一般的な宿の約7割が利用している誰もが知るシステムになります。これ無しでは宿の経営は成り立ちません。ただ、そのほとんどのサイトコントローラーでは、民泊系のサイトと繋ぐ事が出来ないのが現状です。
最も多いのは「ねっぱん」
様々なサービスがありますが、民泊系以外の小規模な宿で多いのが「ねっぱん」と呼ばれるシステム。楽天トラベルに加入している宿なら無料で利用できるという事で一気に広がりました。ただ、無料なので他サイトに販売部屋数が反映されるまで15分程かかる為、たまにオーバーブッキングします。また、エアビーアンドビー等の民泊系サイトにはつながりませんので、候補からは外れてしまいます。
国内OTAとの連携なら
楽天トラベル等の国内サイトとエアビーアンドビーを繋ぐ事が出来るのは現在「手間いらず」というシステムのみ。繋がるようになったのも最近からです。そして、注意が必要なのが、既にエアビーアンドビーに登録している施設は繋ぐ事が出来ない為、改めてエアビーアンドビーに再登録する必要があるというのが難点。これから民泊を始める宿にはいいですね。
手間いらずがAirbnbと提携、小規模宿泊施設が登録可能に
http://www.travelvision.jp/news-jpn/detail.php?id=78335
追記
現在ではねっぱんも国内外OTAとエアビーアンドビーに繋がります。登録も無料なので、「手間いらず」にする必要性はなくなりましたね。
海外OTAとの連携なら
海外系OTAとエアビーアンドビーを繋ぐのはBeds24というのがあります。
仮に1戸を5つのOTAに繋ぐという前提だと、月$14.04 なので良心的なお値段です。無料お試し期間もあるので、とりあえずやってみるのも良いかもしれません。英語版のみですが、沖縄で民泊やるなら、英語版サイトくらいチャレンジしてみるくらいじゃないとその先はありませんよ。
手間いらずの場合は初期費用数万円+月額約1万円+通信費がかかるのでかなりの出費になってしまいますので、それと比べると破格です。
連携対象サイトはこちら
https://www.beds24.com/channel-manager.html
追記2
Beds24と同様の機能が「エアホスト」にも搭載されたようです。月額1,000〜なので、ご検討下さい。
民泊関連サービスのエアホスト、Booking.com のノーショウ対策に対応開始
サイトコントローラーの今後
恐らく、今後は無料のサイトコントローラーが出て来ると見ています。楽天が民泊参入を発表し、海外民泊サイトとの連携を進めていますが、それと平行して、民泊サイトコントローラーの会社を買収→自社に登録のある宿は無料で利用できますよ という、楽天トラベルの時の作戦を再現するのではないでしょうか。そうなると、民泊系は一気に楽天にシェアを取られるのでは無いか。
利用者としては、無料で利用できて、送客してくれればOKですね。
様々なサービスが出てきますが、今後も逐一ご紹介していきます。
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。
「沖縄での民泊の運営に不可欠!サイトコントローラーの選び方」への5件のフィードバック