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OTA以外で強みをターゲットに届けるには!?【読者からの相談コーナー】

最終更新日 : 2022年11月15日

今回は久しぶりに、ブログ読者からの相談コーナー!

実際にあったお問い合わせ内容を掲載致します。似たような悩みを持った読者の方には参考になるかと思います。

今回は多くの施設が直面する「強み」と「マーケティング」についてです!

お問い合わせ内容

初めまして、◯◯に住むAと申します。

困っている点や希望点の欄に詳細を書かせていただいたのですが、どうやら消えてしまっているようです。

そのため、このメールにて詳細をお送りいたします。

ホテルは来年のR4年5月に開業する予定です。「XXX INN」という施設名はあくまで仮であり、OTAなどにもまだ登録しておりません。今回はオープンまでの壁打ちとして申請してみました。

第◯回事業再構築補助金にて、「産後ケア+若い女性客を中心とした宿泊施設」にて採択をいただきました。

我々はXXX婦人科という産婦人科のMS法人です、そのリソースを活かした宿泊所の創設となります。

また産後ケアサービスを伴うホテルという側面以外に、アート系、ライフホステル系ホテルとしての立ち位置を考えております。

具体的にはタイにある◯◯ Hotelのような博物趣味のインテリアをベースにする予定です。(現在我々で運営しているXXX食堂というカフェも同じ方向性でインテリアを行っております)

いまのところ運営は自社運営、システム構築も自社で行う予定ですので、大変失礼なお話だとは思いましたが、ご興味があれば、ご返信お願い致します。

弊社からの回答

以下が弊社からの回答となります。

A様

先日はウェブサイトからのお問合せどうもありがとう御座いました。

返信が遅れ申し訳ございません。

頂いた内容を元に、「産後ケア+若い女性客を中心とした宿泊施設」に対する弊社としての考えを下記のまとめます

産後ケアというコンセプトについて

今回、産婦人科が運営するということで、産後ケアに焦点をあてているのはとても良いかと思いました。

宿泊施設の数はコロナで一時減ったとはいえ、今後インバウンドの復活と共に再度増えてきます。そうなると、他にはない強みが必ず必要になります。そうでないと、料金で勝負するしかなくなってしまいます。

簡単には真似できない、かつ自社の強みである産婦人科を活かして産後ケアリゾートというコンセプトを展開するのは理にかなっているかと思います。

集客について

産後ケアというコンセプトでいくとなると、どのように産後ケア需要にリーチするのかが重要です。運営する産婦人科からの紹介だけでは施設運営が難しくなるかと思いますので、潜在顧客にリーチする必要があるかと思います。

OTAなどでは「産後ケア」といったソート機能はない為、ピンポイントでなかなか届きにくくなります。ただ自社サイトに掲載するだけでは誰もみつけてくれません。

そこで考えられるのは2点、インフルエンサーマーケティングとSEOではないでしょうか。

インフルエンサーマーケティング

例えば下記の記事

すみれ“産後ケアホテル”で充実の時間 我が子抱きかかえる姿に「素敵なお写真」の声

有名人にインスタで紹介されると、一気に認知が広がります。最近では料金を払って宣伝してくれるインフルエンサーもいる為、そのようなマーケティングも試す価値はあるかもしれません。

特にXXX Inn様はタイの◯◯ Hotelのような内装を予定しており、こだわりがあるようですので、インスタ映えを狙えるかと思います。

ただし、こういったインフルエンサーマーケティングは、一過性のものですので、スタートダッシュには良いのですが、長続きしません。

SEO対策

そこで必要になるのがSEOです。ようはググった時にどうやって上位表示させるか。

「産後ケア 沖縄」で検索する下記のようにヒットします。

ここで上位に表示されるようになれば、「産後ケア」の顧客にダイレクトにリーチできます。

上位表示されているサイトもあまりSEO的に強い感じではない為、少し対策をすれば一位を取れるのではないでしょうか。

最近のSEOはEATといわれる権威性を重視する傾向がある為、産婦人科が運営する産後ケアホテルとなると検索上位も取りやすいかと思います。

産後ケアをフックに、女性客にアプローチしていけば注目してもらえそうですし、産後ケア以外の需要も取り込めるかもしれません。

懸念点

1つ懸念点をあげるとすれば、需要の少なさです。2020年の沖縄県の出生数がおよそ14,000人で減少傾向。

県内出生数、沖縄戦直後以来の1万4000人割れか NIAC21年予測  琉球新報

全国的にも出生数は今後も減っていきます。県外からの産後旅行等の需要等も取り込めれば面白いかもしれませんが、産後ケア一本では行き詰まる可能性があります。

その点はA様もお気づきで、その為に「+若い女性客を中心とした宿泊施設」とされているかと存じます。

産後ケアとは別軸で、カップルや若い女性に刺さる何かを準備する必要があるかと思います。

女性が求めるもの、かつ他には真似しにくい何かが準備できればおもしろいのではないかと思います。

まだ完成していない宿泊施設という事もあり、実物を見たわけでは無い為、的外れな回答になってしまっていたら申し訳ありません。あまり参考にはならないかもしれませんが、一つでも何かしらのヒントになれば幸いです。

XXX Inn様の今後を楽しみにしております。

まとめ

今回の内容をまとめると下記になります

  • 今後はインバウンド復活と共に競合施設が増えてくる
  • 真似しにくい尖った特徴が必要
  • OTA以外にも、SEO対策やマーケティング等でその特徴をターゲットに届ける必要がある

回答では触れていませんが、インスタ以外にもTik TokやYouTube等もホテルの雰囲気を伝えるのに効果的かもしれませんね。

バズらせるとなるとかなりハードルは上がりますが、良いものをどうやってターゲットに届けるかというマーケティング視点は必要になってきます。参考にしてみてください。