公開日: 2021年9月10日
最終更新日 : 2021年9月10日
沖縄県の補助金「おきなわ宿泊事業者感染防止対策等支援事業」の申請が2021年9月13日から始まります。名称に「感染防止」と入っているので、感染防止関連のみの支援という印象を受けますが、詳細を確認すると「新たな需要に対応するための取組」に対しても補助が出ます。そこで本日はこの補助金の詳細と注意点についてご説明致します。
おきなわ宿泊事業者感染防止対策等支援事業 とは
感染防止対策や新たな観光需要への取組のための経費に対する補助です。
感染防止以外の「新たな観光需要への取り組み」という、どのようにも解釈出来そうな点がポイントです。具体例は後半で解説します。
対象事業者の要件を満たす宿泊事業者が、令和2年5月14日(木)~令和3年12月15日(水)までに感染拡大防止対策及び新たな需要に対応するための取組に要した経費の 1/2 の額が補助されます。
昨年の5月以降で既に支払い済みの費用も遡って補助されるのは嬉しいポイント!
どのくらい補助されるの?
補助対象経費:令和2年5月14日(木)~令和3年12月15日(水)までに支出した経費の1/2の額
※発注、納品、支払い(領収書の日付)のすべてが補助対象期間内に完了する経費に限ります。
部屋数によって上限が異なります。
客室数 | 補助上限額 |
1~10室 | 100万円 |
11~20室 | 150万円 |
21~30室 | 200万円 |
31~40室 | 300万円 |
41~50室 | 400万円 |
51室以上 | 500万円 |
※旅館業営業許可証を取得した施設ごとに1回の申請となります。
どのような取り組みが補助対象?
ここからが本題。
今回のポイントは、感染防止と合わせて、「新たな需要に対応する為の取組」への補助です。ウェブサイトに示されている具体例は下記4つ
- ワーケーション
- マイクロツーリズム
- ユニバーサルツーリズム
- 専門家アドバイス
ひとつずつ詳しく解説します。
ワーケーション
ワーケーションとは、「ワーク+バケーション」をかけ合わせた造語。リモートワークや長期滞在向け設備を導入した場合の費用が補助されます。
ビジネス用途のパソコン周辺機器から、長期滞在用の電子レンジ、洗濯機等も含まれます。コンドミニアムタイプに必要な設備は全て補助対象になるでしょう。
これはもう、コンドミニアムホテルをやれ!と言っているようなもの!
ウェブサイトにも具体例が示されていますが、以前に下記でもワーケーション・テレワークに必要な設備をご紹介していますので参考にどうぞ
マイクロツーリズム
マイクロツーリズムとは、近場旅行の事。沖縄県民が恩納村のホテルに1泊 のような旅行形態です。
近場旅行といっても、旅行なのでやることはあまり変わらないかと思います。ホテルが特段何か近場旅行の為だけにできる設備投資があるのかという疑問はさておき、いろいろと柔軟に補助いただけるのだと好意的に受け止めておきましょう。
ユニバーサルツーリズム
バリアフリー化の為の設備投資です。段差をなくしたり、身障者用トイレを設置したりする場合に補助が出ます。
専門家アドバイス
「調査手数料、コンサルティング、専門家による講習費、技術指導費、専門家への謝礼および旅費」という事です。弊社への依頼も専門家アドバイスにあたるのかな?と期待w
基本は沖縄県内の専門家に依頼する必要があるという事です。弊社は沖縄県内に本社を置く、沖縄専門のホテルコンサルティング会社です(宣伝)
「感染防止対策」の取り組み
感染防止に関しても色々と具体例が示されていますが、注目すべきは「非接触化」への取り組みという点です。「セルフチェックイン導入」も明記されている為、ホテルのスマート化、無人化に必要な費用は全て含まれると考えていいでしょう。
ホテルをスマート化、無人化するのっていくらくらいかかるの?どんなものが必要なの?と気になる方は下記も参考にしてください。ざっくりとしたシミュレーションも公開しています。
補助されない費用
補助の対象外になるものも明記されています。
- 家賃、光熱費、通信費等
- 送料・手数料
- 税金
- その他
詳細は下記でご確認ください
補助対象外リスト
https://oki-shukuhaku.com/list/
申請の流れ
申請はまもなく受付開始です。
申請期間:2021年9月13日(月)~2021年11月15日(月)
全体の流れは下記
ややこしいので説明は省きます。ご自身でご確認くださいw
まとめ
以上ご紹介しました点をまとめると
- 感染防止以外の新たな観光需要への取り組みも補助される
- 長期滞在向けの設備投資も補助される
- 非接触化の設備投資も補助される
とういう形です。無人ホテル、スマートホテルを検討中の方は是非とも利用したい補助金ですのでご検討ください。
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。