訪日観光客は事前払い?現地払い? 各国のクレジットカード利用率からみる沖縄でのカード決済のコツ

宿の経営をしていると、ノーショー、直前キャンセル等に悩まされる方も多いはず。かと言って全てカード事前決済にして対策する事が本当に正しいのでしょうか? 今日は事前決済のデメリットについて、世界のクレジットカード事情と沖縄の訪日観光客データからお伝えします。

 

世界のクレジットカード事情

「クレジットカードは当然利用できた方がいい」というのは単なる思い込みです。また、カードで事前に決済してしまいたいというのは、宿側の心理に立ったもので、ゲストはどうか?という顧客視点が欠けています。

日本人なら当たり前のクレジットカードですが、世界ではそこまで当たり前では無いのです。まず、世界のクレジットカード利用状況をみてみましょう。

 

諸外国におけるクレジットカード、デビットカード、E-マネー(プリペイドカード)別の     民間最終消費支出に占める割合(2014年)

 

 

参考)諸外国のキャッシュレス(カード決済)に関する統計 日本クレジット協会

 

日本で約18%。フランス、ドイツ、ベルギー等欧米先進国でもほぼゼロ。お隣中国もゼロです。実は世界ではそこまでクレジット支払いが一般的では無いのです。こんな状況で全てカード事前払いにしたらどうなるでしょうか。

ノーショー、キャンセルは減っても、多く潜在顧客を失う事になるのです。

 

世界のクレジットカード保有率

先のデータは「利用状況」だから、カード持ってるけど利用していない層は含まれないだろう、いざとなればカードはみんな使えるんじゃないか という疑問もあるかもしれません。そこで、今度は保有率を見てみます。

 

4位   米国   68%

6位   日本   66%

12位 香港   59%

17位 韓国   53%

22位 フランス 43% 

24位 ドイツ  42%

73位 中国     9%

 

世界・男性のクレジットカード所有率ランキング

 

女性も大体似たような傾向にあります。

世界・女性のクレジットカード所有率ランキング

 

台湾は別資料から

利用率 14%

になるそうです。

 

参考) クレジットカード業界としての取り組み 日本クレジットカード協会

 

欧米は持っているけど使わない、中国はそもそも持っていないというのが多いようです。

 

沖縄の訪日観光客割合

 

そこで今度は沖縄入域者の外国人の割合を見てみます

2016年度 沖縄県 外国人入域者割合

 

参考)平成28度 沖縄県入域観光客統計概況

 

沖縄で利用するなら台湾、韓国、中国、香港の同行を確実に抑えつつ、諸外国についても少し検討する必要があるのです。

 

もう一度先のカード利用率、保有率のグラフを御覧ください。単純に全てカード事前決済にしてしまうと、沖縄の訪日観光客で多い台湾、韓国、中国、香港を見ると、40%-90%の顧客を失う事になってしまうのです。

 

沖縄でのカード決済のコツ

 

では、沖縄ではどうするのがいいのでしょうか。

オススメは「使い分け」です。

  • 夏場等、100%満室になるようなら事前払いにして、ノーショー等を防ぐのもアリ。
  • 一方で、閑散期は現地払いにして、カードを利用しない潜在顧客を獲得して少しでも稼働を増やす。
  • 現地払いは現金、カード決済が選べるようにしておく事が重要。

 

ノーショー、直前キャンセルを減らす事ばかりを考えていると、顧客視点が欠けてしまいます。顧客視点が欠けた宿は顧客満足も低くなり、いずれ潰れてしまうでしょう。

日本人感覚だけでは無く、今後増え続ける外国人視点(顧客視点)に立った宿が増えるといいですね。

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