公開日: 2025年5月13日
最終更新日 : 2025年5月13日 先日とある宿でキャンセル詐欺と思われる事例がありました。ゲスト側は悪意を持って行う事もできるので、宿運営者は騙されない為にもこの例を頭に入れておいてください
ホテルキャンセル詐欺とは
キャンセル詐欺とは実際にはキャンセルポリシーにかかっている期間にも関わらず嘘をついて無料キャンセルにもっていくあくどい方法です。
少し前にもこのようなキャンセル詐欺がSNSを中心に拡散され物議を醸しました。
キャンセル期間にかかる(この時点でキャンセルするとキャンセル料発生)
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身内の不幸や体調不良等、ホテルが同情しそうな理由をつけて日程を先に変更依頼
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先の日程の為、キャンセルポリシーから外れる
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しれっと無料キャンセル
これはあくどいという事で多くのホテルがこのような日程変更にも応じなくなったのは記憶に新しいところです
新手のキャンセル詐欺
弊社が経験した新しいやり口は以下になります
チェックイン直後にゲストから「客室がこんなに汚れていた」と写真連絡
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「キレイに清掃されていないので1日早くチェックアウトする」
(汚くてすぐにチェックアウトするならわかるけど、4泊の滞在を3泊に減泊しただけ)
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「悪いレビューは書かないので1泊分は返金してくれ」とレビューを餌に一部返金要求
これって、ゲスト都合で日程が変更になったのを、客室の汚れを捏造して返金要求しているのかもしれません。
もし本当に汚れがイヤだというなら、その日の内にチェックアウトして全額返金を要求してくるはずです。汚れがイヤだから1泊減泊なんて意味不明です。
しかも、清掃完了の報告写真に映らないような微妙な箇所の汚れでのクレーム。実際に汚れていたのか、ゲストが悪意を持って汚れを付けたのかが判定できないような絶妙な箇所でした。
今回は減泊でしたが、全額返金要求するゲストが出てきてもおかしくありません。
例えば1泊のゲストで、夜遅い時間に「ベッドが汚れていた。この本来はすぐにチェックアウトしたいけどこの時間なので仕方なく宿泊する。でも返金せよ」等というゲストもいるかもしれません。
クチコミが予約に大きく影響するAirbnbの場合は宿側が簡単に返金に応じてくれるのもこのような悪質ゲストを生む土壌になってるかもしれません。
こういったゲストは一度味をしめたら同じ事を繰り返すかと思われる為、やっかいです。
ホテルでも民泊でも、「汚れ・クチコミ・返金要求」 この3つが絡んだ場合は注意してください
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。