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【Airbnb】民泊・無人ホテルでよくある人数詐欺の見分け方と回避方法

最終更新日 : 2023年11月4日

民泊・無人ホテルでよくある人数詐欺。少ない人数で安く予約して大人数で宿泊するものです。部屋は汚すは、アメニティは大量に消費するはで非常にやっかいです。そこで本日は人数詐欺をある程度事前に把握するコツをお知らせ致します。

人数詐欺とは

人数詐欺は大型施設で人数売を設定している施設で頻発します。

例えば下記のような施設があるとします

  • 1泊基本料金50,000円
  • 最大収容人数10名
  • 4名まで同一金額
  • 5名以上は1名増えるごとに5,000円の追加

ここに10名で宿泊する場合の総額は下記になります。

基本料金50,000円+1名追加料金5,000円x6名分=80,000円

これを、4名で宿泊すると詐称して、50,000円で予約、実際には10名で宿泊する

というようなケースです。場合によっては最大収容人数以上で宿泊して騒ぎ、部屋を汚す為、非常にやっかいなのです。

人数詐欺予約の特徴

悪意のある人数詐欺は100%防ぐ事はできませんが、ある程度事前に察知する事も可能です。

具体的には下記に全て該当する場合には9割型クロです

  • 大型施設を1〜2名等、最小人数で予約
  • 週末(金土の1泊)の予約
  • 当日・前日の直前予約
  • アカウントが最近作成されたもの
  • レビュー件数がゼロ
  • アカウント写真が無い

ひとつずつ説明します

大型施設を1〜2名等、最小人数で予約

人数詐欺の典型です。1,2名ならより小さく安い施設を予約するのが通常ですが、明らかに大人数を連れてくるのを想定しています。

週末(金土の1泊)の予約

パーティー利用目的です。友人を募って、急遽パーティーしようぜ!となっての予約です。1泊なのも観光目的では無く、パーティーで騒ぐのが目的なのが見て取れます。

当日・前日の直前予約

前日にパーティーやろうぜ!というのもありますが、当日に、飲みの二次会をやろう!となって夜に予約が入る事もあります

アカウント情報が怪しい

アカウント情報にもヒントが隠されています。下記の3つに該当する場合は注意です

  • アカウントが最近作成されたもの
  • レビュー件数がゼロ
  • アカウント写真が無い

これらに当てはまる場合は、捨てアカウントの可能性大です。

繰り返し人数詐欺をやっていて、人数詐欺のクチコミが残っている為に削除して新たに新規アカウントを作成している可能性があります。

アカウント作成月の例

プロフィール画像、レビューが無い例

沖縄では米軍基地周辺の施設では米兵が週末にこのような人数詐欺で騒ぐ事が多いのも事実で、上記特徴と合わせて、国籍がアメリカになっている場合にも注意が必要です。

違法駐車等で近隣に迷惑をかける事もある為、下手をすると保健所に通報されて旅館業取り消しなんて事になったら元も子もありません。

人数詐欺の回避方法

確実な回避方法

人数詐欺を確実に回避するには、OTAをAirbnbに絞って全予約をリクエスト制にする方法があります。

Booking.com等のOTAは予約をリクエスト制にする事ができない為、Airbnbに絞る必要があります。

リクエスト制にする事で、先に紹介した人数詐欺の特徴に該当する予約は受け入れない事で回避する事が可能です。

但し、リクエスト制にすると成約率が低くなる為、予約自体が減ってしまうというデメリットがあるのもご理解の上で設定ください。

アカウント作成初期の施設がこの方法を取ってしまうとそもそもの予約がなくなってしまう為、この方法を取るのはある程度Airbnbからの予約が入ってきていて、クチコミ等も溜まっている施設が良いでしょう。

極力人数詐欺の数を減らす方法

100%とはいかずとも、極力人数詐欺を避けるには、宿泊人数を再度確認するメッセージを送るのと合わせて、人数詐欺には厳しく対応する旨のメッセージを送るのも手です。

  • 「宿泊人数を再度ご確認ください」
  • 「人数詐欺の場合には厳正に対処致します」

このようなお知らせをする事で、詐欺予約の数を減らす事ができます。

それでも詐欺られた場合の対処方法

いざ、人数詐欺が発覚した場合にはまずゲストに確認が必要ですが、8割方の確率でゲストはトボけます。

具体的には

  • 「入室したけど宿泊はしていない」
  • 「友人が荷物を取りに来ただけ」
  • 「そんなことは無い」

等です。

そう言われるのに備えて、予約時の注意書きに

「予約者以外の入室はできません。入室した場合、宿泊者とみなされ別途宿泊費用が発生します」

というのを記載しておきます。セキュリティカメラで証拠を抑えてた上でクロが確定した場合は、請求していきます。

ここまでやっても半数以上は無視して支払いません。そうなった場合には、人数詐欺は犯罪にあたり、逮捕になった例も出てきている旨を伝えます。

逮捕の例

飲食店従業員の男性(23)は4月、大阪市中央区のビジネスホテルに2人で宿泊すると申し込み、4人の少年・少女とともにあわせて5人で宿泊したとして、詐欺の疑いで逮捕されていました。

「グリ下」少年少女らとホテル不正利用 23歳男性を起訴猶予 大阪地検「諸事情を考慮」

人数を偽ってホテルに宿泊すると、報道にあるように「詐欺罪」に当たるでしょう。

詐欺罪は刑法第246条に規定されている法律で

①人から金品を騙し取る(1項詐欺)

②人を騙して利益を得る(2項詐欺)

の2種類がありますが、今回の事件では、ホテルの従業員を騙して5人が宿泊する利益を得たと解すれば2項詐欺が適用されたのではないでしょうか。

人数を偽ってホテルに宿泊した男が詐欺罪で逮捕

それでも無視するゲストもいますが、その場合は、「チェックイン時にタブレットチェックイン機等で撮影した身分証を元に警察に被害届けを提出します」と伝えればほとんどの方はお支払い頂けます。

最後はなかなか支払って頂けない場合の最終手段ですが、悪質なゲストには強気に出てもよいかと思います。

これらを参考に人数詐欺を少しでも減らせられれば幸いです