公開日: 2021年7月8日
最終更新日 : 2021年7月8日
ゲストが部屋を破損!なんて事は宿泊施設を運営していれば誰しも経験するでしょう。ゲストに請求して支払って貰えれば良いのですが、ゲストが知らんふりをしたり、連絡が取れなくなってしまう事もしばしば。そこで本日はAirbnbで用意されているホスト保険の申請方法とその注意点をおさらいします。Airbnbは最近は民泊だけでなくホテルの掲載も加速していますので、ホテル・民泊問わずお役に立つ内容です。
Airbnbホスト保険とは
Airbnbのホスト保険とは、損害保険ジャパン株式会社が提供する、ホストの為の保険です。Airbnbに掲載しているホストは追加料金無しでこの対象となっていて、補償額はなんと 最大1億円!!ゲストに部屋を壊された場合等に利用できるもしもの時の安心保険ですね。破損時はまずはゲストと交渉するのが先決ですが、交渉がこじれた時にご利用頂けます。
保険概要は下記からご確認出来ます。
「日本ホスト保険」プログラム
https://www.airbnb.com/d/japan-host-insurance
保険申請の概要
保険申請の流れはざっくり説明すると
Airbnbに連絡
↓
ウェブ申請フォームが送られてくる
↓
ウェブ申請フォームに入力
↓
後日メールで保険部から連絡があり詳細確認
↓
審査
↓
保険認定
↓
紙の申請書をオーナーに送付
↓
申請書に捺印の上で返送
↓
お支払い
という形になります。細かいのですが、大きく分けて3つ。①ウェブフォーム申請 ②審査・認定 ③本申請 ですのでこれらをもう少し詳しくご説明します。
ウェブフォーム申請
Airbnbのヘルプセンターから破損に対する保険を申請したいという旨をお伝えすると、後日下記のようなウェブフォームが送られてきます。
https://www.airbnb.com/japaninsurance/form
ここで破損修理費の見積もりや、破損箇所の写真、詳細を入力していきます。
入力するだけなのですが、やっかいなのが、この申請フォームはメインホストのメールアドレスにのみ送られるという点です。例えば代行会社がサブホストとして入っている場合、サブホストからAirbnbヘルプセンターに破損の件を連絡しても、申請フォームが送られるのはメインホストにのみです。その旨はサブホストには知らせてれません。
メインホストが気づいてサブホストに知らせてくれれば良いのですが、メインホストがメールをチェックしないような方だと永遠に闇の中です。。。
このブログを見ている方は、こちらの申請フォームから直接申請すれば少し時間が省けるかもしれませんね。
審査・認定
ウェブフォームの申請終了後、1,2週間すると保険担当者からメールで詳細の確認が入ります。かなり細かいのですが、おおまかには下記のような内容確認です。
- 旅館業許可証の写しの提出
- 旅館業許可証取得者名義
- 物件所有者なのか賃貸なのか。賃貸の場合、賃貸契約書の提出
- チェックイン日アウト日の再確認
- ゲストチェックイン前の破損箇所の写真と撮影日(無い場合は、破損がなかったことを確認した日付と確認者名。
- チェックイン前の清掃報告にて「清掃完了、問題なし」などのご記述報告文面をスクリーンショットにて提出)
- チェックアウト後の清掃報告のスクリーンショット
- 破損詳細を再度説明
これらを送信後、1、2週間で保険が認定されましたという連絡がメールで届きます。
本申請
認定メールにて、本申請用紙の送付先を聞かれるので、お伝えします。
この時、本申請はオーナー本人から行う必要がある為、オーナーの住所をお伝えします。本申請は旅館業許可証に記載の物件オーナー本人の押印が必要な為です。
本申請後、しばらくして振り込み完了となります。
以上、スムーズに行けば(Airbnbからの返信が早ければ)1,2ヶ月で完了するかと思いますが、弊社の場合はAirbnbからの返信が異様に遅く、何度も催促しても無視され続け、完了までに5ヶ月かかりました。。。そもそものウェブフォーム申請が破損発覚からかなり遅れました。
それでもちゃんと審査頂いて認定までしてくれるのですから、多少前の破損であってもトライしてみる価値はあるでしょう。
申請時の注意点
申請の際の注意点は下記になるかと思います。
- ウェブ申請フォームはメインアカウントのメールアドレスにのみ送られる
- 清掃完了報告のスクリーンショットが必要
- Airbnbからの連絡は遅いのでその都度催促する
- 破損から時間がたっていても申請可能
ウェブフォームは前述していますが、こちらのフォームから直接送ってみて下さい。
清掃完了報告は必ずやってもらうようにして、いつでもスクリーンショットを取れるようにしておきましょう。
返事が遅いと思ったら催促を!
色々な事情で申請が遅れたとしても、書類や証拠がしっかり揃えば認めてもらえる事もあるので諦めずにトライ!
これを参考にして頂いて、少しでもオーナー被害が減る事を願っております。
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。