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マズイ!部屋が結構売れ残った!そんな時に直前で料金を下げずに売り切る裏技

最終更新日 : 2019年10月1日 夏は料金高めでも売れるだろう。そう思っていたらあら大変。7月も終わるというのに8月もまだまだ部屋が残っている。そんなホテル、宿泊施設は多いのが今年の特徴です。売れ残るよりはと直前で一気に安売り合戦が始まりそうな予感。今日はそんな時に使える方法をご紹介致します! 今回の方法は部屋タイプが複数ある宿向けの方法になりますので予めご了承下さい。

 

直前で値引きするのをオススメしない理由

 

宿の部屋は水物。売れ残った部屋を取っておく事は出来ません。売れ残る位なら安くしてでも売り切ってしまった方がお得に感じてしまいます。だからと言って、直前で値下げをしてしまっては既に入っている自社の予約がキャンセルになって安い部屋に乗り換えられる事にもなってしまいます。直前値下げというのは、せっかく高く売れていたお部屋まで値下げするという事なんです。

 

例えばある宿で下記のような部屋があったとします。

 

  • スーペリアルーム  15,000円
  • スタンダードルーム 10,000円

 

安い方から売れていくので、売れ残るのは大体スーペリアの方です。ここでスーペリアを12,000円に下げて販売すると元々15,000円で入っていた予約がキャンセルされて値下げされた12,000円スーペリアに乗り換えられます。予約数はプラス・マイナスゼロ。売上減という結果です。12,000では売れないので10,000円まで下げてしまった場合は、今度は10,000円で予約されていたスタンダードルームのゲストも同じ値段ならとスーペリアに乗り換えする可能性まで出てきます。

 

値下げは慎重に行う必要があるのです。

 

うまく行けば新規のゲストを獲得して総売上が上がるかもしれませんが、下手すると乗り換え予約をされただけでただ売上が減ったなんて事にもなりかねません。慎重にいきたい所です。

 

アップグレード法

 

ではどうすれば良いのでしょうか。そこでご紹介したいのがアップグレード法です。

 

先程と同じように下記の部屋があると仮定します。

 

  • スーペリアルーム  15,000円
  • スタンダードルーム 10,000円

 

スーペリアが売れ残った!さあどうする??

 

ここではスーペリアを値下げするのでは無く、「スタンダードルームの部屋数を増やして売る」が正解です。スタンダードルームは売り切れていますが、あえて多く売るんです。12,000円で。で、当日チェックインの際に「アップグレードしておきました」と言ってスーペリアに案内するんです。これなら既に入っている15,000円のスーペリアからも10,000円のスタンダードからも乗り換えは発生しません。さらにアップグレードされたゲストは「やった!」となってクチコミアップ! 誰も損はしていません。

 

それでも売れない、さあどうする!?

 

スーペリアを12,000円にしても売れない。頑張って10,000円まで下げても売れない。そんな時はどうすれば良いのでしょう。そんな時にはエコノミールームを作っちゃうんです。実際には無いけど下のグレードの部屋にして8,000円とかで販売するんです。そうすればスタンダードからの乗り換えも起こりにくいはずです。(安けりゃ良いって乗り換えられる可能性もゼロではありませんが。。。)これまた当日アップグレード→クチコミアップ!

 

そんな時に「部屋タイプを指定しない」というプランで販売するホテルもみかけられますが、アップグレード法の方が良いクチコミを期待出来る可能性があるのでオススメです。部屋タイプ指定なしだと、「上のグレードの可能性もあるかも」という期待を抱かせますが、最初からエコノミールームと指定しておけば、ハードル下げる効果があるからです。

 

ご紹介した方法は在庫のコントロールが結構大変なので誰にでも出来るとはいいませんが、慣れている方で色々な方法を試してみたいという方は一度トライして夏場を乗り切って下さい!

 


 

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