公開日: 2022年8月4日
最終更新日 : 2022年11月15日
民泊タイプでよくある清掃費。当然部屋の広さによって料金が変わってきます。一棟貸しタイプであれば清掃費は1パターンしか無い為問題にはなりませんが、ホテルタイプで異なる広さの客室がある場合は清掃料金も異なってきます。そこで本日は、Booking.com上で、客室の広さに応じて別々の清掃費を設定する方法について解説します。
通常の清掃費の設定
通常、Booking.comでは清掃費は ポリシー>各種追加料金 の箇所から1つしか設定ができません。
ここで設定した清掃費が全客室タイプに反映されます。
もともとこの清掃費という概念は、清掃を外注する民泊やバケーションレンタルから出てきたものです。そういった施設は一棟貸しがほとんどを占める為、客室ごとに異なる清掃費を設定する必要性がありませんでした。
それが最近はアパートメントタイプで異なる間取りを有するホテルでも清掃を外注する事が増えて来て、清掃費を別々で設定する必要があるケースが出てきているのです。
清掃費による機会損失
通常の設定で清掃費を設定すると、下記のように30㎡だろうが倍の70㎡だろうが、同じ清掃料金が反映されます。
設定できる清掃費が1つのみの設定だと、赤字が出ないようにどうしても高い方に合わせる必要が出てくる為、宿泊費より高額な清掃費になってしまって成約に至りません。
宿泊費7,000円 清掃費9,000円なんてお部屋、誰も予約したくないですよね。通販で本体1,000、送料2,000円が売れないのと同じ理屈です。
異なる清掃費の設定方法
設定は管理画面からはできません。
メールボックス>Booking.comからのメッセージ>お問い合せ
からBookig.com側に設定を依頼します。
選択項目の「トピック」は何でもOK。「サブトピック」で「その他」を選択して下部の「お問合せ」をクリックするとフリー入力箇所が出てくるのでそこから依頼してください。
その際、下記の項目を添えて依頼します。
- 客室ID
- 税込みか税別か
- 課金対象は1滞在ごとか、1泊ごとか
- 清掃費は料金に込みか、別か
- 課金はいつのご予約日から開始か
後はBooking.com側の設定を待つだけです。設定完了後は管理画面の
宿泊施設>付加価値税(VAT) / 税金 / 手数料など
から設定料金を確認できます。
設定直後から下記のように部屋タイプごとに異なる清掃費が反映されるようになります。
特殊な設定の為、設定あとゲスト予約画面に反映されない事がありますが、その場合はBooking.com側に設定を削除の上で再設定するよう依頼してください。そうする事でうまく反映されます。
その他OTAの清掃費設定
今回はBooking.comの設定方法をご紹介しましたが、過去には楽天トラベル、じゃらんに清掃費を設定する方法もご紹介しています。この方法であれば、楽天、じゃらんでも部屋タイプごとに異なる清掃費を反映させる事も可能ですのでご参照ください。
尚、エクスペディアでは清掃費の設定は可能ですが、1施設1料金までで、客室ごとに異なる清掃費を設定できません。ただし、上記の楽天、じゃらんと同様の方法を取る事で擬似的に客室ごとに異なる清掃費を反映させる事も可能です。
客室の多いホテルタイプは清掃を外注するより内製化する方が利益があがる為、客室ごとに異なる清掃費を設定する必要がある施設は稀です。
レアケースではありますが、必要な施設も増えてきているようですので一度トライしてみてください!
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。