マイズインバウンド株式会社 | ホテルコンサルティング・民泊運営代行

Airbnb・Booking.com・Expediaの売上高・株価を徹底比較!!財務諸表から見える、最も支持されるOTAとは!!

最終更新日 : 2021年3月23日

昨年末に上場を果たした民泊大手Airbnb。最近、初めての財務諸表が公表され話題を呼んでいます。コロナで大打撃を受けた観光業界です。今年の売上はどの企業も昨年に比べ大幅に落ちていますが、Airbnbは実際どのくらいの規模なのか?そこで本日は、Booking.com擁するBooking Holdings、Expedia Groupと比べ、Airbnbの時価総額や売上、利益がどの程度の規模なのかを比較していきます。

比較企業

今回比較する企業は下記3社

Airbnb

民泊予約最大手企業。2020年末に上場。2008年創業 本社アメリカ

Booking Holdings

Booking.com、Agodaを擁する巨大企業。1996年創業 本社オランダ

Expedia Group

Expedia、Hotels.com、民泊のVrboを擁する世界最大の旅行会社。1996年創業 本社アメリカ

Booking HoldingsもExpedia Groupも、Booking.comだけやHotels.com単体等では数値を公表していない為、所属するOTAブランド全て合計した数字となります。

尚、記事内で表記する数値は最新の2020年第四四半期(10月〜12月)の数字で比較しています。

金額は全て$1=¥109で換算

総予約額(Gross Booking)

早速、Gross Bookingと言われる、総予約額を比較していきます。キャンセルを除いた実際に利用された取扱総額の事です。

Q4 Gross Bookings

単位:億円

Expediaが最大です。AirbnbもBooking,Expediaにはまだ及びませんが、見劣りしない水準まで迫っています。これまでは非上場だった事もあり、Airbnbの正確な数字が公表されるのが初めてです。この数字には驚きました。

ちなみに冒頭でも説明している通り、4半期の数字です。年間にするとこの4倍にはなるという事です。恐ろしい。。。

売上高(Revenue)

次に売上高を見てみます。総予約額はゲストが支払った金額ですが、そのうちの10数%がOTAの手数料となりますので、RevenueはそのOTAの収益となった額の事です。簡単に言うと、宿泊施設からもらった手数料額ですね。

Q4 Revenue

単位:億円

売上高になるとBooking Holdingsが頭ひとつ抜けて、AirbnbはExpedia Groupとほぼ同じ水準となっています。コロナが収まるとこの数倍の売上が見込めると思うとものすごい規模感。繰り返しますが、4半期での数字です。

純利益(Net Income)

利益は出ているのかも見てみます。純利益とは売上高から人件費や広告費等、全ての経費を差し引いたて残り額の事。

単位:億円

コロナ大爆発中ですので当然各社赤字にはなりますが、それにしてもAirbnbの赤字額が凄い事になっています。このあたりはやはりBookingとExpediaの方が経営に長けているのか、赤字幅は少なく踏みとどまっていますね。

各社共にリストラ等で人件費を大幅に削って尚赤字。コロナの為仕方ありません。

マーケティング費用(Marketing)

不況の時には広告費等が真っ先に削られる為、マーケティング費用がどの程度使われていたのかもみてみます。

なんと、大幅赤字のAirbnbが最もマーケティングに費用を費やしています。コロナが収まる事を見越して勝負に出ているのが伺えます。

マーケティング費用はBookingもExpediaも、前年同期比で約3分の1にまで絞っています逆にAirbnbは昨年同期比で44%も多くマーケティングに費やしているのです。

上場もした上、今後コロナは収まる!と見て一気に攻めに来ているのでしょう。こういう姿勢を見ると、今後ますます存在感が高まって行きそうですね。

時価総額(Maket Cap)

最後に時価総額を見てみます。

単位:億円

2021年3月19日現在 Yahoo!ファイナンス参照

なんと、Airbnbが13兆円超えと、他2社を圧倒しています!!!売上高も利益も他2社より低いにも関わらず、株価はトップ!それだけマーケットがAirbnbに期待している事の現れでしょう。

Booking.com、Expediaが1996年開始、Airbnbは遅れる事12年 2008年創業ですので、新参者にも関わらずここまで成長している事から、今後さらなる成長が見込まれると踏んでいるのでしょう。

参考までに現在の日本の時価総額ランキングはこんな感じです。

日本経済新聞 時価総額ランキング 

Airbnbはソニーの次で4位に食い込む程の規模感です。

ちなみに、楽天全体の時価総額が2.1兆円 じゃらんを擁するリクルート全体の時価総額が8.8兆円です。両社共旅行部門単体での数字は好評していない為、単純比較は出来ませんが、ご参考にどうぞ。

まとめ

今回ご紹介した数字を一覧にします。

項目英名AirbnbBooking HoldingsExpedia Group
総予約額Gross Booking5.9B7.3B7.6B
収益Revenue859M1238M920M
純利益Net Income-3888M-165M-412M
マーケティング費Marketing630M386M511M
時価総額Market Cap23.5B93.7B24.9B
  • 単位 ドル
  • B= Billion
  • M= Million

これまで世界のOTAはBookingとExpediaの2強状態でしたが、そこにAirbnbが割って入る事で競争が加速してよりよいものになっていくでしょう。

Airbnbも以前は民泊専門という位置づけでしたが、現在はホテルも掲載出来ますし、様々なサイトコントローラーにも接続可能です。

集客力もありますので、「民泊OTAだから」等と思わずに利用してみる事をおすすめ致します。今後さらに成長が期待できるOTAです。

参考までに、2017年にBooking, Expedia, Airbnbを比較した下記の記事も御覧下さい。

当時はAirbnbの数字が非公表だったり、現在よりも企業規模が大きくなかった事もあり、まだまだこれからな印象でしたが、2021年現在は大手OTAにも見劣りしないどころか、がっぷり4つで戦えるOTAに成長していました。

今後さらなる成長をとげて、世界中を旅行しやすい世の中にしてくれる事を祈っています。