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宿の経営 顧客視点に立つために、スウェーデンくんだりまで行って実際に宿泊して顧客になってみた時に気づいた事 後編

最終更新日 : 2018年2月15日 顧客視点について昨年このような記事を書きました

 

民泊の経営「客の立場になって考えてみる」がなかなか難しいので、実際に客になってみた

 

前回は予約段階での気づき「予約する際の心理」等を紹介させて頂きましたが、今回は実際に現地に宿泊しての気づきをご紹介したいと思います。

 

異国の地なので参考にならないと思うかもしれませんが、ゲストは異国の地から来るのですから、異国の地のスタンダードはこういうものもあるのか!という「ゲストを知る」という意味で読んで頂ければと思います。

 

最初の宿泊地 ストックホルム

まず最初のホテルがこちら

 

Hotel C Stockholm

 

前編でも書きましたが、決め手は「インスタ映えしそう!」だったのですが、実際にはどうだったのでしょうか。

 

まずは現地で撮影した写真からご紹介。自社ウェブサイトの写真と実際にどれ位違うのか、同じなのか等を参考にしてみて下さい。

 

ロビー  思っていたよりもオシャレ

 

 

入り口 想像していた通り、写真がどかーん!

 

室内 予約時に期待していた通りの部屋! 窓が無いので圧迫感があるかと思いきや、この写真のお陰でスケルトン風な部屋になっていました。(笑)

日当たりの悪い部屋は、圧迫感をごまかす為にこういう壁一面写真は使えますね。

 

アップ画像↓ 画質は結構良いものを使っているようで、近くに寄っても画素が粗い感じはしませんでした。下の画像が荒く見えるのは実物のせいでは無く、スマホカメラで撮った為です。写真って、パソコンの画面で見る時には問題無い画素でも、写真を大きく引き伸ばすと、かなり画素が荒くなってしまいます。もし壁一面写真を導入される方は、最高画質の写真を準備する事をお忘れなく!

 

こちらのダブルルームの部屋が1泊891スウェーデン・クローナ=約12,500円でした。

窓無しシングルで若干高いと感じますが、スウェーデンの物価を考えればこんなものです。シャワー、バスルームも共同では無く専用で、一般的な普通のものがついていました。

ちなみにこのホテル、スウェーデン初の、アイスバー常設ホテルだとか。今回、アイスバーより寒い北極圏に行くので、利用しませんでしたが、夏場なら利用してもいいかもしれませんね。こういったキラーコンテンツを持っていると、人によっては予約する際に決め手になるかもしれません。

 

 

宿では無いが、宿のライバル寝台列車

寝台列車も宿泊するという意味では宿。あえてご紹介します。

というのも、私が今回寝台列車を予約したのは、宿泊費削減という理由もあるのです。

目的地はアビスコという町。スウェーデンの首都ストックホルムとの位置関係は下記

距離1300キロ 車で15時間 飛行機だと90分程度。那覇-福岡位の距離感です。

この距離だと通常は飛行機なのですが、飛行機だと、もう一泊ストックホルムに宿泊して翌朝飛行機で移動になってしまいます。宿泊代が先に紹介したホテルに泊まるとすると12,500円の追加。これが寝台列車だと、夕方6時に出発して翌日の昼前の到着なので、ストックホルム宿泊代が浮くのです。

列車の代金は約12,000円

飛行機だと約20,000円+ストックホルム延泊が12,500円

差額が2万円位になるのは大きな違いです。

 

ホテルの方がゆっくり出来るというのはありますが、寝台列車でも夜は寝るだけなので特に問題ありませんでした。

 

下記が実際の寝台車。ここで寝るのと2万円追加でホテルに泊まる点を比べてみて下さい。

 

なんとこの広さで3人部屋です!3段ベッドになっていて、上に見えるのが上段のベッド中断は折りたたまれた状態。下段は背もたれを倒してベッドにします。

電源は3つありました。充電等も問題無しです。

 

トイレは共同で車両ごとに一つづつです。しかも男女一緒。女性は辛いかもしれません

 

シャワーもちゃんとついています。狭くて水圧も弱いのですが、お湯も出ます。

ちゃんとドライヤーも完備↓

タオルもしっかり!↓

ゲストハウスに宿泊するような感じですね。

 

ちなみに、今回私が利用したのは3人部屋ですが、それ以外に寝台車では無い通常の座席とプライベートルーム、6人部屋がありました。

6人部屋はこんな感じです↓ 3人部屋を2つくっつけただけ。下段は向かい合う感じになります。

旅慣れた人で無いと厳しいかもしれませんが、もし利用する場合は、必ず上段を予約しましょう!

中段、下段は就寝時間までプライベートがありませんが、上段はベッドが常時セット状態なので、自由に横になれます。しかも金額変わりません!

 

以上、宿のライバルにもなりうる寝台列車のご紹介でした。賛否両論あるでしょうが、1泊で2万円の差が出るのであれば、私は次も寝台列車を選びます。

 

 

人口80人の田舎町アビスコ(Abisko)

ストックホルムから列車で17時間。とうとうアビスコという町に到着。昼前の到着で気温がなんと!!!

見間違いでは無い!マイナス20℃!!!!!!昼11時です!夜はマイナス30℃位まで下がっていました(笑)アビスコって、そんな町。オーロラにはうってつけだけあります。

 

町並みはこんな感じ。南国育ちの私からすると、まさにおとぎの国!

 

 

こんな小さな町までちゃんと列車を走らせているなんて、北欧恐るべし!

 

 

湖も凍る寒さ!

さて、町の感じはこれくらいにして、肝心の宿はこちらを選択!

 

Abisko Guesthouse and Activities

前篇でも触れましたが、宿の数自体が無く、安い宿がこちらのみだったので、消去法での選択でした。

Airbnbも若干掲載はありますが、一戸建てをレンタルが殆どで、グループ旅行には向いていますが、一人旅には高すぎでした。

 

今回は少し贅沢にキッチン付きの1LDKの部屋を利用。最大3名まで宿泊可能です。

1泊1040スイスクローナ=約14,500円

 

 

看板も凍る

 

 

外観

 

 

 

室内

 

 

ベッド

驚いたのは、リネンのセットを自分でさせられる点! リネンがポンと置いてあるので、それを自分でセットします。経費削減!

 

 

 

宿への到着が11時過ぎで、チェックイン時刻が15時でしたが、私が予約した部屋は前日宿泊がなかったので、すぐに案内してもらいました。マイナス20℃で4時間待たされたらクチコミメタクソ書いてしまいそうですが、そこの対応は良かったです。

早めのチェックインは顧客満足に結構影響があるのだなと実感しました。

 

北欧北部でまあまあ大きな町、キルナ

翌日の飛行機の関係で宿泊した町キルナ。ホテルはこちら

SPiS Kiruna

今回はゲストハウスのドミトリーに宿泊。相変わらず窓無しの部屋です。日本だと消防法の関係で窓無しの部屋というのは不可能なのですが、スウェーデンはOKなようで、最安の部屋は大抵窓無しでした。

一泊335スイスクローナ=約4,700円

 

 

 

普通のドミトリーですが、驚いたのは、リネンのセットを自分でさせられる点! 経費削減!アビスコと同じです!

 

 

共同キッチンエリア

 

リネンを自分でセットする点以外、特段変わった所の無いゲストハウスでした。

 

 

外国で様々がタイプの宿に泊まってみた気づき

今回、勉強の為にあえて

 

一般的なホテル

寝台列車

キッチン付きアパートタイプ

ドミトリールーム

 

と別々の宿泊施設に泊まってみましたが、気づいたのは下記

 

 

●写真は重要!インスタ映えを意識せよ!

●日当たりの悪い部屋は壁紙で誤魔化せる!

●他には無いキラーコンテンツを意識せよ!

●ライバルは宿だけでは無い!夜行列車、夜行バスとの戦いもある!

●可能な限り早めにチェックインさせてあげると、良い印象を与えられる!

●リネンのセットは自分でさせるのもあり!

 

 

という感じでしょうか。スウェーデンくんだりまで行ってコレだけか!っていうツッコミは心の奥底にそっとしまっておいて下さい(笑)

 

ちなみに、肝心のオーロラは、2回見れましたよ。

 

今後も、色々な視点から外国人を迎え入れる上で民泊、宿泊施設に役立つヒントを紹介していきます!

 


最後に宿には関係ありませんが、スウェーデンの写真おまけ

 

 

 

 

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