民泊・無人ホテル運営代行 | マイズインバウンド

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民泊運営のご依頼を泣く泣くお断り 沖縄の現在の民泊の状況はこうなっている!

最終更新日 : 2021年7月5日

弊社ではホテルコンサルティングと合わせて、旅館業民泊の運営代行業もおこなっており、定期的運営代行のご依頼も頂いております。ただ、最近は運営代行をお断りする事が多くなっております。そこで本日は、実際にあった民泊の運営代行のご依頼メールと合わせて、弊社でお断りした理由も添えてご紹介。沖縄県内の民泊の状況が少しでもわかれば幸いです。

運営代行に関するお問い合わせ

まず始めに、実際にあったお問い合わせのメッセージを添付致します。

担当者様

はじめましてAと申します。宿泊施設の運営代行についてのお問合せです。

本部町に一棟あたり約15坪程のコテージ2棟を所有しています。2棟とも同じ敷地内にありまして、一昨年まで知人が賃貸し宿泊施設として運営されていましたがコロナの影響で契約終了となり現在は空き家となっています。

このままだともったいないので運営の委託をお願いできる会社を探しています。

ホームページを拝見しまして問合せさせて頂きました。メールで恐縮ですがお教え頂けますでしょうか。

  • 質問1. 宿泊者とのやり取り、夜間トラブル対応、チェックイン、アウトの対応、清掃、施設の維持管理などフルサポートでお願いできるのでしょうか?
  • 質問2. 本部町で2棟(一棟あたり約15坪)の小規模宿泊施設でも対応してもらえるのでしょうか?
  • 質問3. 委託費用は手数料20%とポータル15%前後と清掃費であっていますか?清掃費が一回あたり8,000円程とすると売上げの半分以上も委託費用になるのでしょうか?
  • 質問4.コロナ禍で観光客も減っているかと思いますが北部地域の小規模宿泊施設の稼働率は運営を委託しても成り立つ状況でしょうか?

以上になります。お忙しいところお手数をおかけしますが宜しくお願い致します。

弊社からの回答

以下が弊社からお送りした回答になります。

A様

ウェブサイトからのお問い合わせどうも有難う御座います

マイズインバウンドです。

結論から申し上げますと、現在本部町での1棟コテージタイプの運営代行は新規の受付を中止しております。

昨今のコロナの状況により、オーシャンビュー等のよほどの立地で無い限りは集客が見通せない為です。

せっかくのお問い合わせにも関わらずお力になれず申し訳ございません。

弊社ではお手伝い出来ませんが、お問い合わせのご質問に対し、一般的な運営代行会社はどうかという視点から回答させて頂きます。

(青字が弊社からの回答)

質問1. 宿泊者とのやり取り、夜間トラブル対応、チェックイン、アウトの対応、清掃、施設の維持管理などフルサポートでお願いできるのでしょうか?

ほとんどの代行会社がこれらのサポートを行っておりますが、施設の維持管理に関しては、定期的に現地を訪問したりするサポートは難しいかと思います。あくまでも遠隔でのサポートになるはずです。清掃は、清掃代行会社を利用する形になります。

本部町の場合、立地によっては室内に虫が出る事が多い為、チェックアウト後の清掃にプラスして、チェックイン前にも簡易チェックが必要になる場合が御座います。

質問2. 本部町で2棟(一棟あたり約15坪)の小規模宿泊施設でも対応してもらえるのでしょうか?

民泊運営代行会社であれば、2棟でも運営代行は可能かと思います。

質問3. 委託費用は手数料20%とポータル15%前後と清掃費であっていますか?清掃費が一回あたり8,000円程とすると売上げの半分以上も委託費用になるのでしょうか?

(ポータルとは、OTAの事です)

概ねその金額が平均値になるかと存じます。安い代行会社だと、委託費用が15〜18%になるかと思います。

それにプラスして、トイレットペーパー、ひげ剃りやブラシ等のアメニティ等が必要な場合はその費用も発生します。

利用する清掃代行会社によっては、シャンプー、リンス、ボデイソープ程度の補充は清掃費に込みの会社もあります。

現在の観光状況ですと、宿泊単価が低い為、半分以上は代行費用としてお支払いという形になるのではないでしょうか。

質問4.コロナ禍で観光客も減っているかと思いますが北部地域の小規模宿泊施設の稼働率は運営を委託しても成り立つ状況でしょうか?。

秋口ころからは観光客も徐々に戻ってくるかと思いますが、しばらくは非常に厳しい状況が続きます。

特に一棟貸しコテージはインバウンドに多い大人数での宿泊には向いていますが、密がさけられる昨今の事情にはマッチしていません。今後、コロナが収束しても、インバウンドが戻って来るまでは一棟貸しの需要は低く、かなり厳しい状況が続くものと予想されます。

来年以降に向けてすこしづつ準備するというつもりでちょうどよいかと存じます。

以上、簡単では御座いますが回答とさせて頂きます。

どうぞ宜しくお願い致します。

という形で今回は泣く泣くお断りさせて頂きました。代行を請け負うだけなら簡単ですが、オーナー様が期待するような収益を上げるのが難しいという判断です。

その後、Aさんから下記のお返事を頂きました。

Aです。

お返事有難うございます。新規受付はしていないとのこと承知致しました。

まだまだ厳しい状況が続きそうですのでもう暫く様子を見て動こうかと思います。

ご丁寧にどうも有難うございました。

民泊の現状と今後

1棟貸しの民泊(旅館業民泊含む)は先にご説明した通り、旅行でも密や大人数が敬遠される昨今の状況とマッチしていないこともあり、非常に厳しいものがあります。

また、今後は秋頃からGoToトラベルが再開される予定ですが、その場合にも、一部のOTAでは地域共通クーポンが紙クーポンになる為、無人運営の民泊(特に北部地区で僻地にある施設)だとクーポンのお届けが難しくなる事があります。

さらに、恐らくですが今後GoToトラベルの条件として、「ワクチン接種済み」を証明する事が求められる可能性がある為、その確認も運営代行業者で出来るのかという点もネックになってくるでしょう。

そういった点も含めて今後しばらくは民泊の苦境が続きそうです。

弊社ではコロナが始まってから、沖縄県北部地域は、よほどの良い立地でない限り民泊の運営代行をお断りする事が増えています。数えてみた所、コロナが始まってから合計で65棟ものご依頼をお断りしておりました。(お断り「された」ものは除いています)

せっかくのお話にも関わらず非常に失礼な話ではありますが、弊社としては、オーナー様に収益をもたらす事が出来ないのに安易に受託するわけにはいかないという考えの元にお断りさせていただいたものばかりです。

中には代行会社乗り換えの話もありますが、弊社に乗り換えた場合は掲載順位の観点等から収益が悪化する可能性がある場合にはハッキリとその旨をご説明した上で辞退させて頂いております。

厳しい状況が続いてはおりますが、6月の後半からは宿泊予約は力強く伸びてきています。特に少人数向けのホテルタイプの宿泊施設はは需要が回復しているのを強く感じます。コロナが収束するのももうすぐそこです!