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繁忙期こそOTAを減らせ!ホテル・民泊のウェブ販売 需要拡大機にこそ取りたい施策

最終更新日 : 2023年3月10日

嬉しい事に最近は宿泊需要が大きく拡大しています。需要が落ち込む時こそ色々な施策を取りますが、需要拡大機には案外何もしないという施設も多いのではないでしょうか。そこで本日は、需要の拡大機にこそ取るべき施策についてご説明します。

OTAの数を減らす

結論から言うと、OTAの数の見直しです。閑散期には少しでも予約が欲しい為、色々とOTAを増やした施設も多いでしょう。需要が大きくなっている今はその数を見直す時期に来ているのです。中小施設の場合は特にそうです。

具体例をみていきます。例えば部屋数10室でOTA比率が下記のような施設があるとします

この場合、Expediaの予約がゼロではありませんが、非常に比率が小さいものになっています。(Expediaの集客力が無いという意味ではなく、あくまでこの例では少ないという前提です)

10室前後の小さい施設でこのような事になっている場合はExpediaのテコ入れをするのではなく、Expediaを売止めにするのが効果的です

OTAを減らすメリット

OTAの手数料は売上連動型なので販売が無い場合は手数料が発生しません。だからそのまま販売しといていいだろう と思う方もいるでしょう。

手数料だけをみるとそうですが、そのまま残しておく事でのデメリットもあるのです。

シェアが極端に低いOTAは普段は予約が入りません。にも関わらず、盆正月GW等の繁忙期には予約が入ってきたりします。

仮に10室のホテルで期間の短いGWに普段予約の無いA社から予約が入ると、その分予約の多いB社からの予約が減る事を意味します。

ほっといてもB社で満室になるはずなのに、A社がその分を取ってしまうのです。

そうするとどうなるか。

A社は本当に予約が欲しい時期には予約が入らないのに、不要な時に予約が入ってメインOTAの邪魔をする という状態になってしまうのです。

OTAの掲載アルゴリズムはどこでも下記になります

①予約が入る→露出増→さらに予約が入る

②予約が入らない→露出減→さらに予約が入らない

その為、、無駄に調子の悪いOTAで予約を成立させずに調子の良い方に予約を集中させる方がより①のサイクルを回せるのです。

逆に普段予約の入らないOTAで繁忙期にちょっと予約が入ったからといって、②の負のスパイラルを止めるのは難しくなります。

100室200室ならある程度OTAの数も必要ですが、「中小規模の場合は数を絞る」事が必要です

最適なOTAの数とは?

では最適なOTAの数はどれくらいでしょうか?

部屋数別に最適なOTA数をざっくりあげてみたので参考にどうぞ

  • 1室〜5室    1〜2 OTA
  • 6室〜10室  3〜4 OTA
  • 11室〜20室     4〜6 OTA
  • 21室〜50室     5〜7OTA

これ以上のOTAで販売している場合には予約が入っていないOTAは売止にしていっても良いでしょう。

目安は

月の稼働が6〜7割

週末満室になりがち

という場合は検討段階です。

注意点

いくつか注意点もご説明します。

売り止めると言っても、解約までする必要はありません。将来的に必要になる可能性があるのもそうですが、純粋に解約するのが手間だからです。無駄な時間は使わないようにしましょう。

売止にするとご紹介しましたが、繁忙期、週末を避けて閑散期や平日のみ予約の入らないOTAを販売する事でも同様の効果が得られます。

管理が大変ですが、余裕がある場合はトライしてみてください

以上、繁忙期に敢えて取るべき施策についてご紹介しました。