公開日: 2023年2月15日
最終更新日 : 2023年3月17日
観光需要が大幅に回復し、民泊を再開する方、新規で始められる方が増えてきています。民泊は管理、集客は自分で出来ても、清掃は外部に委託される方も多いでしょう。そこで本日は民泊清掃業者を選ぶ際に基本料金以外で注意するポイントをご紹介します。
民泊清掃業者を取り巻く状況
最近の民泊清掃業の状況を先にご説明します。2020年〜2022年にかけてコロナの影響で多くの清掃業者が撤退しました。最近から需要は回復していますが、ここまできて一部エリアから撤退する業者も出てきています。特に施設数の多い恩納村でも複数の清掃業者が撤退を発表しており、オーナー様は混乱している状況です。
生き残った清掃業者も、コロナで人員を削減した事もあり、急な需要回復にマンパワーが追いついていません。人手が足りない為にチェックアウト日に清掃が出来ず、翌日対応となる事も多々あります。
そのような状況も考慮して選定してみてください。
確認ポイント!
このような状況である点を踏まえてこれから清掃業者を選ぶ点についてご紹介しますで選定時に皆さん清掃基本料金の部分はしっかり確認しているかと思いますので、それ以外の点についての解説です。
清掃業者の規模
清掃業者が何件程度清掃を請け負っているのか、何年くらいやっているのか、どのエリアを中心に請け負っているのかを可能な範囲で確認すると良いでしょう。
あまりに小さい業者や歴の浅い業者、中心エリアから施設まで距離がある業者だと、清掃業から撤退したり、途中でそのエリアのみ撤退したりというリスクがあります。
そうなってしまうと再度一から取引先を探すことになってしまいます。
直請けか下請けか
清掃を直接請け負うのか、下請に委託するのかも重要な点です。
清掃業者の中には「沖縄本当全域」とうたいながら、実際の清掃範囲は中南部のみで、北部の清掃は提携業者に委託して委託費用を中抜きしているという事も多々あります。
清掃業も事業なので仕方有りませんが、下請になってしまうと料金が無駄に高くなってしまいます。
その為、できるなら直接請け負っている清掃業者を選びたい所です。
この点は聞いても嫌がられるか本当の事を教えてくれないので見極めは非常に難しくなっています。
消耗品
清掃基本料金に、シャンプー、ボディソープ、トイレットペーパー等の消耗品が込になっているかを確認しましょう。清掃業者によって込みだったり、別途実費精算だったりとまちまちです。
基本料金は安いけど消耗品が多く結局高く付いたという事になることもあります。
リネン・タオル
リネン・タオルも洗濯、交換までしてくれますが、その枚数が「◯枚まで込」だったり、「1セット◯◯円」「何枚でも無料」等様々です。大型民泊でベッド数の多い施設はこのあたりが料金に大きく響いてきますのでご注意ください。
リネン洗濯にしても、オーナーで準備したリネンを洗濯交換して回す業者もあれば、リネン洗濯業者と提携してホテルクオリティのリネンを毎回お届けする業者もあります。
このあたりはご自身の施設のクオリティと値段と相談して決めましょう。
ゴミ捨て
滞在中に出たゴミの廃棄も、無料の場合とゴミ袋あたりで請求する業者もあります。ゴミが多く出る大型民泊はゴミ代だけで高額になる場合もありますので、事前に必ず確認しましょう。
忘れ物発送
どの施設でもゲストの忘れ物は必ず発生します。発生した場合に、着払いでお送りする事になるのですが、この発送まで無料でやってい頂ける業者と1件あたり◯円で発送 という業者がいます。契約前にそのあたりも確認すると良いでしょう。
インボイス精度
2023年10月から開始されるインボイス制度。詳細説明は省きますが、これに登録しているか、する予定があるかも確認する必要があるでしょう。
清掃業者がインボイス制度に登録しない場合、オーナー側が支払う消費税から清掃代金分の消費税が控除できなくなる為、実質清掃代金が10%値上がりする事になります。
インボイスに登録しない場合は、10月以降清掃費は10%引きにする等の交渉も有効です。
あってよかったなと感じたサービス
弊社でも民泊清掃を外部委託しているのですが、日々お取引する中でよかったなと思ったサービスをご紹介します。
チェックイン前ルームチェック
チェックアウト後に清掃に入った後、次のチェックインまで日があくと室内が汚れてしまう事があります。特に田舎の建物だと虫の糞や死骸、蜘蛛の巣が室内やベッドについている事もあります。そのような場合に備えて、チェックイン前日か当日に民泊室内のチェックと汚れがある場合に軽く清掃を頂けるサービスです。
虫が多い地域の民泊の場合にはこのようなサービスがあれば依頼すると良いかと思います。
プール薬剤投与
他にもプールがある施設なら水が腐敗しないよう定期的に薬剤を投与する必要がありますので、定期投与も清掃業者で行ってもらえるか確認してみると良いでしょう。
宿泊需要が大幅に回復している為、今後民泊清掃業者も増えてくるものと予想されます。清掃料金も清掃クオリティもピンキリですので、上記の点を参考に選定してください。
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。
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