公開日: 2021年9月25日
最終更新日 : 2021年9月28日
長らく停止中のGoToトラベル。コロナ感染が落ち着いたら再開する事は決まっているのですが、それがいつ頃になるのかはまだ確定していません。それでも、機を見てすぐに再開出来るようにという意味で、GoToトラベル参画の宿泊施設に対して感染対策がしっかりと行われているのかの現地調査が始まっています。本日はその内容と実際の現地調査での注意点を解説していきます。
GoToトラベル認証とは
「感染症対策の総点検」という名目で9月から係員が現地を実際に訪問して各施設を点検しています。外部委託の係員が事前にアポイントを取った上で2名1組で訪問します。
以前にもGoToトラベル参画施設では現地確認がありましたが、似たような形になります。
内容としては、50の設問に対して
- ヒアリング
- 目視確認
- 資料確認
を行っていきます。ほとんどは口頭でお答えしながら、場合によっては係員がその箇所を見たり写真を撮影したりします。
50の設問を全てクリアする必要は無く、A,B,Cにコテゴリー訳された内のAの部分だけが必須の項目で、BとCは努力義務となっています。
実際の設問内容全文
内容としては、
- マスクを着用しているか
- 検温をしているか
- 消毒しているか
等の一般的な感染対策がなされているかというものです。
では実際の全設問をみてみます。
右側にある「ランク」が先に触れた、必須か努力義務かという項目です。ランクAの項目を全てクリアすれば認証されます。
調査項目も、ヒアリング、目視確認、資料確認 と具体的に示されています。
見て頂くとわかる通り、ほとんどはレストランやお風呂等、大規模ホテルにしか該当しないような検査項目となっています。
小規模宿泊施設に関してはそれらの設備が無い為、多くの設問はスキップされます。
その為、アポイントの際には30分〜60分ほどかかると案内されますが、小規模施設の場合であれば15分〜20分もあれば終了します。
現地調査の注意点
きちんと対策を行っている施設であれば何の問題も無くクリアできるでしょう。
一点だけ、突っ込まれたのが、「検温」に関してでした。非対面チェックインの場合、ホテルスタッフが検温する訳では無いので、その検温の確認をどのように行っているのかという点を詳しく聞かれました。
そのホテルではゲスト自身で検温頂いて、オンラインチェックインの際に体温も入力頂く事で対応していたのですが、その箇所を表示させられ、写真まで撮影していきました。
このあたりは係員によるかもしれませんが、しっかりと準備しておく必要があるでしょう。
検査の一部免除
50もある検査項目ですが、一部免除される場合があります。それは、都道府県が行う別の認証を受けている場合、類似項目は今回の調査では免除されるというものです。
アポイントの際にその点を聞かれるのですが、具体的に何の認証かを聞いても係員もよくわかっていないようで、「県の認証制度です」としか答えません。恐らくですが、沖縄の場合、沖縄県が提供する沖縄県感染防止対策認証制度がこれに当たるかと思います。
元々飲食店向けの認証制度だったのですが、9月からは宿泊施設にもこれが適用されています。
レストラン等でこの認証を受けているホテルは一部免除で時間も大幅に短くなるでしょう。
この認証制度に関しては過去に解説していますので参考にどうぞ。
【宿泊業】沖縄県感染防止対策認証制度が9月1日から申請開始! 申請方法と注意点
普段から感染対策をしっかり行っていれば特段身構える必要もありませんが、参考にしてみてください!
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。