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【全国旅行支援】ゲストはこうやって検索していた!1円高くするだけでも大きな露出減!

最終更新日 : 2022年11月15日

全国旅行支援が始まってしばらく経ちました。予約も増え、現場も徐々に慣れてきたのではないでしょうか。本日は全国旅行支援のゲスト視点に立って、宿泊者がどのように宿泊施設を検索、予約するのかを推測、検証していきます。

全国旅行支援割引下限額

割引の下限額は下記となっています。

  • 平日:1人1泊(日)あたりの旅行代金が5,000円未満になるもの 
  • 休日:1人1泊(日)あたりの旅行代金が2,000円未満になるもの

平日で4,999円だと割引対象外

5,000円だと40%引きで3,000円で宿泊ができるというものです。

ゲストの検索方法

最もお得に宿泊したいゲストは、通常「安い順」に並べ替えて検索しますが、全国旅行支援の場合だと下限が5,000円なので1名1泊5,000円を下限にして絞り込みをかけるはずです。

楽天トラベルの例

その上で「安い順」に並べ替えるのです。

2名の場合は10,000円、3名の場合は15,000円になります。

そこで表示された中から良さげなホテルを探すという流れになるはずです。

1名1泊5,000円のホテル

では実際に那覇市内で1名1泊5,000円で販売しているホテルはどの程度あるのでしょうか

楽天トラベルで11月の平日で1名で検索してみたところ、その日に販売している那覇市内240施設中、29施設がぴったり5,000円で販売していました。

  • サンプラザホテル
  • GRGホテル那覇
  • ホテルトリフィート那覇旭橋
  • ティサージホテル那覇

等々、24時間フロントのある一般的なビジネスホテルもこの料金で販売しています。

楽天トラベルは1ページ目の掲載が30施設なので、1ページ目はほぼ全て5,000円のホテルになります。

余談ですが、30番目のホテルは5,024円で販売中。24円値下げして5,000円にするだけで大きく順位を上げる可能性がありそうです。

逆を言えば、上位表示されている5,000円のホテルが1円値上げするだけで1ページ目上位から1ページ目最下位付近まで落ちるというまさに瀬戸際の攻防なのです。

5,000円以上の料金設定

全国旅行支援のおかげで非常に多くの予約が入っています。せっかくなので値上げしたいところですね。では、試しに10%値上げして5,500円にするとどうなるかというと、先の楽天トラベルの条件で検索すると、59位(2ページ目最後から2番目)まで掲載順位を落としました。6,000円にすると3ページ目です。

Google検索でも2ページ目、3ページ目を見る方は稀なのと同様に、OTAでも1ページ目を死守するのは重要なのです。

よく、地図検索があるから立地で勝負!というホテルもありますが、実は楽天トラベルは地図上もページごとの表示になるのです。

「地図上に表示」をクリックして表示されるのは1ページ目の30件のみ。2ページ目以降はページを切り替える必要があります。

この機能、ホテルとしては知っているかと思いますが、ゲストは知らない方も多いのではないでしょうか。

知らないゲストにとっては、2ページ目以降は存在しないも同然です。

実際に値上げしてみた

ここまではゲストの行動パターンからの推測ですが、実際にはどうなるのでしょうか。

5,000円と少し値上げした場合とでどれくらい予約が動くのかを検証してみました。

下記が、那覇市内のとあるホテルの全国旅行支援開始以降の日ごとの予約発生件数です。

赤矢印の日が5,500円

それ以外が5,000円で販売していた日です

5,500円にすると明確に予約件数が落ちています。日によって2〜3倍ほど開きがあります。

日付が変わる12時に料金を変更したわけでは無い為、正確ではありませんが、きっかり12時で料金を変更していたらこの差はより大きなものになっていたでしょう。おそらく4〜5倍は変わっていたかもしれません。

料金設定はどうすべきか?

ただ値下げすれば良いというわけでは無いので5,000円が正解ではありません。安いだけを求めるゲストはモンスターが多く、スタッフが疲弊してしまう為、注意が必要です。

とは言え、5,000円だと大幅に露出増が期待できます。

  • 最安プランを5,000円にして、露出を高めた上で、値段の高い食事付きプランやアクティビティ付きに誘導する
  • 特定のOTAを強化したいので、しばらくは5,000円で稼働を回してOTA内掲載ランクを高める
  • 全国旅行支援で稼働を高めて、復活しつつあるインバウンドで単価を上げる
  • 予約が入りにくい平日のみ5,000円にして週末は値上げしてみる

など使い方は色々あるでしょう。

ご自身のホテルの立ち位置を見直してみて戦略を立ててみてください。