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IT化が遅れているOTAはどこだ??オンライン予約サイトなのにオンラインが苦手という元も子もないOTAを大暴露!

最終更新日 : 2020年10月7日

今日はちょっとしたトリビアをご紹介。OTA(Online Trael Agent)のくせに全然オンラインじゃなかったり、IT化が遅れている予約サイトをこっそり教えます。主に販売側の宿泊施設目線で見たIT事情となります。

脱ハンコやら脱FAXでデジタルトランスフォーメーションが叫ばれている昨今、OTAはさぞ進んでいるのかと思いきや、役所以上にトンデモなOTAも存在するのです。すぐに予約につながる知識ではありませんが、今後どのOTAに注力するのか、これからどのOTAを導入していくのかの参考にしてみて下さい。

じゃらん

まず筆頭にあげられるのがじゃらんです。結構意外だったのでは無いでしょうか。知名度もあり、大企業リクルートが運営している事もあり、IT化は先を行っていそうな雰囲気ですが、

まったくもってダメダメです(笑)具体例を紹介していきます。

FAX必須

まず、新規参画にFAXが必須です。もう一度言います。

FAXが必須なんです!!

テキトーな番号ではいけません。アカウント開設前に必ず開通確認が入ります。

オンライントラベルエージェントではなかったのかい?? 

いきなりアナログ過ぎてビビる。

ただし、じゃらんは集客力がある為、参画は必須です。FAXが無い方は、ネットファックスで検索すれば1ヶ月無料のネットで完結するFAXサービスがあってそこで番号を取得出来るので、じゃらんの参画の為だけにFAXが必要という方はどうぞ。

申込書が紙

なんと、今どき紙です!!

ネットから申込書申請→紙の申込書記入

という流れです。1枚や2枚では無くかなりの量を書かされます。そしてその申込書には期待通りの

ハンコ、ハンコ、ハンコ!!!

河野大臣の縦割り110番にタレ込もうかと思った程(笑)

わずかな修正も紙!

大量の申込書ですので、書き間違い、書き漏れというのも発生します。じゃらんはその僅かな修正すらも

メール添付で書き間違いの申込書が届く→印刷して書き直し→修正印押印→スキャン→メール返送

という謎の作業が発生します。ウェブ上で書き直したりウェブ上で印影をスキャンして押印するのもダメで差し戻されます(笑)よくそこまでチェックしてるな(笑)

Go To 地域共通クーポンも安定の紙クーポン

やっぱり紙クーポンでした。もうここまで来ると驚きもしません。全OTAが電子クーポンになろうともじゃらんは紙で攻めてくるでしょう。ある意味、我が道を行ける程の存在感。

アカウント開設まで最低1ヶ月

申込書発送からアカウント開設まで、およそ1ヶ月もかかります。ようやくログイン出来るようになったアカウント内には申込書で色々✔した項目は一切反映されていません。施設名称以外空っぽの状態です。あれはなんだったのだろう。。。そこから情報を一から入力していきます。

さらには、事前決済をする為には管理画面から申込みをしてさらに1ヶ月半程かかります。事前決済のみで販売したい場合は、販売までに2〜3ヶ月は覚悟しておいた方が良いでしょう。

登録する写真の比率がキッチリ3:4

縦横比率が3:4だと一般的な横長写真だと思ってしまいますが、じゃらんの場合、キッチリ3:4を求めて来ます。3:5等、わずかでも比率がズレていると弾かれます。誰得???  

管理画面内でわざわざトリミング用のツールまで提供していくれています

未だにFlash Payerを絶賛採用中!

Flash Player とは、2020年でサポートが終了するウェブの技術です。パフォーマンスの悪さやセキュリティの脆弱性から終了が決定して大分経ちますが、じゃらん管理画面ではまだしっかり採用しております。

こんな感じで許可しないと表示すらされません↓

という事で、IT化ワースト1位はじゃらんさんでした

楽天トラベル

次いでIT化が怪しいのが楽天トラベル。IT企業の雄、楽天なのに???と思ってしまいますが、実は意外と遅れている部分もあったりするのです。

申込書が紙

じゃらん同様、申込書が紙なのですが、じゃらんのおかげ?で楽天の紙申込書の存在感が霞む。

じゃらん同様、

ウェブで申込書依頼→記入→返送 

という形になります。

じゃらんと違い、わずかな修正は電話確認で楽天側で修正して頂けます。

申込みからアカウント開設まで約1ヶ月。

かなり長い方です。

Go To 地域共通クーポンが紙クーポン

じゃらん同様、紙クーポン。勝手に配ってくれるなら良いのですが、配るのは宿泊施設側。ものすごく面倒なのです。。。

写真が何故か正方形

登録する写真の一部(プラン用の画像等)が何故かインスタばりの正方形を求めて来ます。通常の横長画像を登録しようものなら「ぐちゃっ」て圧縮表示されます。

かといって全て正方形というワケでも無く、一般的な横長写真を求める箇所もある為、楽天トラベル用に正方形の写真を準備するという無駄が発生します。

インスタグラムの流行りに合わせて正方形写真を採用しているのかと思いましたが、そうでも無く、来年に予定されているUI刷新の際には横長写真のみになるようです。

Agoda

次は外資OTAのご紹介。外資は基本的にはしっかりしていますが、あと一歩!という点をいくつかご紹介します。

人数売りがやりにくい

最近では改善されてきていますが、アゴダではもともと、人数設定が

1名、2名、最大人数

という3つしかなかったのです。その為、例えば最大5名の部屋だと、

1名、2名、5名料金

という設定でした。3,4名を設定する場合は新たに3名用と4名用の部屋を管理画面で作製してサイトコントローラーにつないで。。。。

という感じで煩雑なのです。最近でこそ少し改善されて人数設定出来るようになってきていますが、まだまだ使い勝手が悪くて大変です。

Expedia

エクスペディアは規模が大きいだけあってIT化は申し分無いのですが、一部物足りない部分をご紹介

申込みが人力

新規参画の申込みをすると、エクセルファイルが送られてきて記入→返送

その後、担当者が色々と電話で確認が入ります。そこがナゼか人力なんです。エクスペディア程の技術力ならITで済ませられるはずなのにナゼでしょう?

おかげで

それが理由で申込みからアカウント開設まで数日〜1週間といった所です。

Booking.com

こちらも外資大手なのにあと一歩という点が

事前決済のみでの販売が不可

これは数あるOTAの中でもブッキングドットコムだけでは無いでしょうか。事前決済は可能ですが、必ず現地決済も併用して販売しなければなりません。

色々システムをつないで事前決済のみで販売する事も可能ですが、他OTAのように予約サイト内の設定だけで事前決済しばりにする事が出来ないのです。

これはIT化というよりもブッキングドットコムの戦略なのかもしれませんが、民泊や無人ホテル等はやりにくくて仕方ない。

Airbnb

Airbnbは今回紹介していませんが、利用している限りIT化は管理画面反応速度がちょっと遅いのが気になる位で機能的には特に問題無いのではないかと思います。

その他

他にも主要OTAでは無い為、後半に記載しますが、「え?」と思えるIT遅れOTAがあります。それは

一休(Yahooトラベル)

管理画面の推奨ブラウザがなんと!

IE(インターネット エクスプローラー)!!

本家マイクロソフトですら新ブラウザ「エッジ」に移行しているのに未だにIE!!いかにOTA事業に注力していないかが分かります。

るるぶ

すでに利用出来なくなった機能が管理画面に表示されていたりと、メンテナンスに手間暇かけてられない感が感じられ、今後が不安になる。

その他、今回記載の無いOTAは触れるまでも無い程度の集客力と思って頂いて良いかと思います。

ちょっと厳し目にご説明しましたが、IT化の具合によって今後どこが伸びていくのか、落ちていくのかが垣間見えた気がしますね。

今後皆様がどこで販売を強化していくのかの参考にしてみて下さいませ。


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