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全国旅行支援(沖縄版)の最新情報とその宿泊予約への影響

最終更新日 : 2023年5月19日

5月9日から再開された全国旅行支援(おきなわ彩発見NEXT)ですが、最近はクーポン発行をすることが減ったな と感じている宿泊施設も多いかと思います。そこで本日は、全国旅行支援が現在どうなっていて、今後宿泊予約にどのような影響があるかを解説します。

OTA別 全国旅行支援割引

全国旅行支援は予定では7月20日まで継続のキャンペーンなのですが、ナゼ適用される予約が減ってきているのでしょうか。

あまり知られていませんが、全国旅行支援は、OTAごとに予算が割り振られています。その為、A社では継続しているけど、B社では予算が尽きて終了という事もあるのです。割引適用外=特定のOTAの予算が尽きた という可能性が高いのです。

OTA別の残予算は公表されていない為、推測になりますが、ここでは大手OTAごとの状況について解説します。全て2023年5月19日時点での状況となる為、今後変更になる可能性がある点もご注意ください。

Booking.com

Booking.comではGW前から既に割引が適用されておらず、GW明けも引き続き割引対象外となっています。

OTAの中では最も早く予算が尽きたものと思われます。

楽天トラベル・じゃらん

数日前から割引対象外となっています。

弊社で確認した限りでは、5月15日頃までは下記のように予約に進むと全国旅行支援割引が適用されていましたが、本日5月19日時点では先に進んでも割引対象外になっています。

上記は楽天トラベルの例ですが、じゃらんでも同様に先に進むと割引されていたのが、現時点では割引になっていません。

Yahooトラベル(一休)

5月19日時点でまだ割引が適用されています。

但し、割引終了直前の楽天、じゃらんの時と同様にプラン一覧の箇所では割引されず、先に進むと予約完了直前で割引対象になるという仕様でした。

↓プラン一覧では「全国旅行支援」の表記も割引も無し 

↓次に進んでも全国旅行支援の表記は無し

最後まで進んで初めて「全国旅行支援クーポン利用」となり、実際に割引されます

予算が尽きかけて、全国旅行支援割引の利用を絞っているのでしょうか? 

楽天、じゃらんの時の例を見ると予算尽きも間近かもしれません

Agoda

現在割引対象外です

先に進んでも割引の表記は見られませんでした。

Airbnb・Expedia

この2社は元々全国旅行支援に参加していない為、当初から割引対象外となります。

他にもOTAによってはまだ割引になっているサイトもあるようですが、傾向としては、集客力のある有名OTAほど早くに予算が尽きて、集客力がそこまで無いOTAは予算が消化されずにまだ割引が適用されているようでした。

全国旅行支援の終了がもたらす影響

今後、予算が追加されて割引が再開する可能性は残していますが、予算が尽きてこのまま全国旅行支援が終了したらどうなるのでしょうか。

考えられるシナリオとしては

民泊・無人ホテルの予約が増える

事が予想されます。

全国旅行支援は紙のクーポンをお渡しする必要から、無人運営の民泊や無人ホテルではそもそも参画していない施設が多くありました。その為、参画している施設としていない施設との料金差が割引分の20%あったのです。

これが割引適用がされなくなる事により同じ土俵で戦える事になります。つまり、無人ホテル、民泊の料金競争力が相対的に高くなってくるのです。

逆を言えばこれまで割引されていた施設は競争力がなくなって予約が減る可能性があります。

民泊は元々のインバウンド需要の回復で右肩上がりが続いていましたが、全国旅行支援割引の終了により、開きのあった価格差もなくなり、さらに予約が増える事が予想されます。

また、最も早くに予算が尽きたBooing.comの予約が多かった施設では、Booking.comで早々に予算が尽きて相対的に他OTAより料金が高くなってしまった事で、予約が低調だったかと思います。

その価格差が解消された事で、今後はBooking.comからの予約が増えてくるものと思われます。

実際に弊社でサポートするいくつかの施設でその徴候がみられます。

宿泊者にとってはありがたい全国旅行支援割引ですが、宿泊運営者からすると、面倒な上に施設によってはそこまで恩恵も無いキャンペーンでしたので、早く終わって欲しいと願う事業者も多くなっています。

今後は政府補助の無い、正当な競争が始まります。そこで切磋琢磨してよりよい宿泊施設が残っていくものと思われます。