公開日: 2017年8月5日
最終更新日 : 2017年9月20日 民泊に成功するコツ等、色々と紹介されていますが、今回は、やってはいけない事をご紹介します。
しかも、業種は違えど、宮古島にそれをやってしまった方がいるのです。
早速ご紹介します。
中国人のみ料金10倍 宮古島・砂山ビーチのレンタル業者 市から注意され看板撤去
最悪です。完全に人種差別です。想像してみて下さい。海外旅行に行って、「日本人だけお土産10倍!」とか、「日本人だけレストランの席はトイレの前」なんて張り紙されていたらどう感じますか?
この記事の業者は、顧客視点が欠如した方なのでしょう。どんなビジネスも、顧客視点が無いとうまくいきませんが、この業者が同地域で14年も事業を営んでいた事にはビックリです。宮古島はまだマーケットが成熟していないので、このような業者でも生き残ってこれたのでしょう。今後市場全体が大幅に伸びて、競合も出てくる為、この業者は確実に近い将来潰れるでしょう。
民泊最大手のエアビーアンドビーでは、人種差別を明確に禁じています。また、海外では民泊で差別を下ホストに罰金を与える判決も実際に出ているのです。
「アジア人は泊めない」差別をしたAirbnbホストに、5000ドルの罰金が命じられる
中華圏をナメるな!
顧客視点もそうですが、もう一つこの記事で抑えておきたい点があります。中華圏のインパクトです。
昨年度、沖縄に入域した方の内、中華圏だけで14.9%もいるのです。
沖縄全体 876万9200人
中国本土 43万5000人
台湾 65万2000人
香港 21万8000人
中華圏全体 130万5000人 (全体の14.9%)
参考)
【年度】平成28年度入域観光客統計概況(平成29年4月20日発表)
下記でも少しふれているので参考にどうぞ
沖縄で民泊するならどのサイトが適切?話題の「途家」のメリットデメリット
また、伸び率も大幅増
中国本土 +22.7%
台湾 +29.0%
香港 + 8.0%
沖縄からの距離を考えると、将来的にも中華圏以上の観光客は出てこないでしょう。この最大顧客を差別するなんて、民泊始め、観光業では考えられません。
記事では、モノが壊されるのが嫌だからという理由で10倍の値段をふっかけたそうですが、中国人に限らずモノは壊しますし、こわされるのが嫌ならデポジットを取る等、いくらでも対策はあったはずです。商売の基本もわかららない、人種差別も悪いことだと気づいていないこのような業者がいなくなってくれると、今後宮古島始め、沖縄全体のブランドも向上していくのかなと思いました。
世界を楽しもう!
中国人に限らず、訪日観光客には、文化の違いからビックリさせられる事もあるでしょう。そういうのを、違うからといって排除するのでは無く、「こんな考え方もあるんだ!」「そう来たか!」と楽しむ事が大事!それが、マイズみんぱくのモットーでもある「世界を楽しもう!」には込められているのです。海外に行くだけが世界を楽しむ事ではない。世界が向こうから来てくれるのですから。
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。
「民泊するならコレだけはやるな! やっちまった業者が宮古島に…」への1件のフィードバック