最終更新日:2026年10月22日
民泊・無人ホテルは、管理する部屋数が増えるにつれて「必要になるシステム」も増えていきます。
もちろん、システムなしでも運営できないわけではありません。ただ、適切なシステムを入れておくと日々の管理に忙殺されることがなくなり、次の物件の仕込みに集中できるようになります。
必要なシステムは、部屋数と一緒に増えていく
今回は、当社が実際の運営で使い分けている「管理部屋数ごとに導入したいシステム」を、1室〜・5室以上・10室以上の3段階でご紹介します。
こんな方におすすめの記事です
✔これから民泊・無人ホテルの物件を増やしていく予定がある
✔いままさに物件を増やしている最中で、管理が回らなくなってきた
✔料金設定・OTA管理・ゲスト対応に、毎日時間を取られている
✔「何室になったら何を入れるべきか」の目安が知りたい
管理部屋数とシステムの関係(早見表)
先に結論です。当社がおすすめする「部屋数ごとの導入システム」は次の3つです。
| 部屋数 | 導入したいシステム | おすすめ |
|---|---|---|
| 1室〜 | ダイナミックプライシング | PriceLabs |
| 5室以上 | 管理システム(PMS) | AirHost(エアホスト) |
| 10室以上 | AIエージェント | Claude Code |
以下、それぞれ「なぜその段階で必要になるのか」を解説します。
【1室〜】ダイナミックプライシングシステム
「安すぎた」「高すぎた」をなくして利益を増やす
近隣の需要に合わせて宿泊料金を自動で調整するのが、ダイナミックプライシングです。
導入すると「安すぎた」「高すぎた」がなくなり、結果として利益が増えます。宿を初めて運営する場合でも、最初から入れておきたいシステムです。
実際にどこまで値上げできるのかは ホテル・民泊のダイナミックプライシングで「どこまで値上げ可能?」実例付き解説 で実例を紹介しています。
Airbnbだけなら標準機能、複数OTAなら外部システム
Airbnbには標準で料金の自動調整機能があるので、Airbnbのみで運営しているうちはそれでも対応できます。
ただし、Booking.comや楽天トラベルなど複数の予約サイトに掲載する段階になると、サイトをまたいで料金を調整できる外部システムが必要になります。
おすすめは「PriceLabs」
おすすめは「PriceLabs」です。当社の管理施設も、すべてPriceLabsで料金を調整しています。
機能や料金は PriceLabsとは?機能・料金・導入効果を徹底解説、使いこなし方は PriceLabsの使えるマニアック機能 をご覧ください。
【5室以上】管理システム(PMS)
PMSとは、運営に必要な機能のパッケージ
物件が複数になったら、管理システム(PMS)を導入すると一気に楽になります。
PMSとは、宿泊施設の運営に必要な機能がひとつにパッケージされたものです。
PMSに入っている主な機能
✔サイトコントローラー(複数OTAの在庫・料金を一元管理)
✔ゲストへの自動メッセージ
✔自社サイト用の予約エンジン
✔AIによる問い合わせの自動返信
予約エンジンを使うと、公式サイトの料金を Googleマップの料金比較欄に掲載 することもできます。
ホテル・アパートメントタイプは必須
特に、同じ住所に複数のリスティングがあるホテルタイプ・アパートメントタイプの物件では必須と言っても過言ではありません。
部屋ごとに在庫・料金・メッセージをOTAごとに手作業で管理するのは、現実的ではないからです。
複数室の売り方(バラ売りと在庫統合)については 複数室ある民泊はどう売るべき? も参考になります。
おすすめは「AirHost(エアホスト)」
おすすめは「AirHost(エアホスト)」です。国内・海外のOTAと在庫・料金だけでなく、ゲストとのメッセージまで連動するのが強みです。
詳しくは 【エアホスト】徹底解説!民泊・ホテルの無人運営に最強のPMS兼サイトコントローラー にまとめています。
【10室以上】AIエージェント
チーム運営になると「社内ツール」の効率化が必要になる
10室を超えるころには、ひとりで回すのではなく、チームでの運営になっているはずです。
そうなると、スタッフ間の情報共有や日次のチェック作業など、社内で使うツールも含めて、あらゆる部分の効率化が必要になってきます。ところが、既製のツールは「うちの運用にはあと一歩合わない」ことがほとんどです。
AIエージェントにできること
ここで役立つのが、指示を出すと自分でコードを書き、動かし、直してくれる「AIエージェント」です。AIエージェントを使うと、次のようなことができるようになります。
AIエージェントでできること
✔自社の運用に特化したツールをゼロから作る
✔既存のツール(PMSや管理画面)を自社が使いやすいように改変する
✔OTAやPMSの管理画面の操作を代わりにやってもらう
✔毎日の定型作業(売上集計・通知・レポート作成など)を自動化する
うまく使えば、外部の有料ツールより高機能なものを、はるかに安価に作れてしまいます。
おすすめは「Claude Code」
おすすめは「Claude Code」です。当社でも多くの社内ツールをClaude Codeで作って運用しています。
Claude Codeで宿泊業の作業がどこまで自動化できるかは Claude Codeが凄すぎる。宿泊業の面倒な作業がまるごと自動化できる時代へ にまとめています。
導入するときの注意点
⚠️ 段階を飛ばして一気に入れない
まだ1〜2室なのにPMSやAIエージェントまで導入すると、設定と月額費用だけが増えて使いこなせません。部屋数に合った段階から順に入れるのが結局いちばん早道です。
⚠️ ダイナミックプライシングは「入れて終わり」ではない
最低価格や繁忙期の設定が現状と合っていないと、安売りや高すぎる価格が続きます。導入後も月1回程度は設定と実績を見直してください。
⚠️ PMSの切り替えは閑散期に
OTA連携の切り替え中は在庫や料金の反映が止まる時間が出ます。予約が少ない時期に、1施設ずつ移行するのがおすすめです。
⚠️ AIエージェントは「人が確認する前提」で
作ったツールや自動処理は、最初のうちは必ず人が結果を確認してから本番に使ってください。特にゲストへの送信や料金変更など、外に影響が出る処理は要注意です。
よくある質問
Q1室だけでもダイナミックプライシングは必要ですか?
Aはい。1室でも「安すぎた」「高すぎた」による取りこぼしはあるため、最初から導入をおすすめします。Airbnbだけで運営している間は、Airbnb標準の料金自動調整でも代用できます。
QPMSは何室から必要ですか?
A目安は5室以上です。ただし、同じ住所に複数のリスティングがあるホテル・アパートメントタイプは、部屋数にかかわらず最初から入れておくと在庫や料金のミスが防げます。
QPriceLabsやAirHost以外のシステムでもいいですか?
A同じ役割のシステムであれば問題ありません。本記事のおすすめは、当社が沖縄を中心に200室以上で実際に使っているものです。
QAIエージェント(Claude Code)はプログラミングの知識が必要ですか?
A日本語で指示を出せば、コードはAIが書きます。ただし「何を自動化したいか」を具体的に言葉にすることと、出来上がったものを人が確認することは必要です。
Qシステムの導入や設定を代わりにやってもらえますか?
Aはい。当社のAI・IT導入支援では、ダイナミックプライシング・PMS・AIツールの導入から運用まで代行しています。詳しくはページ下部のご案内をご覧ください。
まとめ:段階に合ったシステムで、業務効率化を
この記事のポイント
✔1室〜:ダイナミックプライシング(PriceLabs)で料金の取りこぼしをなくす
✔5室以上:PMS(AirHost)で在庫・料金・メッセージを一元化する
✔10室以上:AIエージェント(Claude Code)で自社専用ツールを内製し、チーム運営を効率化する
必要なシステムは、管理部屋数と一緒に階段状に増えていきます。「まだ早い」と感じる段階でも、次の一段が見えていれば準備ができます。
これから物件を増やしていく方は、ぜひ参考にしてみてください。
システム以外の観点も含めて利益を伸ばす考え方は 宿泊業で利益を増やす4つの方法、自動化の全体像は 宿の運営は、どこまで自動化できるのか もあわせてどうぞ。
弊社では小規模ホテル・民泊の無人運営のお手伝いをしております。今回ご紹介したダイナミックプライシング・PMS・AIエージェントの導入と運用も、まとめてサポート可能です。
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システムを選ぶときは、障害や脆弱性への備えも判断材料になります。2026年10月のPHP脆弱性騒動で宿泊関連のどのサービスが影響を受けうるかは「OTAは大丈夫?高市首相も注意喚起した「PHP脆弱性騒動」で影響しうる宿泊関連サイト一覧」で整理しています。
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現在は沖縄県を中心に200室以上の宿をサポート中。
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