公開日: 2023年11月27日
最終更新日 : 2023年11月27日
10月の沖縄県入域客数が発表されました。全国のデータではインバウンドが10月で単月でついにコロナ前を超えたと大きく報道されていますが、沖縄県はどうなっているか。速報でお届け致します!
全国のインバウンド
下記のようにインバウンドが2019年を初めて超えたというのが大きく報道されたばかりです
日本政府観光局(JNTO)は15日、10月の訪日客数は251万6500人で新型コロナウイルス流行前の2019年同月を0.8%上回ったと発表した。単月で初めてコロナ前の水準を超えた。
10月の訪日客251万人、初のコロナ前超え 観光も正常化
いよいよインバウンド本格化となっております。
では沖縄県内はどうなっているのでしょうか。みてみます
2019年10月 vs 2023年10月
わかりやすくグラフにしてみました。
2019年10月 | 2023年10月 | 伸び率 | |
国内客 | 620,800 | 672,900 | 108.39% |
外国客 | 230,500 | 115,500 | 50.11% |
合計 | 851,300 | 788,400 | 92.61% |
参考
令和5年10月入域観光客統計概況(速報)(令和5年11月27日発表)
令和元年10月入域観光客統計概況(令和元年11月26日発表)
国内客はコロナ前を8%上回っていますが、インバウンドがコロナ前の約半分で、合計してもコロナ前の9割程度となっています。
ただ、2019年はクルーズ船のインバウンドが多数を締めていましたが、現在はクルーズ船は殆どありません。
※クルーズ船寄港回数 2019年260回 2023年15回
参考)那覇港管理組合
ホテルや民泊にとってはクルーズ船のインバウンドは宿泊を伴わない為、除いて考えたい所です。
そこで、クルーズ船を除いた2019年と比較してみます。
2019年10月クルーズ船除く | 2023年10月 | 伸び率 | |
国内客 | 620,800 | 672,900 | 108.39% |
外国客 | 123,100 | 115,500 | 93.83% |
合計 | 743,900 | 788,400 | 105.98% |
そうすると、インバウンドもコロナ前の94%まで戻ってきているのがわかります。
全国程ではありませんが、かなりの程度戻ってきているのです。
国内客、インバウンドを合計すると106%となり、既にコロナ前を超えています。
まとめ
2019年10月 vs 2023年10月
- 国内客 108%
- インバウンドのみ 50%
- 全体 93%
クルーズ船を除くと
- 国内客 108%
- インバウンドのみ 94%
- 全体 106%
今後はインバウンドもさらに増えるのが確実な為、年内には2019年(クルーズ船除く)を超えてくるものと思われます。
国内客も順調に回復している為、宿泊業としての見通しは非常に明るいでしょう。
今後の料金設定や戦略策定の参考にされてください。
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。