公開日: 2022年2月21日
最終更新日 : 2022年2月21日
Z世代やミレニアル世代と言われる若い世代で自動車免許を取得しない層が増えています。沖縄旅行といえばレンタカーを借りて周遊するのがメインですが、若い世代はそもそも車が運転できないというのです!そこで本日はそのような若い層を取り込む方法を模索してみます。
Z世代・ミレニアル世代調査
沖縄振興開発金融公庫と日本交通公社が沖縄旅行に関する調査を実施しました。
25歳以下では免許無しが約30%! 3人に1人が免許を持っていないというのは衝撃です。その時点で那覇市内以外の宿泊施設は顧客のパイが将来的に三分の一になるという事でもあります。
免許無し層が与える影響
さらには、免許が無い場合、「当分は沖縄旅行はしない」というのが60%を超えてきます。沖縄旅行はレンタカーが無いと楽しさ半減なので致し方ありません。
将来的には現在と比べて約6割の方が沖縄旅行をしなくなると、宿泊施設としては危機感を覚えます。
沖縄に来たとしても、主に那覇市主要部に宿泊して徒歩+モノレールで沖縄観光を楽しまれる程度かもしれません。
主要部の施設は良いのですが、問題はそれ以外の地域です。恩納村や北部地域だと移動手段はバスになるかと思いますが、そういった層をどうやって取り込み、満足して頂くかが重要になります。
免許無し層を取り込む方法
ではどうやったら免許無し層を取り込めるのか。ブレストしてみます。あくまでも思いつきなので、効果の程はご自身で確かめてみてください(無責任)笑
送迎付き
バスでの送迎をつける。ある程度の規模のホテルでないと真似できませんが、そういったホテルの近くにある施設であればホテルと話をつけて送迎バスを利用させてもらうのも手です。
バス停情報を充実させる
自社サイトやOTAプラン内容にバス停情報の詳細を記載するのも親切です。
空港→市外線バスのりば→施設
を記載。バス番号やバス会社へのリンクがあると親切ですね。
これから宿泊施設を始める場合は、バス停の近くというのも重要な選定条件になるかもしれません。
レンタカー不要のアクティビティ情報
客室に、スキューバダイビング等のピックアップ付きアクティビティの情報を置いておくのも親切です。そうする事でレンタカー無しでも楽しんで頂ける為、顧客満足度もあがります。
食事情報
他にも食事に困らないよう下記のような対策も良いでしょう
- 徒歩圏内のオススメレストラン情報を客室にセット
- ステーキハウスサムズ等のレストランは近隣ホテルから送迎が出ている場合がある為、そのような情報も記載
- ウーバーイーツや出前館の連絡先を記載
- タクシー会社の情報を記載
これらの情報はZ世代だけでなく、今後復活するであろうインバウンド対策にもなります。中国人は元々レンタカーを借りれない為、バス・タクシー移動をされる方が一定層いらっしゃる為です。
今はまだ大きなシェアは占めていませんが、今のうちからレンタカー無しという層がいる事を意識して施設運営に取り組んでいく事も必要なのかもしれません。
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。