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旅館業の戸建て民泊が国内OTAで売れない3つの理由

作成日:2026年5月25日 / 最終更新日:2026年5月25日

戸建てタイプの民泊(旅館業許可物件含む)を運営していると、「楽天トラベルやじゃらんに掲載しているのに、ほとんど予約が入らない」という悩みをよく聞きます。

実はこれ、運営努力の問題ではありません。国内OTAの仕組みそのものが、戸建てタイプと相性が悪いのです。

理由は大きく3つあります。順番に解説します。

① アルゴリズムがホテル寄り

国内OTAはもともと「ホテル・旅館用のOTA」として開発されたサービスです。そのため、戸建てタイプの民泊とは構造的に相性が悪くなります。

掲載しても検索結果で上位表示されにくく、ゲストの目に触れる機会が少ない。結果として、予約につながりません。

② 料金設定がホテル寄り

国内OTAは料金設定の柔軟性も低めです。

たとえば楽天トラベルでは、人数別の料金枠が5名までしか入力できません。6名以上の料金も販売自体はできますが、細かいコントロールが効かないのが実情です(じゃらんも同様)。

楽天トラベルの料金設定画面

戸建て民泊の強みは「大人数で泊まれること」。その肝心の人数帯で料金がうまく設定できないのは致命的です。

回避策として「箱売り(何人で泊まっても同一料金)」にする方法もありますが、これだと最大人数未満で予約するゲストには割高に映り、機会損失につながります。やはり売れにくくなってしまうのです。

③ 清掃費の設定がそもそも無い

民泊では「宿泊費 + 清掃費/滞在」という料金構成が一般的です。ところが、国内OTAにはこの「清掃費」を設定する項目自体がありません。

ゲストに清掃費を請求したい場合、泊数で按分して宿泊費に上乗せするしかありません。

たとえば宿泊費10,000円+清掃費5,000円の物件なら、こうなります。

泊数 1泊あたりの料金 計算
1泊 15,000円 10,000+5,000
2泊 12,500円 10,000+2,500
3泊 11,250円 10,000+1,250

このように泊数ごとにプランを作り分ける必要があり、プラン数が増えて管理が煩雑になります。

かといって面倒だからと1泊プランだけにすると、連泊するゲストには割高になり、これまた売れません。

まとめ:戸建てタイプはBookingとAirbnbで十分

以上の理由から、旅館業の戸建て民泊は国内OTAではあまり売れません。

掲載自体は無料なので「とりあえず載せているだけ」という宿も多いですが、ここには注意が必要です。売れないだけでなく、主力OTAの足を引っ張るデメリットになり得るからです。

結論はシンプルです。

戸建てタイプは Booking.com と Airbnb の2つで十分。

国内OTAに労力を割くより、相性のいいプラットフォームに集中したほうが、運営はずっと楽になり、売上も伸びます。

国内OTAで販売中の方は参考にされてください。

元Booking.com アカウントマネージャー。那覇オフィス立ち上げ時から数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。

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