最終更新日 : 2025年5月28日 Booking.comが現地払いゲストのノーショー時の代金回収を行うと案内がありました。5月14日付けのメールです。これまでは宿側で回収する必要があったものを、Bookingが代行してくれるというものです。今日はその実態について解説します
現地払いノーショーとは
Booking.comでは戸建ての民泊タイプを除き、ホテルタイプでは事前決済のみでの販売ができません。事前決済と現地決済両方を販売して、ゲストがどちらで予約するか選ぶというスタイルです。
これまで現地決済のゲストがノーショー(連絡無しでチェックインしない事)した場合にはホテル自らゲストに連絡して代金を回収する必要がりました。ホテルによっては予約時に登録されたクレジットカードに手動課金する事もありますが、そのカードも利用不可の虚偽カードだったりして泣き寝入りするのが殆どでした。
宿泊業界で最も忌み嫌われるのがノーショーなのです。
Booking.com がノーショー代金を回収
この代金回収の手間をBooking側で行ってくれるというのです5月中旬に宿に届いた案内がこちらです
案内を読んでみると回収を約束するものではないようです
ざっくり説明するとこんな感じ
①ノーショー時に宿に代わってBooking側がゲストに請求、回収
②問題無く回収できたら通常通り該当金額をお支払い
③回収できなかった場合、コミッションは発生しない(←ココ重要!)
ノーショー代金を確実に保証するとはどこにも書いていません。②と③の行間には
「Bookingに登録されてるカードが使えなかった場合は代金は回収できないので宿に宿泊代の支払いもしないよ。その代わりコミッションは要らないよ」
という事です。100%保証というわけではないようです
少しだけ楽になる
とはいえ、管理画面からカード情報閲覧して手動で課金するという手間は省けるので少しは運営がラクになりそうですね
全施設に案内メールが来ていたワケではない為、この取り組みはおそらくテスト的なものかと思われます。
こういった新しい取り組みは数週間から数ヶ月、一定の施設で試しに走らせてみて、問題がなければ全施設に展開するのがいつものパターン
正式開始まで待ちたいと思います
元Booking.com アカウントマネージャー。数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。