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同じ立地でも予約が入らない!OTAアルゴリズムの不思議

最終更新日 : 2023年4月21日

ホテルや民泊で予約が入るかどうかは、立地、写真、料金で8割方決まります。特に掲載初期はその傾向が強くなります。しかし、長く販売するにつれて、クチコミやOTA掲載順位等、その他の要因の影響も大きくなってきます。そこで本日は非常に大きな割合を締めるOTAのアルゴリズムについて具体例を交えながら解説します。

OTA掲載順位アルゴリズム

OTAの掲載順位アルゴリズムはほぼどのOTAでも

  • 売れる施設は上位掲載
  • 売れない施設は下位掲載

となっています。

その為、

売れる→上位掲載→さらに売れる→さらに上位掲載

となり好循環が生まれます。

逆に

売れない→下位掲載→さらに売れない→さらに下位掲載

となり、負のスパイラルにハマってしまいます。

「売れる」というのは、予約数もそうですし、総売上も含まれます。

総売上に重きを置いているOTAやクチコミに重きを置くOTA等様々ですが、概ね上記のアルゴリズムが働いています。

掲載順位別のクリック率

当然、上位掲載されている方が閲覧してもらえる確率は高くなります

OTAの掲載順位ごとのクリック率は広報されていませんが、Google検索の掲載順位ごとのクリック率が参考になります。

Google 掲載順位別クリック率

検索順位クリック率
1位13.94%
2位7.52%
3位4.68%
4位3.91%
5位2.98%
6位2.42%
7位2.06%
8位1.78%
9位1.46%
10位1.32%

SEOラボ

1位は2位と比較すると約2倍ほどクリック率が高くなります。

1位と10位では約10倍もクリック率が違います。

OTAでもこれに近いクリック率になっているはずです。

似たような施設で同じ売り方をしていても、閲覧数が10倍も違うと予約数も大きく異なってくるのです。

同じ立地で稼働が全く異なる具体例

では実際の具体例も見てみます。

下記は沖縄県内のとある地域にある2つの施設の月ごとの稼働率です。

  • 物件間の距離は50m
  • 広さ・間取り・設備は全く同じ

10月、11月は共にほとんど予約が入っていませんが、12月以降は2月以外、Bが大幅に稼働が高くなっています。同じ施設なのに です。

2月頃まではほぼ同じ料金での販売でしたが、3月頃からはむしろBの方を高く販売していますが、それでもBの方が稼働が高くなっています。

マーケット料金が全てではない!

料金設定をする際に近隣同等施設の料金を参考にする事は非常に重要ですが、それが全てでは無いのです。

このように同じ地域の同じ料金の似たような施設であっても掲載順位によっては予約数が異なる事が多々あるのです。

マーケット料金から乖離しすぎているのは問題ですが、ある程度マーケットにあわせつつ、しっかりと予約が成約している適切な料金=自分の施設の最適料金を調整していく事が大切です。

  • マーケットより高くても予約が入るのであればそれが適正料金
  • マーケットより安くても予約が入らなければ、それは間違った料金

という事です。

まとめ

  • OTAアルゴリズムは大切
  • マーケット料金が全てではない
  • 同じ立地、同じ施設でも、掲載順位によって適正料金は異なる