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【民泊業界の闇】民泊運営代行 清掃代行の下請構造とそのデメリット

最終更新日 : 2023年3月24日

民泊の運営で欠かせない運営代行業者と清掃代行業者。多くの業者が存在しますが、実は業者によって直請けと下請けが存在します。そこで本日は外から見ているだけではなかなかわからない民泊代行業者と清掃業者の下請構造についてご説明します。先にお伝えしておくと、弊社は全て直請けです。

直請け・下請け

運営代行でも清掃代行でも構造は似たような構造なのですが、オーナーと直接契約するのが直請け

① オーナー ⇔ 業者1

オーナーと契約した業者がさらに別の業者に委託するのが下請けです

② オーナー ⇔ 業者2 ⇔ 業者3

手数料が売上の20%と仮定します。

例えば①の直請けの例でいうと業者1はオーナーから丸々手数料20%を頂けます

②の下請の場合は業者2と業者3が手数料を10%ずつ分けるというようなイメージです。

オーナー的には同じ20%なのであまり気にしないかもしれませんが、下請けのデメリットも後半で解説します。

通常、清掃代行業者はオーナーとの間に運営代行業者をはさみますが、清掃業務と運営業務は業務自体が異なる為、下請けではありません。

ここでいう下請とは

運営代行業者 ⇔ 清掃業者1 ⇔ 清掃業者2

という形で同じ業務をさらにもう1社に委託する事を指します。

ナゼ下請構造が生まれるのか

このような下請構造が生まれる主な理由はエリア的に対応できないというのがあります。

清掃業者に例えるとわかりやすいのですが、例えば本拠地が那覇市、清掃が約100km離れた名護市だとすると移動するだけで大変です。そこで名護市の清掃の問い合わせが入ると、那覇市の業者はオーナー様と契約だけして名護市の提携会社に清掃を委託するというものです。

ご紹介という形ではなく、元請けが下請けに委託して業務は一切せずに費用だけ中抜きするという場合は悪質ですね。

運営代行会社だとどうでしょう? 運営代行は遠隔でもサポートが可能な為、物件までの距離は関係ありません。それでも下請構造は存在するのです。

実際にあった事例をご紹介します。

私が独立直後、とある大手民泊運営代行会社から連絡が来ました。一度合ってお話したいと。

お会いして話をすると、民泊の受託が非常に増えているので業務委託で民泊物件の管理をお任せしたいとの事。

独立直後で仕事に飢えている状態でしたが、下請けという構造に納得ができずお受けする事はありませんでした。

その企業は多くの個人事業主に深夜対応を含めた民泊の管理を任せて手数料をシェアしているようでした。民泊のフィクサーのような存在です。

元請け業者がどこまで業務をやるのか、あるいは全くやらずに手数料だけ中抜きするのかは業者によるかと思われます。

下請けのメリット

下請けのメリットは急速な事業拡大が可能な点です。業者としては自社スタッフを増やす事なく最低限の支出で事業を拡大できます。フランチャイズをイメージするとわかりやすいかもしれません。

先にご紹介した電話やメッセージ対応を下請けに流したり、プラン作製のみを下請に委託したり、丸々全て下請に委託したりと様々ですが、自社でスタッフをかかえる事なく業務拡大できる点はメリットです。

ただそれはあくまで業者にとってのメリットで、オーナーにとってはどうでもいい話です。

下請のデメリット

逆にデメリットはというと、クオリティの維持が困難な点。運営代行でも清掃代行でも、別の業者に委託している為、それぞれのゲスト対応なり、清掃品質のクオリティなりが担保しにくいのです。

また、手数料をシェアしている為、実際に手を動かしている業者は通常よりも遥かに安い料金で動いています。スタッフのモチベーションという観点からもクオリティが下がらざるを得ないという構造になってしまいます。

直請け・下請けを見分ける方法は?

契約書を確認する事で見分ける事ができます。契約条項に「再委託」に関する条項が入っているかを確認ください。

「乙は委託業務を第三者に再委託しない。」

等の文言が入っていればその業者が直接手を動かして色々やって頂けます。

その条項が無い場合は全てとは言いませんが、下請に委託している可能性もあるでしょう。

記載が無い場合は契約前に業者に確認してみると良いでしょう

下請けについて、全てが悪だとはいいませんが、中間マージンを抜かれてしまう為、できることなら直請けの方がオーナーとしても業務を行う業者としてもハッピーになれるのではないかと思います。