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沖縄県 入域観光客 2019年11月(12月26日発表分) 分析

最終更新日 : 2020年1月2日

沖縄県が発表する入域観光客数概況、毎月25日前後に前月分が発表されますが、本日12月26日に最新の11月分が発表されましたので、最速でご紹介!県内全体の観光客の動きを知る上では必須のデータになるので、目をかっぽじって読め!!

入域状況

まずは入域状況から。読者は宿泊業界の方が殆どだと思いますので、クルーズ船を除いた宿泊が絡む空路のみのデータを引っ張ってきています


国内外国空路計
2019年11月596,10097,900694,000
2018年11月595,300125,200720,500
増減数+800△27,300△26,500
前年同月比+0.1%△21.8%△3.7%

インバウンドが韓国の影響もあってマイナス22% これは10月のマイナス17%からさらに拡大しています。国内はトントン、全体ではマイナス4%減。供給(宿泊施設)は大幅に増えているのに需要(入域)は増えていないのでさらに競争過多になっているのが見て取れます。

県の12月の予測では下記のようになっています。

12月は、引き続き韓国市場における訪日旅行自粛の動きや、航空路線の減便が予定されているものの、香港市場における航空路線の拡充や、クルーズ船の寄港回数が増加する予定であること等から、堅調に推移する見込み。

韓国は引き続き苦しいが、香港路線が増えるそう。いいか!みんな!12月はバレないように香港を狙って国別セールだ!!!

国籍別入域状況

インバウンドが前年比20%減ですが、その内訳は下記

外国客 空路の国籍別入域状況


2019年11月
前年同月比
外国人総数97,900△21.8%
台湾48,100+13.7%
韓国5,500△87.2%
中国本土13,500△12.3%
香港17,200+29.3%
アメリカ2,300+9.5%
タイ1,600△5.9%
シンガポール3,400+41.7%
その他6,300+26.0%

※増減率は、乗務員等を含む数値の比較

韓国は想定通りですが、中国本土も12%減と大幅ダウンです。何故でしょう?ご存知の方教えて下さい。

逆に香港は30%近くも増えていて好調です。増便で12月はより増える事を考えると有り難いですね。

インバウンド最大の台湾もさらに二桁増のプラス13.7%!

国別 県の解説

県の発表では各国の状況は下記 (クルーズ船の部分を削除して一部抜粋)

台湾

11月は、前年同月より航空路線の拡充があった

12月は、引き続き前年同月より航空路線の拡充が予定されている

韓国

11月は、訪日旅行自粛の動きや航空路線の減便に加え、韓中関係改善による中国への渡航需要の回復やベトナム人気など渡航先の多様化等から、前年を下回った。

12月は、引き続き訪日旅行自粛の動きに加え、航空路線の減便が予定されていること等から、厳しい状況が予想される。

中国本土

11月は、インセンティブ旅行の需要の高まりがあった

12月は、重慶-那覇路線の新規就航が予定されている

香港

11月は、香港デモの影響が懸念されたものの、前年同月に比べて航空路線の拡充あったこと等から前年を上回った。

12月は、引き続き香港デモの影響が懸念されるものの、前年同月に比べて航空路線の拡充が予定されていること等から、好調に推移する見込み。

韓国減便で空いた路線に香港、中国本土から新規就航路線があるようで少しは韓国の穴を埋めてくれそうです。

日本人地域別入域状況

お次は日本人の状況


2019年11月
入域数
前年同月比
東京方面291,900△1.9%
関西方面116900+3.5%
福岡方面78400+1.4%
名古屋50600+1.0%
その他62300△6.0%
合計600,100△0.7%

※国内海路客4,000人を含む(鹿児島1,800人、横浜2,200人)

最大の東京方面は実は減っているんですね。インバウンドが減ってさらに東京方面も減っている。これは辛い。

国内方面別の県の解説

東京

11月は、昨年のおきなわ技能五輪・アビリンピックの開催による反動や、前年同月より東京発のクルーズ船の寄港回数が減少したこと等から、前年を下回った。

12月は、先行割引航空券やダイナミックパッケージが販売が良好であることや、年末年始の旅行需要の高まりが期待されること等から、好調に推移する見込み。

大阪

11月は、大手旅行会社の沖縄旅行キャンペーン強化の取組があったことや、前年同月に比べて航空路線の拡充があったこと等から、前年を上回った。

12月は、引き続き前年同月に比べて航空路線の拡充があることや、年末年始の旅行需要の高まりが期待されること等から、好調に推移する見込み。

福岡

11月は、航空会社の提供座席数の増加があったことや、団体旅行の受注が安定していたこと等から、前年を上回った。

12月は、先行割引航空券やダイナミックパッケージが販売が安定していることや、年末年始の旅行需要の高まりが期待されること等から、好調に推移する見込み。

名古屋

11月は、先行割引航空券やダイナミックパッケージの販売が安定していたことや、旅行会社の離島旅行商品の販売が良好だったこと等から前年を上回った。

12月は、航空会社の先行割引航空券やダイナミックパッケージの販売が安定していることや、年末年始の旅行需要の高まりが期待されること等から、好調に推移する見込み。

12月は各方面とも概ね好調に推移する見込みのようです。

まとめ

まとめると12月は

インバウンドは韓国は引き続き苦しいが、香港、中国本土の増便で若干上向く

国内は各方面概ね好調だろう

という事でした。皆さんの実績と県の予測を比べてどうだったでしょうか?今後の参考にして下さい。

尚、当ブログでは今後も毎月県の発表の紹介と解説を行っていきます。

県の発表は海路の情報も盛り込んであって宿泊業界にとっては情報過多な部分がある為、海路を除いて空路のみの情報で見やすくアレンジしています。

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参考)

令和元年11月入域観光客統計概況(令和元年12月26日発表)


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