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【全国旅行支援】年明け以降も延長決定! 制度変更点詳細とマーケット動向

最終更新日 : 2022年12月8日

全国旅行支援の延長決定しました。12月7日に事務局からもメールが届いており、延長自体は確定しています。ただし、細かな点はまだ未定の部分もあるようです。そこで本日は変更点と年明け以降のマーケット動向について解説します。

変更内容

違いを一覧にしたものが下記。全て宿泊単体での解説となります。

変更前変更後
期間2022年12月21日まで2022年12月27日まで &年明け以降継続
割引率40%20%
最低売出し価格5,000円/人/泊言及無し おそらく変更無し
割引方法OTA or 直予約言及無し おそらく変更無し
利用対象全国民言及無し おそらく変更無し
利用要件ワクチン3回接種 または 検査の陰性証明言及無し おそらく変更無しか一部緩和
利用制限最大7泊5,000円/1人1泊※宿泊単体の場合最大7泊3,000円/1人1泊※宿泊単体の場合
地域共通クーポン額平日3,000円休日1,000円(紙クーポン)平日2,000円休日1,000円(電子化されるも実質は紙クーポン)

違いは下記

  • 年内の期間が1週間延長された
  • 年末年始を除いて年明け以降継続
  • 割引率40%→20%
  • 限度額が1人1泊5,000円→3,000円に
  • 平日の地域クーポンが3,000円→2,000円に
  • 地域クーポンが紙から電子クーポンになるも、実際にはホテル側で紙クーポンを印刷して配布

ホテルにとっては、紙クーポンが電子クーポンになる点が最も負担が減ると思ったら、なんと土壇場で

アプリを利用できないゲストの為にホテル側で紙クーポンを印刷→配布 という謎仕様に!!!

毎日の 対象予約確認、クーポン読み取り、押印、配布 という激務が減りますが、印刷という手間が増えます。。。

施設側での業務対応比較表は下記

https://okinawasaihakkennext.com/document/next.html

願わくば、ワクチン接種証明 or 陰性証明も無しにしてもらえるとものすごくありがたいのですが、その点は事務局に確認したところ、12月8日の時点ではまだ確定しておらず、12月15日の説明会の際にお知らせするそうです。

また、こちらのページにある下記の記載

チェックイン時の対応
4-1. 利用規約の説明
4-2. 署名の受取

どのような対応なのか事務局に確認しましたが、まだ詳細が降りてきていない為、この点も12月15日の説明会時に説明するとの事でした。

混乱必至!

変更によって起こる変化

最低適用価格の5,000円については報道されていない為、これは変更無しという前提で推測すると、

  • ADR5,000円程度の施設はそこまで大きく予約が減る事は無い
  • リゾート等の高価格帯の施設はお得感が減る為、これまでよりインパクトが減る

事になりそうです。

変更の前後での割引額、割引率を、ADR5,000円のビジネスホテルと50,000円のリゾート(平日の場合)で比較してみました

1名5,000円のビジネスホテル

1名の場合変更前変更後
人数11
宿泊代金¥5,000¥5,000
割引額¥2,000¥1,000
地域クーポン¥3,000¥2,000
実質負担額¥0¥2,000
実質割引率100.00%60.00%

変更後も実質60%引きで宿泊が可能でお得感があります

4名50,000円のリゾートホテル

4名の場合変更前変更後
人数44
宿泊代金¥50,000¥50,000
割引額¥20,000¥10,000
地域クーポン¥12,000¥8,000
実質負担額¥18,000¥32,000
実質割引率64.00%36.00%

実質負担額が¥18,000円→¥32,000

割引率も64%→36% とお得感が大きく下がっています

これでも十分お得な為、ある程度の需要喚起にはなりますが、低価格帯の施設ほどお得感が残る変更となりました。

年明け以降の値付け

年明け以降の値付けに関しては、マーケットの動きを見ながら適正値付けをするという原則はこれまでと変わりありません。

全国旅行支援開始直後と違って、11月からは需要が戻ってきている為、1名の場合はこちらで紹介しているように下手に下限の5,000/人泊で設定する必要はなさそうです。(2名の場合は下限の10,000円でもまだ高めの為、アリ)

直近で発表された沖縄県の10月の入域者数も63万人で、コロナ前の2019年10月と比較しても77%まで戻ってきています

  • 2022年10月 630,700人
  • 2019年10月 851,300人

沖縄県入域観光客数

https://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoseisaku/14734.html

11月は各施設の予約実績を見てもそれ以上、12月〜1月はインバウンドもさらに戻ってくる為、2019年と同等の入域客数まで戻る事が予想されます。

12月の実際の予約を見ていると、宿泊特化型でも那覇市内でダブル1名だと平日6,000円 週末7,500円くらいでも予約が入ります。

ミス◯ー ◯◯さんは12月で1名でも2名でも4,000円という破格値を貫いています。自由競争ですので価格にどうこう言うつもりはありませんが、オーナーさんの機会損失になっていないか心配するところです。

まとめ

  • 低価格帯ほどお得感が残る変更
  • 値付けはマーケットの動きに合わせる
  • 下手に値下げするフェーズは終わった

今後は稼働状況に合わせていかに値上げしていくかが重要になってきます。

下限で販売を継続するのではなく、どのタイミングで値上げできるかという点を探っていくと良いでしょう。