作成日:2026年6月17日 / 最終更新日:2026年6月17日
「予約直後に、すぐ安い宿へ乗り換えてくるゲストがいる」——もし思い当たることがあれば、その犯人はGoogleマップの「ある機能」かもしれません。宿泊客にとっては嬉しい、でも宿側からするとちょっと頭の痛い。今回は、できれば教えたくない「ホテル価格トラッキング機能」について解説します。
価格トラッキング機能とは
Googleマップ上で、任意のエリア・日程・フィルタ(人数、★の数、設備など)を設定しておくと、そのエリアのホテル料金が安くなったタイミングで自動的にメール通知が届く機能です。
利用者側の手間はほぼゼロ。一度条件を登録しておけば、あとは値下がりを待つだけで「お得情報」が向こうからやってくる、という仕組みになっています。
Googleマップの以下の箇所で設定ができます。
なぜ宿側に「迷惑」なのか
問題はその使われ方です。
宿泊客がホテルを予約した“あとにこの通知を設定しておくと、料金が下がるたびに、より安い宿へどんどん乗り換えられてしまいます。宿側からすれば、せっかく取った予約が、価格変動のたびに他社へ流れていくわけです。
「料金を変更した途端に、すぐ安い方へ乗り換えるゲストがいる」その背景には、この価格トラッキング機能が関係している可能性が高いと考えられます。
視点を変えると、悪いことばかりでもない
とはいえ、考え方次第です。
他の宿に丸ごと乗り換えられてしまうくらいなら、同じ宿で予約を取り直してくれる方がまだありがたい、という見方もできます。値下げに反応して動くゲストの存在を前提に、自宿で受け止める設計にしておく、という発想です。
料金設定は「OTAの外側」まで見て
客室数が増えれば増えるほど、料金コントロールは複雑になっていきます。OTAの管理画面だけを見て価格を決めていると、こうした外部機能の影響を見落としがちです。
GoogleマップをはじめとするOTA以外の動きも把握したうえで、料金設定を組み立てていく。価格戦略を考えるうえで、押さえておきたい視点のひとつです。
元Booking.com アカウントマネージャー。那覇オフィス立ち上げ時から数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。
