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「インバウンド主体だとサービスの質が落ちる」星野リゾートの言葉は、あなたの宿にも当てはまるか?

作成日:2026年6月23日 / 最終更新日:2026年6月23日

インバウンド需要が回復し、外国人ゲスト中心の運営が当たり前になりつつある今。客層のバランスをどう設計するかは、宿のクチコミ評価を大きく左右するテーマです。今回は星野リゾート代表・星野佳路氏の印象的な言葉を起点に、フルサービス型ホテルと無人ホテル・民泊、それぞれにとっての「客層設計」を考えてみます。


星野佳路氏の言葉

ホテルでインバウンド主体になると、サービスレベルのハードルが下がり、結果としてサービスの質が落ちていく。日本人ほど品質に厳しい顧客はいない。サービス水準を維持するには、日本人とインバウンドが半々くらいが理想だ。

星野リゾート 星野佳路

なるほど、確かにと思わされる言葉です。

外国人ゲスト中心の運営が続くと、サービスの基準そのものが少しずつズレていく感覚は、現場でも実感があります。

かなり大きなミスをしてしまっても「OK、OK!」で済んでしまうケースは、決して少なくありません。

一方で日本人ゲストは、レビューに「とても良かったです!」と書かれていても、評価は「☆4」ということが普通にあります。この厳しさこそが、サービス水準を保つための「ものさし」になるわけです。

フルサービス型ホテルの場合

人的サービスを売りにするフルサービス型のホテルであれば、星野氏の指摘はそのまま当てはまります。

今後も伸びしろの大きいインバウンド需要を取り込みながら、同時に「サービス品質の基準役」として日本人ゲストもしっかり確保する。このバランスを意識した客層設計が、長期的な評価維持のカギになってきます。

外国人比率に振り切るのではなく、あえて厳しい目を持つ顧客を一定数残す。それが結果的にサービスの質を守る、という発想です。

無人ホテル・民泊の場合

ただし、民泊や無人ホテルのように「そもそも人的サービスを提供しない宿」では、話がまったく別になります。

ここでサービスを期待する日本人ゲストを過度に集めてしまうと、「思っていたサービスと違う」というギャップが生まれ、かえってクチコミ評価を下げる要因になりかねません。

無人運営である以上、最初から「サービスは限定的」であることを前提に設計するべきです。むしろインバウンドを主体に据えることで、クチコミ評価を高く保つという戦略が十分に成り立ちます。星野氏の「半々が理想」という解は、フルサービス型を前提とした答えであって、すべての業態に当てはまるわけではないのです。

まとめ:自分の宿の業態に合った客層設計を

大手ホテルの考え方は非常に参考になりますが、その答えをそのまま輸入すればいい、というものではありません。

大切なのは、自分の宿の業態に合った客層設計を意識すること

  • フルサービス型なら、品質の基準役として日本人ゲストを確保する
  • 無人・民泊なら、サービス限定を前提にインバウンド主体で評価を高く保つ

同じ「インバウンド比率」という論点でも、業態が変われば最適解は逆になります。自分の宿がどちらに立っているのかを見極めたうえで、客層を「設計」していきましょう。

元Booking.com アカウントマネージャー。那覇オフィス立ち上げ時から数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。OTAの裏事情まで熟知したノウハウでホテル・民泊のウェブ集客をお手伝いします。

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