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恐るべき当日予約のインパクト! 直前予約を受けるメリットと注意点【無人ホテル・民泊向け】

最終更新日 : 2023年10月31日

チェックイン当日に入る予約、「当日予約」はどれくらいありますか?リードタイムの長い先の予約は気にしているけど、直前の当日に入る予約はあまり気にしていない、または無人運営の為に当日予約を受け付けていないホテル・民泊もあるのではないでしょうか。そこで本日は「当日予約」にスポットを当てて分析します。

当日予約の傾向

都心部ほど当日予約が入りやすく、地方やリゾートエリア程当日予約は少なくなる傾向があります。

沖縄県内だと那覇市内は多く、北部リゾートエリアになると少ない といったイメージです。

都心部だとビジネス利用等も多く、急な予定変更による延泊等、直前でも予約が動きます。対してリゾートは観光メインの為、事前に計画した宿泊がメインになる為です。

この傾向を抑えた上で当日予約をご検討ください。

弊社の当日予約

参考までに、弊社の例をご紹介します。弊社でサポートしている約100件(全施設ではなく共通のPMSを利用している一部施設)で過去半年間に入った当日予約の例をご紹介します。

当日予約 2023年4月〜8月

  • 半年で約140件 
  • 全体の5%
  • 金額にして約600万円

なんと600万円もの金額でした!  月にして100万円以上が当日予約なんて凄いですね。

ある程度当日予約があるのはわかっていましたが、ここまでの金額になるとはびっくりです。

全国旅行支援の期間はクーポン配布の関係で一部施設では当日予約を受け付けていなかった状態でこれです。通常運転であればさらに多くの当日予約が動いていたものと推測されます。

那覇市内の当日予約

もう少し視野を広げて那覇市内のデータも見てみます。

予約の多いBooking.comで那覇市内のリードタイムが確認できます。

ざっくりとしたデータしか参照できませんが、参考になるでしょう

当日予約 過去90日(那覇市内 Booking.com)

  • 当日、前日 が全体の24%

チェックイン当日+前日の予約なので純粋には当日予約のみではありませんが、弊社の場合、

当日5%+前日4%=9%

程度になりますので、それを当てはめると那覇市内は

当日13%+前日11%=24%

くらいでしょうか。

推測ではありますが、那覇市内では当日予約が全体の13%も締めているのです。

恐ろしい数字ですよね。

当日予約の取り込みのコツ

これまで当日予約を受付ていなかった施設は当日予約可にするだけで都心部では売上が10%以上伸びる可能性があります。

当日予約の取り込みについてはいくつかコツがありますのでご紹介します

アメニティ

事前に人数がわかっていれば、アメニティやタオルに無駄が出ないように人数分のセットが可能ですが、当日予約だと夜間の予約もある為、予約後にアメニティ、タオルの調整をする事が難しくなります。

その為、最大人数分をセットする必要があります。最大5名の部屋に1名で予約が入る場合は無駄が出てしまいますが、その点は当日予約を取り込む為と割り切っていくしかありません。

料金

当日だと、「直前割」として料金を通常より安く販売する方法があります。売れ残るよりは安くてもいいので販売する方が多少なりとも利益になりますが、それだけでは十分ではありません。

金曜、土曜等の休前日は稼働が高くなりがち。全体の予約の動きを見ながら、予約が入ると見込める日は逆に当日に料金を高くする事も必要です。

週末に直前割であまりに安くしてしまうと、飲み帰りの酔っ払いが宿泊したり、パーティー利用に使われて部屋を汚されたり、備品の破損が起きたりします。そういった事を防ぐ為にも値下げのしすぎには注意が必要です。

弊社では複数の物件を運営していますので、全体的に予約が動いているかどうかがよく把握できます。休前日で残り部屋数が少ない場合は3〜5割程度値上げする事も多々あります。

料金を上げる事で、先のアメニティの無駄分を回収できますね。

以上を参考に、当日予約の取り込みで収益アップを目指してみてください!