最終更新日:2026年11月4日
一言に「連泊」と言っても、実は連泊に関する設定にはいろいろな種類があります。
連泊を上手に使うと、清掃費やチェックインの手間を省く効果が期待できるので、ホテル・民泊のオーナー様にはぜひ知っておいていただきたい設定です。
この記事では、オーナー様からのご要望をきっかけに、ホテルの運営代行業者が使っている連泊設定(最低宿泊日数の設定)を6パターンご紹介します。
3〜30室の民泊・ホテルを
「しっかり稼ぐ」体制へ
数字を見る余裕がない。
一つでも当てはまるなら読んでください!
- なぜ「高稼働なのに儲からない」のか?
- 陥りがちな「7つの誤解」とその解決法
- 利益を4倍にした「7つの施策」の全体像
- 稼働・単価・粗利・直販を底上げする設計図
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連泊を増やすメリットとデメリット|清掃費とチェックインの手間が減る理由
同じ3泊分の客室を売る場合で比べてみましょう(滞在中の清掃を入れない場合)。
| 売れ方 | 清掃 | チェックイン対応 |
|---|---|---|
| 1泊のゲスト×3組 | 3回 | 3回 |
| 3泊のゲスト×1組 | 1回 | 1回 |
売れた泊数は同じでも、連泊なら清掃とチェックイン対応の回数が減ります。これがホテルや民泊で連泊を増やす一番のメリットです。
一方のデメリットは、最低宿泊日数を上げると1泊で泊まりたいゲストが予約できなくなることです。だからこそ「いつ、どの日程を連泊にするか」を使い分けるのがポイントで、次の6パターンはその使い分け方の型です。
最低宿泊日数(連泊設定)の6パターン一覧
| 設定 | 内容と狙い |
|---|---|
| ① 週末のみ2連泊以上 | 週末だけ2泊以上、平日は1泊から。週末の1泊で連泊を逃さない |
| ② ◯◯日前まで2連泊以上 | 30日前までは連泊のみ、切ったら1泊を解放。繁忙期を連泊で埋めつつ稼働も確保 |
| ③ ①と②の組み合わせ | 週末は基本2泊以上、30日を切ったら週末も1泊を解放。連泊を増やしつつ直前の稼働も取る |
| ④ 間が1泊だけ空いた時だけ解除 | 前後の予約に挟まれた1泊だけを解放。空いたままの1泊を埋める |
| ⑤ 段階的な連泊解放 | 60日前は3泊以上、30日前は2泊以上、14日前は1泊から。長期客を先に押さえて間口を広げる |
| ⑥ シーズン別最低宿泊日数 | ハイは3泊以上、ショルダーは2泊以上、オフは1泊から。ピークの回転を抑えて高単価を狙う |
① 週末のみ2連泊以上
週末だけ2泊以上から受け入れ、平日は1泊から予約できるようにする設定です。
単価が高く高稼働になりやすい週末に1泊が入ってしまうと、連泊のゲストを取り逃がしてしまう場合に有効です。たとえば金曜の1泊が先に入ると、金曜・土曜の2泊で泊まりたかったゲストはもう予約できません。
② ◯◯日前まで2連泊以上
30日前までは連泊のみ予約可能にして、30日を切ったら1泊を解放する設定です。
お盆・正月・GWなどの繁忙期は極力連泊で埋めて、直前になっても埋まらない時に1泊を解放するやり方で、連泊を最大化しつつ稼働率も高められます。
③ ①と②の組み合わせ
週末のみ基本は2連泊以上にして、30日を切ったら週末も1泊を解放する設定です。
連泊を増やしつつ、直前で稼働も取りに行く戦略です。
④ 間が1泊だけ空いた時だけ連泊解除
前後に予約が入って、1泊だけ予約可能日が空いてしまった時だけ1泊を解放する手法です。最低2泊の設定のままだと、この1泊はどのゲストも予約できずに空室のまま残ってしまいます。
ただし先々の予約だと、この設定で1泊が入った後に前後の予約がキャンセルになって、意図していない1泊を取ってしまうリスクもあります。
⑤ 段階的な連泊解放
60日前は3泊以上、30日前は2泊以上、14日前は1泊から、のように期間を区切って段階的に縛りを緩めていく設定です。②の発展形で、繁忙期の人気物件だと特に有効です。
逃したくない長期客を早めに押さえつつ、宿泊日が近づくにつれてリスクヘッジで間口を広げます。
⑥ シーズン別最低宿泊日数
ハイシーズン(夏休み・年末年始・GW)は3連泊以上、ショルダーは2連泊以上、オフは1泊から、というように季節ごとに最低泊数を変える設定です。
ピーク時に3泊縛りにすることで、回転を抑えて清掃コストとチェックイン対応を削減しつつ、ADR(平均客室単価)の高い予約だけを取りに行けます。
最低宿泊日数の設定方法|PriceLabsなら自動で切り替えられる
②や⑤のように「宿泊日までの日数」で条件が変わる設定を、日程ごとに手作業で変えていくのは現実的ではありません。料金の自動調整ツールPriceLabsには最低宿泊日数の機能があり、各パターンは次の機能で設定できます。
| 機能 | 対応パターン |
|---|---|
| 曜日別の最低宿泊日数 | ① |
| 直前の最低宿泊日数(Last-Minute) | ②③⑤ |
| 遠い先の最低宿泊日数(Far-Out) | ⑤ |
| オーファンギャップ(Orphan Gap) | ④ |
| シーズン別のプロファイル | ⑥ |
AirbnbやBooking.com、AirHostなどの管理画面でも最低宿泊日数は設定できますが、PMSやサイトコントローラーと連携している場合は、どちらの設定を正とするかを先に決めておきましょう。たとえばAirHostと連携中のAirbnbでは、Airbnb側で設定した連泊割引がAirHostの設定で上書きされることがあります(詳しくはAirbnbの連泊・早割・直前割設定 PMSシステム連動時の注意点)。
連泊設定の注意点|細かく設定しすぎない
連泊設定は戦略的に使うと収益が最大化する反面、あまり細かく設定しすぎると自分自身でも把握しきれなくなって、思わぬ機会損失が生まれるのでご注意ください(笑)
また、連泊の縛りは1泊のゲストを断る設定でもあります。清掃の手間を減らしたい現場の都合だけで強めていないか、経営側でも確認しておくと安心です。詳しくは経営層が見落としがちな予約制御のリスクをご覧ください。
よくある質問
■最低宿泊日数は何泊に設定するのがいいですか?
決まった正解はなく、エリアや物件の需要によって変わります。迷ったら、①の「週末のみ2泊以上」のようなシンプルな設定から始めて、予約の入り方を見ながら調整するのがおすすめです。
■連泊設定をすると予約は減りませんか?
1泊で泊まりたいゲストは予約できなくなるので、減る可能性はあります。そのため②③⑤のように、宿泊日が近づいたら1泊を解放して稼働も取りに行く設定と組み合わせます。
■予約の間に1泊だけ空いた日はどうすればいいですか?
④のように、その1泊だけ連泊条件を解除する方法があります。ただし先々の日程では、前後の予約がキャンセルになると意図しない1泊が残るリスクがある点に注意してください。
■Airbnb・Booking.com・AirHostでも最低宿泊日数は設定できますか?
いずれも管理画面から設定できます。ただしPMSやサイトコントローラーと連携していると、OTA側の設定が連携元の設定で上書きされることがあるので、設定後は各OTAの画面で反映を確認してください。
■特区民泊でも同じ設定が使えますか?
特区民泊は制度上、最低宿泊日数が2泊3日以上(自治体の条例で定める期間以上)と決まっているため、1泊を解放する設定は使えません。詳しくは物件のある自治体の条例をご確認ください。
まとめ|連泊設定は「シンプルに、戦略的に」
📝 この記事のポイント
- ✔連泊にすると、同じ泊数でも清掃とチェックイン対応の回数が減る
- ✔週末・直前・空き1泊・シーズンなど、切り口ごとに6パターンの設定がある
- ✔先の日程は連泊で押さえ、直前に1泊を解放すれば稼働も取りに行ける
- ✔細かくしすぎると把握しきれなくなり、かえって機会損失につながる
弊社マイズインバウンドは、ホテル・民泊の運営代行として、料金や連泊条件の設計からゲスト対応、清掃手配まで一括でサポートしています。「自分の宿にはどの設定が合うのか」と迷ったら、お気軽にご相談ください。
この記事はX(旧Twitter)のポストをもとに加筆したものです。
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Booking.com 那覇オフィス立ち上げ時から数百以上の宿泊施設にウェブ販売をアドバイス。アパートメントタイプから、ビジネス・リゾートホテル、グローバルチェーンまで幅広いタイプの宿泊施設の販促をサポート。
現在は沖縄県を中心に200室以上の宿をサポート中。






