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OTA別 並べ替え・絞り込み機能にみる各サイトでの戦い方

最終更新日 : 2020年8月22日

予約サイトによって並べ替え機能や絞り込み機能が違います。この機能を利用する事で小規模な施設や新しく登録したばかりの宿でも上位表示を狙っていく事が可能になります。今日はそんなOTAの並べ替え機能と絞り込み機能をサイト別にご紹介していきます!露出アップのヒントにお役立て下さい!ご紹介するOTAは送客力のあるサイトを厳選してお届けします!

楽天トラベル

日本人集客にはかかせない楽天トラベル。並べ替え機能はこんな感じになっています。

デフォルトでは「オススメ順」になっています。オススメ順というのは売れ筋ホテル順という事です。楽天トラベル内でよく売れているホテル程上位に来ます。これはどのOTAも同じ仕様です。

その次に来るのが「料金の安い順」です。 「料金の高い順」というのもありますが、誰が使うのでしょう?この機能?

そして「評価が高い順」が来ます。クチコミの評価の事ですね。やはり、料金とクチコミが物を言うのが分かります。

ちなみにオススメ順で見ても、並べかえても、最初の2施設は広告枠なので大手ホテルが鎮座しております。

広告枠はこのように色がオレンジがかっているので分かりやすいかと思います。

いずれも1ページ目には30件の結果が表示されます。

タブを切り替える事で「地図上に表示」する機能もあります。

この地図上で表示する際に気をつけたいのが、地図上に全施設が表示されるわけでは無く、施設ごとに表示した場合と同様、上位30件のみが地図上に表示されるのです。

よく見てみると、地図の下に地図上に表示されているのは30件とちゃんと記載がありますね。

利用者も気づかずにこの30件から選んでいる事も多々あるので、楽天トラベルでは上位30件には何としても入っておきたい所です。あまり予約が入っていない場合は、31位以下でで2ページ目以降に掲載されている事が多いかと思います。

絞り込み機能

ついで絞り込み機能で目立つ箇所にあるのは料金の「下限・上限」指定です。

下限も上限も、10,000円までは1,000円刻み、10,000円以上は2,000円刻みになっています。この機能で足切りに合わない為には、この刻み方も頭の片隅に置いておいて下さい。

他の絞り込み機能はこんな感じになっています。

重要なものをあげると、カード決済、カード利用可能 の部分です。楽天トラベル利用者は、楽天カードでRポイントを貯めている人も多いでしょう。宿泊費用は高額になるので、ポイントを貯めたいという層も多いはずですが、現金のみ受付にしてしまうと、そこで候補から漏れてしまいますね。

ついで重要なのは禁煙ルーム。喫煙率がどんどん下がってきている関係上、「禁煙ルーム」は必須でしょう。

あとは、「インターネット可能」ですね。いまや旅先であってもネットを利用しないなんて事は考えられないので、ここも重視しましょう。

楽天でのポイント

以上の点から、楽天でインパクトが大きいのは

  • 安い料金
  • クチコミ
  • カード決済
  • 何としても30位以内

になるかと思います

じゃらん

お次はじゃらん。じゃらんは真っ先に予算規模を聞いてきます。

その上で広告枠の後に「料金が安い順」の並べ替え。もうとにかく「安くせい!」と。(笑)

絞り込み機能は日付検索近くにある「食事・宿・部屋・こだわり」から下記が選択できますが、目立ちにくい上に分かりにくい表記なのであまり利用されていないのでは無いかと推測。

一般的な絞り込みが並びます。

ここも楽天同様、禁煙、インターネット、カード決済等が重要でしょう。

じゃらんは他サイトに比べて並べ替え、絞り込み機能が少なく、対策がしにくいOTAでもあります。過去の実績がものを言うサイトではないかと思います。逆に一旦波に乗れば安定するという事でもあります。

じゃらんのポイント

じゃらんで露出を計るには

  • 安い料金

以上

Booking.com

お次はブッキングドットコムです。

デフォルトの「当サイト厳選」というのは楽天、じゃらんと同様ですが、その次に「貸切の一軒家&アパートメント」というのがあります。民泊等のバケーションレンタルに力をいれているのが分かりますね。

その次に料金が低い順、ホテルランクと続きます。ここでもやはり料金がものを言うのが見て取れますね。

利用者にとって嬉しいのは「ホテルランクが高い&料金が安い順」これで安かろう悪かろうホテルが削除出来ます。

ただ、この並べ替えはかなり頻繁に変わりますのでご注意下さい。

絞り込み

絞り込み機能ではコロナの影響で「健康・安全に関する取り組み」という項目が追加されています。管理画面から取組みについて入力できるのでまだの施設はお忘れなく。

その次がホテルランク。那覇市内のホテルランクごとの施設数が出ていますが、圧倒的に3つ星が多いですね。

その他には「遊び&レジャー」で自転車レンタルがある施設や大浴場があるホテルを指定出来たりします。

その次はクチコミ。クチコミでは9点以上あると上位10%に入るのでかなり有利になります。7点以下は足切りです。こちらも那覇市内の施設数が併記されているので参考にして下さい。

設備ではキッチン、洗濯機等、コンドミニアム系に有利な項目が並びます。

Booking.comでのポイント

Booking.comで露出を図るには

  • 安い料金
  • クチコミ
  • コロナ対応
  • キッチン付き

が効いてきます

Expedia

エクスペディアもデフォルトの次はまずは料金での並べ替えが来ます。

「お得情報」というのは、エクスペディア会員価格を提供している施設が出てきます。エクスペディアは新規登録時にこの会員価格が必須であると説明して、かならず参画させるように誘導してきます。それだけ力を入れているのがわかりますね。

「バケーションレンタル」という項目があるので民泊に力を入れているのかと思いきや、最近ではエクスペディアは1室のバケーションレンタルは登録させずに姉妹サイトのVrbo(旧 HomeAway)に誘導されます。少し前までは旅館業を取得していれば問題無く登録出来たのですが、現在では1室のバケーションレンタルは参画が難しくなっています。

絞り込み機能

絞り込みでは、プール、オーシャンビュー、ヴィラが人気のようです。

ついでホテルランクと予算が来ます。

この区切りを見ると、エクスペディアでは6000円にするくらいなら5,999円で販売した方が良いですね。また、次の段階でも出来れば12,000円よりも11,999円に設定にしたい所です。

ブッキングドットコム同様、コロナ対策をしている施設を絞り込める機能があります。

支払い方法はキャンセル料が無料で、現地払いが好まれる為、ここで絞り込みが出来ます。

全て事前払いにしていたり、キャンセル不可の予約ばかりにしていると弾かれてしまいますので、気をつけて下さい。

支払い方法もキャンセル無料、現地払いが好まれるのはどのサイトも一緒ですね。

他にも

  • 施設タイプ
  • エリア
  • 人気スポット
  • 食事プラン
  • 設備とサービス
  • バリアフリー
  • 旅行タイプ(ビジネス or 家族旅行向け)

等など、様々な絞り込み機能があって、最も充実しているのがエクスペディアでした。

エクスペディアのポイント

エクスペディアでの露出対策は

  • 安い料金
  • 会員価格
  • プール・オーシャンビュー
  • キャンセル無料・現地払い

が有効です。

Airbnb

次にAirbnbを見ていきます。エアビは真っ先に「柔軟性のあるキャンセルポリシー」が来ます。

コロナで先が見えない為、直前までキャンセル出来るポリシーが人気でこのような仕様になってるようです。

次に来る「部屋タイプ」というのは貸切なのか、ドミトリーなのかホテルなのかが指定出来ます。

その次にある「料金」で料金幅を指定可能です

この料金の部分がエアビの特徴的な点なのですが、あくまで料金の幅を指定出来るだけで、他の予約サイトで激推ししている「安い順」に並び替える機能がエアビには無いのです。料金だけで宿を見てほしくないというサイト側の意図が見え隠れしますね。

次に「フィルター」をクリックすると「今すぐ予約」がトップに来ます。「今すぐ予約」とは、予約リクエストを出す事無く、即予約が確定する機能です。最近エアビはホテル系にも進出しているので、他OTAと同じように即予約確定する施設を推す傾向があるのです。

他にもエアビ特有のフィルター機能としては、「スーパーホスト」に限定して絞り込める機能等もあります。

他は一般的な設備での絞り込みですが、エアビっぽいところは、ユニークな施設タイプでも絞り込める点です。下記のような施設はエアビ向きかもしれませんね。

Airbnbのポイント

エアビは他サイトと違って並べ替えが出来ない為、重要視されるのは

  • 柔軟なキャンセルポリシー
  • 今すぐ予約
  • スーパーホスト
  • ユニークなリスティング

という結果でした。

Agoda

インバウンド主体のアゴダはコロナの間はあまり期待出来ませんが、一応見ておきます。

アゴダは日付の後にまず検索フィルターが来ます。

人気の絞り込み条件はこのようになっています。

現地払い、家族向け、ビーチ、駐車場、24時間フロントがゲストが求めているようです。アゴダは以前は事前決済のみでしたが、少し前から事前・現地決済併用を強制しています。ゲストが現地払いを求める為でしょう。

ついで、料金フィルターですが、料金幅でフィルターをかけられるのと、「現地払い」、「クレジットカード不要」もついでにチェックが可能です。

他は一般的なクチコミや設備関連での絞り込みです。

並べ替え機能

並べ替えはデフォルト以外では

  • 料金
  • (主要観光施設からの)距離
  • クチコミ
  • シークレットディール

となっています。シークレットディールはアゴダではAPS(アゴダ・プライベート・セール)と言われる会員価格なのですが、この会員価格は会員以外にも普通に販売されてしまうのでご注意下さい。

これが原因で他OTAとの料金差異が生まれてブッキングドットコムやエクスペディアでランキングが落ちて全体の販売量が減るというデメリットもあるのです。

詳しくは下記でも解説していますので気になる方はどうぞ

他にもAgoda Homes(バケーションレンタル)、家族旅行や朝食込み、クレジットカード不要を簡単に絞り込める機能もあります。

家族旅行を推してはいますが、アゴダって実は家族向けの大型物件が物凄く管理しにくいのです。部屋を作ったり、料金を管理するのが結構面倒なんですね。それが原因でアゴダでは大型物件を販売していないオーナーもいるものと思われ。逆に販売すれば目立つかもです。

Agodaのポイント

アゴダで販売を強化するには

  • 安い料金
  • 現地払い
  • カード不要
  • シークレットディール(デメリット有)

となっています。

並べ替え・絞り込み機能 抑えたいポイント一覧

最後に各OTAので並べ替え・絞り込み機能を利用して露出増加を図るポイントを一覧表にまとめてみました。

スマホは横にすると若干見やすくなります

楽天トラベルじゃらんBooking.comExpediaAirbnbAgoda
安い料金安い料金安い料金安い料金柔軟なキャンセルポリシー安い料金
クチコミクチコミ会員価格今すぐ予約現地払い
カード決済コロナ対応プール・オーシャンビュースーパーホストカード不要
何としても30位以内キッチン付きキャンセル無料・現地払いユニークなリスティングシークレットディール(デメリット有)

見ての通り、エアビ以外は料金がキモになります。

各社若干の違いはありますが、全体的に気にするのであれば

  • 安い料金
  • クチコミ
  • 直前までキャンセル無料

の3点はどのOTAでも重要視されるので覚えておきましょう

全て細かく気にすると大変なので、強化したいOTAを決めて一つづつ攻略していくのも一つのやり方です。参考にしてみて下さい。


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