先月行われた沖縄県による「おきなわ彩発見キャンペーン」の第2弾が間もなく始まります。前回は大手ホテルだけに忖度した制度でしたが、一瞬にして予算上限に達して終了。小規模施設からかなりのブーイングが出たのは記憶に新しい所です。そこで第2弾では小規模施設でも利用出来るようになって戻ってきました!このキャンペーンの概要と合わせて国の補助による「Go to Travelキャンペーン」を比較して御紹介致します!受け入れる施設側と利用者側の視点から違いをみていきたいと思います!
おきなわ彩発見キャンペーン第2弾

■キャンペーン期間
7月10日~8月31日チェックアウト分
間もなく始まります!!!
■利用対象者
沖縄県内に住所を有する者(在留外国人を含む)
OTAの登録住所が「沖縄県」になっている方のみが利用出来るクーポンを発行して割引
■割引方法
ウェブ上でのクーポンによる割引(OTAの場合)
※クーポンとは、紙のクーポンでは無くウェブ上で予約前にクリックしてその場で利用するものです。純粋な割引という事になります。
■補助額目安
(クーポン額は事業者によって異なる)
一人あたりの旅行商品金額(税込) | 補助額 |
20,000円以上 | 10,000円 |
10,000円以上20,000円未満 | 5,000円 |
6,000円以上10,000円未満 | 3,000円 |
1,000円以上6,000円未満 | 1/2以内の額 |
補助額は1回の旅行で一人最大1万円という事です。
■予算
1億5000万円
上限に達し次第終了
■対象OTA
楽天トラベル
じゃらん
■キャンペーン利用方法
利用者:旅行業者、OTA経由で商品購入。
①補助対象旅行商品販売事業者の「おきなわ彩発見キャンペーン」割引クーポンを取得
②割引クーポン対象の宿泊施設を検索
③予約画面にて割引クーポンを利用
宿泊施設:OTAでは楽天トラベル、じゃらんでの販売が必須。手続きは特に無し。OTA側で自動でクーポン配布。
https://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoseisaku/kikaku/okinawasaihakkenn.html
施設側で行う設定等は特に無く、楽天トラベル、じゃらんで販売している施設は自動でこのクーポンの対象になるそうです。
当ブログでは楽天トラベルとブッキングドットコムが対象になると予想していたのですが、じゃらんが選ばれました。ブッキングドットコムは外資である点と、クーポン対応が出来無い点から選定から漏れたものと思われます。
また、OTA以外でもリアル旅行社でも取り扱うようなので予算の争奪戦になりそうですね。
第1弾が予算5億で瞬殺だったのに第2弾はわずか1億5000万円。数日で終わると予想されます。
Go to Travel キャンペーン
このキャンペーンは国が行う観光促進キャンペーン。下記が詳細です。
■キャンペーン期間
7月22日〜
東京発着ツアーを除いてみたり、「若者と高齢者を除く」としてみたり、かなり迷走しています。迷走の末に延期になる可能性もありそうです。
■利用対象者
誰でも(たぶん)
■割引方法
旅行業者、OTAを経由してクーポン、ポイント等を付与
※既に予約済みの分に関しては旅行後に事務局に申請する事で還付される。
■補助額目安
(クーポン額は事業者によって異なる)
最大一人あたり2万円/泊 上限半額
(35%が宿泊割引15%が食事やお土産購入に使える地域共通のクーポン。)
地域共通クーポンについては9月1日以降に詳細が発表される為、当面は宿泊部分のみの補助になる予定。その為現状では最大35%の補助。
■予算
1兆6,794億円
上限に達し次第終了
※Go to Travel キャンペーン他、Go To Eat キャンペーン、Go To Event キャンペーン、Go To 商店街 キャンペーン等も含めた総額
沖縄観光の全国に占める割合は5%程なので、予算額の5%だと840億円が沖縄県に落ちる計算になります。沖縄県だけで見ても1億5000万円の彩発見キャンペーンの560倍の規模です。
■対象OTA
楽天、じゃらん他
日本国の予算なので海外OTAが除かれる可能性もあります。旅行業登録のあるOTAという条件もあるようです。
参考までに、2017年の「九州ふっこう割」の際には、OTAでは当初楽天、じゃらん、Yahoo、るるぶ 等の国内OTAが対象で、後からBooking.com等の海外OTAが含まれるという流れでした。
ただし、クーポン、ポイント付与だと、ポイントの無いブッキングドットコムやAirbnbが弾かれる可能性も否定できません。
■対象宿泊施設
観光庁のウェブサイトで説明されていますが、ネックとなるのは下記でしょう。
●旅行者全員に検温と本人確認を実施すること
●旅行者に検温等の体調チェックを実施し、発熱がある場合や風邪症状がみられる場合には、週末も含め保健所の指示を仰ぎ、適切な対応をとることができる。
サービス産業消費喚起事業(Go To トラベル事業)旅行会社・OTA 等旅行事業者・宿泊事業者向け 取扱要領
無人運営施設等はコロナ対策には非常に効果的なのですが、全員に検温というハードルがある為、不参加の施設も多くなるのではないでしょうか。
つまり、人件費を削っているコスパの良い施設はキャンペーンに参画出来無いという事です。
■キャンペーン利用方法
利用者:旅行業者、OTA経由で商品購入。
宿泊施設:対象OTAでの販売。楽天トラベルは規約への同意が必要。じゃらんは特に無し
OTA側で自動でクーポン配布。
※OTA以外でリアル旅行社でも取り扱うようです。
https://www.mlit.go.jp/common/001339606.pdf
沖縄県のキャンペーンと違って予算が半端無い。1兆6800億です。ちなみに熊本地震の時の「九州ふっこう割」180億円だったのを考えると、いかにとんでもない予算かがわかるのではないでしょうか。
比較一覧表
「おきなわ彩発見キャンペーン第2弾 」と「Go to Travel キャンペーン」を比較表にしました。
内容 | 彩発見 | Go to Travel |
■キャンペーン期間 | 7月10日~8月31日 | 7月22日〜 |
■利用対象者 | 沖縄県民 | 誰でも(たぶん) |
■割引方法 | OTAクーポン | OTAクーポンポイント 既存予約は事後申請 |
■補助額目安 | 最大1万円/総額 | 旅行代金の50% 最大一人あたり2万円/泊 当面は宿泊分の35%のみ |
■予算 | 1億5000万円 | 1兆6,794億円沖縄に落ちるのは840億円 |
■対象OTA | 楽天・じゃらん | 楽天・じゃらんYahoo・るるぶ たぶん |
■キャンペーン利用方法 : 利用者 | OTAで予約するだけ | OTAで予約するだけ 既存予約は事後に申請 |
■キャンペーン利用方法 : 宿泊施設 | 楽天・じゃらんでの販売 | 対象OTAでの販売 楽天は規約への同意が必要 |
大きな違いは「おきなわ彩発見キャンペーン第2弾 」が旅行代金総額に対してであるのに対し、「Go to Travel キャンペーン」は1泊あたりという点です。
例えば2名で3泊4日で10万円の旅行だと、彩発見だと1万円の補助ですが、Go to だと5万円の補助になります。利用者としては焦って彩発見で旅行するよりGo to まで待った方が絶対的にお得です。
ただ、余り知られていませんが、
「彩発見キャンペーン」と「Go to トラベルキャンペーン」は併用可能なんです!!!
また、沖縄観光に対するインパクトもGo to は彩発見の560倍。相当大きなインパクトがありそうです。すぐに予算が切れるなんて事もないはずです。
まとめ
以上まとめると
- 沖縄観光に与えるインパクトは「Go to Travel キャンペーン」の方が560倍大きい。
- 利用者として旅行するなら「Go to Travel キャンペーン」まで待て! 補助額が段違い!
- 「彩発見キャンペーン」と「Go to トラベルキャンペーン」は併用可能!
日頃から税金を収めているので、こういう時にこそしっかりと還付してもらいましょう!
以上、急ぎでまとめた記事の為、誤り等があるかもしれません。お気づきの点があればご指摘頂けると助かります。