コロナウイルスの影響はいつまで続くの?打撃はどのくらい?? お調べしました!(2020年3月5日追記・修正)

コロナショックが宿泊業界のみならず経済全体を襲っています。マイズインバウンドとしてはこちらの記事でコロナウイルスの影響はそこまで無いだろうと予測して大ハズレしているのであまり偉そうな事は言えませんが(笑)今後コロナウイルスの影響がどの位続くのか、打撃がどれくらいなのかを調査しました!

最新のデータが出てきている為、一部修正しています。

コロナウイルスショックはいつまで続くのか??

ではこの影響がいつまで続くのか。複数の例を集めました。

まずはJAMAという機関が2月24日に発表した2月11日までの発症数、診断数の推移です。4万以上のケースを元にしているのでデータとしての信憑性はあります。

Characteristics of and Important Lessons From the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Outbreak in China

棒グラフの青が発症数。オレンジが診断数。発症した後に診断されるので山に時差がありますね。発症数は1月26日頃と2月1日に二回ピークが来ているようです。

このグラフから言えるのは既にピークは越えて、終息に向かいつつある途上である という事です。

SARSと比較

コロナウイルスの発症数、診断数だけを見ると山は越えているようですが、今一度、2002年に流行したSARSと比較して検証してみます。以前のコロナウイルスの記事では深堀り出来ていなかった為、今回は少し詳しく調査しました。

SARSは2002年11月の発生から2003年7月の世界保健機関(WHO)の終息宣言が出るまで約8カ月かかっています。

新型コロナウイルス(COVID-19)は2019年12月発生ですので、SARSと同等の期間を要するとすると終息宣言は2020年8月になります。

ウイルスは暑さに弱い為、夏場には終息すると仮定すると、SARS同様7月には終息宣言が出る可能性もあります。温暖化で暑い夏になれば6月位には終息の可能性もあるかなと思いましたが、過去20年で世界平均気温の上昇は0.2℃程度なので、温暖化はそこまで影響は無いでしょう。

WHOのSARSとコロナウィルスの流行曲線を比較してみる 3月5日修正

JAMAを疑う訳ではありませんが、念の為にWHO発表のEpidemic Curveと言われる流行曲線も見てみます。WHOが出しているやつなので信頼性は確かです。

SARSの発症日ベースでみるとこちら

2月上旬に一度増えた後、一旦落ち着いて再度4月上旬と下旬にピークが来て終息が7月。ピークが3回来ていました。

同じくWHO発表の新型コロナウイルス COVID-19の報告事例でみたグラフはこちら。

Novel Coronavirus (COVID-19) Situation

93,000以上の事例を元にしています。

2月14日が突出して報告されています。3月に入って上昇傾向にあるのは韓国とイラン、ヨーロッパ方面で感染者が出てきた為です。

肝心の中国だけのグラフを見ると下記

最近の報告数はわずかです。

ヨーロッパで最も多いイタリアの状況が下記

2月後半から感染が一気に拡大していますね。韓国、イランも同様に2月後半から増えていました。

中国が1月末から徐々に増えて2月末には落ち着いてきています。落ち着くまでに約1ヶ月。コロナウィルスの拡散力が約1月と仮定すれば、ヨーロッパで拡大し始めたのが2月末なので、落ち着くのは3月末。5月には終息していてもおかしくはない。これ以上他の国で大きな感染拡大が出なければ早めの終息も可能性はあるでしょう。逆に他国での感染拡大が確認される度に終息が1ヶ月伸びるとも言えそうです。

世界感染状況は下記。中東、ヨーロッパの感染状況もひと目で分かります。

Novel Coronavirus (COVID-19) Situation

100人以上の感染者がいる国は下記。日本はダイヤモンドプリンセス号の700人を除いた数字で掲載されています。有り難い。

Countries with confirmed cases

China :80422 cases
Republic of Korea :5328 cases
Italy :2502 cases
Iran (Islamic Republic of) :2336 cases
International conveyance (Diamond Princess) :706 cases
Japan :284 cases
Germany :240 cases
France :212 cases
Spain :151 cases
Singapore :110 cases
United States of America :108 cases

中国のみで流行曲線を作製すると下降曲線を描いていますが、ヨーロッパ各国に飛び火している為、全体でみるとまだまだこれから増えてくるかもしれません。報道もそのように煽ってきます。そうなると、実際の流行度に比べて報道はさらに加熱していく為、マーケットのマインドはより自粛傾向に。。。予想以上にコロナショックは長引くかもしれません。。。

今後の想定シナリオ

専門家では無いので、3パターンのケースを想定します。

良いケース

ピークが過ぎていれば、アジアはこのまま5月には終息

悪いケース

SARS同様に暑さでウイルスがやられる7月終息

最悪のケース

アジア以外での本格拡大がこれからで世界的パンデミック。オリンピック中止。

といった所でしょうか。

良い方向に考えれば、日本政府としてもオリンピックが絡むので、かなり早い段階で終息宣言を出してくるのでは無いかと思われます。オリンピック開幕となる7月は考えにくいでしょう。そうなると、少し前倒しで5月の終息宣言か。(頼む!)

個人的には良いケースの方(4〜5月終息)に期待しているのですが、過去にも予測をハズしまくっているので、信用しないで下さい(笑)

沖縄への影響は?2020年1月入域客数

まずは先月の入域観光客数を見るのが正確。という事で2月25日発表の沖縄県入域観光客数をご紹介。

沖縄県 空路 入域観光客数 2020年1月 

期間空路計国内外国
令和2年1月654,000532,100121,900
平成31年1月671,900521,600150,300
増減数△17,900+10,500△28,400
前年
同月比
97.30%102.00%81.10%

令和2年1月入域観光客統計概況(令和2年2月25日発表)

予想通り国内微増、海外大幅減です。

内訳は下記

令和2年1月入域観光客統計概況(令和2年2月25日発表)

韓国は政治関連で引き続き大幅減。

中国本土に至っては11.9%増えています。これは旧正月が昨年は2月で今年は1月にずれ込んでいる為に2桁増になっているだけです。コロナウイルス関連で中国が禁止令を出したのが1月25日で、実際には1月27日以降の海外団体旅行が禁止されました。その為、旧正月の団体旅行はそのまま出発しているんです。禁止令の影響は1月28日〜31日のわずか4日間だけなので、1月はコロナウイルスのマイナス分より、旧正月のプラス分が上回ったという事です。

問題は2月ですね。具体的な数字が出るのが1ヶ月後になる為、現時点では正確な影響は判明していませんが、2月はコロナウイルスの影響がモロに出る上に、旧正月が1月にずれ込んだ影響もあってさらに大幅減な印象を受けるでしょう。観光客減の報道は大々的にされるでしょうが、幾分かは旧正月のズレによるものだと覚えておいて下さい。

周辺施設へのヒアリングベースでは2月もそうですが、3月もかなり予約が弱くなっています。しばらく様子見しようという動きのようです。中国本土以外のマーケットの動きがここまで鈍るとは正直弊社も予想出来ていませんでした。

予約サイトへの聞き込み調査でも、インバウンドはうなぎ落ち!日本人も予約数は大幅に落ちてはいますが、インバウンドに比べると落ち幅は大分マシとの事でした。

沖縄コンベンションビューローも2月の入域客について下記のように発表しています。

2月の観光客数は全体で前年比23.2%減(18万人減)

外国人客が63.6%減(15万人減)

国内客は5%減(3万人減)

沖縄への日本人観光客が半減、外国人客数は8割減、新型コロナウイルスの観光への影響で推計値発表

3月~5月には 

外国人客全体で84.7%減(63万人減)

国内客も48.7%減(89万人減)とほぼ半減する見通しだ

沖縄への日本人観光客が半減、外国人客数は8割減、新型コロナウイルスの観光への影響で推計値発表

国内も半減とはいえ、インバウンドに比べると母数も大きいので今狙うとしたら国内客しかいませんね。

この状況で宿泊施設が出来る事はあるか?

マーケット全体が様子見的な所があるので、需要が極端に減ったものを個々の宿がどうにか出来るものではありません。今は耐え時でしょう。

とは言え、何かないか??という事で、この状況でどこまで効果があるかはわかりませんが、一つのヒントにされて下さい。

需要が減ったとは言え、ゼロになる事はありませんので、今出来るとすれば少ない需要を奪いに行く事。既に他の宿に入った予約の乗り換えを狙うしかありません。とはいえ、金額を落として予約を奪いに行くにはリスクを伴います。自ホテル内乗り換えのリスクです。直前で金額を落とすと、既に高い金額で入っていた自分のホテルの予約がキャンセルになって安い金額で再予約される危険性です。特にホテル等の複数の部屋を販売している場合に起こります。

そこでホテルが出来る事は、会員向けや特定の国向け等のクローズドな割引です。特定層に絞って割引をする事で自ホテル乗り換えのリスクがゼロにはなりませんが、多少は抑えられます。既存予約への影響を最低限に抑えたいホテルは一度お試し下さい。とは言え、状況が状況ですので、効果の程は大きくないかと思われます。

クローズド割引と見せかけて全然クローズドじゃないOTAもありますので、ご注意下さい。詳しくは下記リンクでご説明しています。

最近、沖縄県全体の平均客室単価(ADR)が下落している原因が驚きの内容だったので公開する!

まとめ

新型コロナウイルス(COVID-19)の今後予測をまとめると

  • JAMAの調査では発症ピークは既に過ぎた
  • アジアのピークは過ぎた可能性があるが、ヨーロッパ等はこれから拡大
  • 終息は早くて5月、悪いケースで7月、最悪のケースだとオリンピック中止
  • 入域観光客数は1月は数字上、まだ影響が現れていない
  • インバウンド激落ち、日本人はまだマシ
  • 対策するならクローズド割引が吉

という感じです。ご紹介したデータを元に是非自社で推測してみて下さい!

追記 WHO最新調査報告書が2月29日に発表

WHOが報告書を発表しています。要点は下記

  • 感染者のおよそ80%は症状が比較的軽く、肺炎の症状がみられない場合もあった
  • 19歳未満の感染者は全体の2.4%で重症化する人はごくわずか
  • 80歳を超えた感染者の致死率は21.9%
  • 全体の致死率は3.8%
  • 致死率は武漢が5.8%なのに対し、その他の地域では0.7%
  • 1月1日から10日までの致死率は17.3%となっているのに対し、2月1日以降の致死率は0.7%

武漢以外は0.7%です。2月以降の致死率も0.7%

未成年では重症化する人はほとんどいないという事実!

最近ヨーロッパや南米でも感染者が見つかっているので、引き続き猛威を奮っている印象を受けますが、メディアが騒ぎすぎなような気がします。数字を見る限り、かなり危険度は下がっています。

危険度が下がっても、旅行者のマインドが「よし!旅行しよう!」となるかどうかはメディアの報道にかかっていると思います。政府が「小中校休み!」とかメディアが「アジア以外でも感染者が!」とか煽っている間はそんなマインドにならないでしょう。

週明けにでも安倍さんが「先週の発言、ゴメン!撤回!休みは第一週までにして残りはちゃんと学校行こうね!」とか、メディアもアジアとそれ以外を分けて説明してくれれば少しは旅行マインドも戻って来るんですけどね。。。


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